河信基の深読み

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韓国憲法裁判所は11日、朴槿恵大統領への弾劾認容を8人全員一致で下したが、国論分裂を助長した愚かな行為、と歴史に記録されよう。
「司法の行き過ぎた政治決定か」とのタイトルの読売社説(12日)は「大統領罷免を求めた国民の声に阿って権力を行使したとすれば行き過ぎだろう」と辛辣に批判するが、海外では概ねそのように評価されている。
中国外務省副報道官も「中韓関係の推進のために多くの仕事をした」と朴大統領の功績を評価し、韓国憲法裁決定に驚きを表明している。「在任中にTHAADの韓国配備を決めた」とも述べたが、外交的に鋭く対立する側面があったことを認めたもので、むしろ朴槿恵イニシアティブが存在感を発揮したことの反証となる。

唯一、金正恩政権だけが弾劾認容を歓迎する声明を出し、朴大統領に罵詈雑言を浴びせている。
それと、ロウソク集会など朴大統領弾劾の動因となった韓国内の反朴勢力や次期大統領有力候補に名乗りをあげている文在寅氏ら野党指導者の言辞が奇妙に重なっているのが現況の特徴であり、今後の不安定要因でもある。

内外の時局を読めず、功名心からはやったと見られるが、そろいもそろって8人の裁判官たちは全く愚かな判断をしたものである。
失職した朴前大統領は昨晩、私邸前に集まった多数の支持者に対して、憲法裁の決定に承服することを拒否し、「時間が掛かるだろうが、真実は必ず明らかになる」と側近を通してメッセージを発したが、当然である。
たかだか8人の裁判官が選挙で選ばれた大統領を「国民の信頼を裏切った」などと曖昧模糊とした理由にならない理由で罷免する越権行為を冒した結果、韓国の法治主義は根底から揺らぎ、大統領選挙を含めた激しい政治闘争の時代に突入する。
その間、黄教安大統領代行・国務総理が統帥権者として安保の責任を負うが、金正男暗殺事件などで北朝鮮情勢が緊迫化している最中でのことだけに難しい舵取りを求められる。
(続く)

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