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韓国、中国など周辺国との関係が歴史認識で緊張し、1月訪米の目論見まで崩れ、外交が行き詰まっている安倍政権に、北朝鮮から千載一遇のエールが送られてきた。
シュミットGoogle会長らの訪朝に同行して7日から訪朝していたナムクン氏が11日、朝日新聞とのインタビューで、北朝鮮が安倍政権との対話に前向きであると述べた。 今時、安倍氏にラブレターを送ってくるのは、世界広しと言えども北朝鮮くらいである。 拉致被害者家族会に今年上半期までに結果を出すように期限を切られた安倍首相には好機である。 他方で、越えるべき障害は小さくなく、政権発足早々、見識と決断力が試される。 安倍首相は北朝鮮の人工衛星打ち上げと関連した制裁強化の意向を示していたが、肝心の国連の制裁決議はまとまりそうもない。 そもそも、北朝鮮の衛星ロケットをミサイルと伝えるのは世界でも日本だけ。日本が神経質になっているほど他国には危機意識がない。 中国や、国連非常任理事国の韓国とは領土問題や従軍慰安婦問題で対立して協力を求めることも出来ず、米国も本音は消極的である。 Google会長には、民主党大統領候補に立候補したこともある有力政治家のリチャードソン前アリゾナ州知事が同行し、朝米対話再開の機会をうかがっている。 韓国系米国人のナクソン氏はリチャードソン元州知事の政治顧問であり、一人で日本に立ち寄ったのは、対話再開の流れに安倍政権を誘うためであった。 安倍氏が特使を送ろうとすれば、北朝鮮は即座に受け入れるだろう。 北朝鮮が対話の窓を開いている以上、安倍氏が臆病風を吹かせていては格好がつくまい。 韓国の朴クネ次期大統領は北朝鮮との対話再開に意欲を示している。 それが朝米対話前進への呼び水になる可能性がある。 その流れに乗り遅れないためにも、安倍氏はここは腹をくくるときである。第一次安倍内閣は大局を見れず、自滅してしまったが、同じ愚を繰り返すようでは脳がない。 日朝間には前民主党政権時に、北朝鮮で亡くなった日本人の遺骨収集や墓参が部分的に実現した。 これは日朝対話の貴重なチャンネルであり、安倍政権は当然、その継承拡大を目指すべきである。 独自制裁などと言葉は勇ましくとも、効果は全く期待できない。 政治的なパフォーマンスにより、民主党政権が作った対話の小さな道まで塞ぎ、後退させるようになれば、批判は免れない。 安倍氏は拉致問題は自分の政権で解決すると述べたが、第一次安倍内閣から同じことを言い続け、6年以上が経った。 頑なになり、また解決をずるずると先伸ばしすることは、国民への重大な背信行為となる。 拉致問題を政権浮揚のために利用するなどという姑息な考えは金輪際捨て、電撃訪朝した小泉元首相のように、体をはって問題解決にあたる気概を見せるときである。 |
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2013年01月13日
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