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東京都議選前に出版した『日本改革の今昔 首相を目指した在日新井将敬』(旧題『代議士の自決 新井将敬の真実』)の第1部5「安倍一強の盲点」で自民党惨敗と政局流動化は避けられないと分析したが、1ヶ月経過してほぼその通りとなった。
新井の盟友であった石破茂自民党幹事長(当時)との3年前の、我ながら絶妙なインタビューから説き明かし、ポスト安倍の一番手に躍り出ると予測したが、これも当たりそうである。 24日発表の産経FNN合同世論調査に、首相にふさわしい人に石破20・4%、安倍19・7%と出ており、支持率が20%台に急降下した安倍政権を引き継ぐ自民党次期政権が石破政権となる可能性が高まっている。 都議選で圧勝した小池百合子東京都知事が首相の座を狙っている事は明明白白であり、旧新進党で新井と行動を共にしていた石破、小池両氏が劇的に提携するシナリオもありうるとも『日本改革の今昔』で既に指摘しておいた。 にわかに巻き起こる政界再編に一枚絡んできそうなのがーこれも指摘したことであるがー蓮舫民進党代表である。 産経新聞など一部保守系メデイアからいわゆる二重国籍問題を執拗に攻撃され、釈明記者会見に追い込まれたが、なかなか強かである。安倍首相に関わる加計学園ビジネス疑惑の衆参予算委集中審議直前に記者会見を開き、丁寧な説明を実践して見せ、傲慢、不誠実と世論から指弾されている安倍首相と対照的である。 それが奏功し、野党共闘路線が効いて直後の仙台市長選で民進党候補が自民候補を破った。都議選敗北の後遺症を払拭し、分裂病再来かと揺れていた党内が引き締まったのである。 その上で、蓮舫代表は今日午前中の参院予算委集中審議で安倍首相批判の舌鋒を再度披歴し、日本全国の視聴者に存在感をいかんなく示した。 安倍首相が支持率急落で弱気になっている事は、審議とは無関係な麻生副総理が隣に座り、事実上、付添人役をしていたことからもうかがわれる。 下手なドラマを観るよりも実に面白かったが、始終目をつむっていた麻生氏が要点要点で呟くようにアドバイスを送り、不安気に目をしばたかせる安倍氏をなだめていた。第一次安倍政権崩壊時の経験から、安倍氏が逆境に弱い事を知り尽くしていたのであろう。あるいは、ギリギリまで支え、次はオレと腹を括っているのかもしれない。 案の定、安倍首相は蓮舫代表の鋭い追及に耐えきれなかった。 安倍首相は前日の衆院予算委で大串議員から「加計学園の特区申請をいつ知ったのか」と突っ込まれ、苦し紛れに「今年1月20日に初めて知った」と答弁していた。場内からえーといった声が上がるほど、常識的にはおよそ考えられないことであった。 それを受けて蓮舫代表が「記録」をキーワードに過去の数々の安倍答弁との矛盾を挙げて攻め立てると、安倍首相はしどろもどろになり、「整理が不十分だった」、「混乱して答弁した」と修正に追い込まれた。麻生氏はトイレであろうか2回ほど中座したが、居たたまれない気持ちであったろう。 テレビを観ていた国民の多くは、「首相は加計との関係を隠そうとしている」と疑いを深めたであろうことは間違いない。 実は、安倍首相は前日の質疑でもう1つ致命傷になりかねない発言をしている。玉木雄一郎民進党議員が「公になっているだけでも特区申請している加計学園理事長と14回もゴルフと食事をしているが、費用は誰が負担したのか?」と問い詰められ、「私がごちそうすることもあるし、先方(加計氏)が持つ場合もある」と認めてしまったのである。便宜供与に供応を受けたとなると、贈収賄や斡旋利得罪容疑が浮かんでくる。 安倍首相が親密さを公言していた加計氏との関係を一転、頑なに否定するのは、背景にそうした宿業的な問題があるからと思われる。『日本改革の今昔』で指摘したように、森友学園問題と本質的に同じ「政治と金」の問題が潜んでいるのである。 刑事事件にまで発展するかどうか予断を許さないが、蓮舫代表が加計学園ビジネスの闇に果敢に切り込み、説明責任を拒み続ける安倍首相との差を多くの国民に見せつけたことは否定できない。 今後の世論調査にどう反映されるか、注目されるところである。 私が『日本改革の今昔』の緊急出版を思い至ったのは、日本の政治状況が「政治と金」の問題で揺れた1990年代と酷似していることに気付いたからである。豊洲市場への不透明な移転問題では「黒シール事件」の主犯であった石原慎太郎衆院議員(当時)の公設第一秘書が、鹿島建設専務として鹿島ありきの工事受注を秘書仲間であった浜渦副知事との裏交渉で請け負っている事を知り、正直、愕然とした。 1990年代に「改革派のホープ」とマスコミから称えられ、政界再編の激動の中で八面六臂の活躍をしたのが、韓国・朝鮮系在日の新井将敬であった。 小選挙区制への移行、政治献金規制、斡旋利得罪の制定など一定の成果はあったが、不十分であった。そのことを、今また「政治と金」で豊洲の闇に都政が歪み、中央政界でも安倍政権が疑獄で揺れている事実がハッキリと物語っている。 新井の旧盟友たちがその課題にどう挑むのか。 さらに、中国系在日の蓮舫代表がどんな役割を果たせるのか、また果たすべきなのか、改革の今昔を比較する過程でより見えてくると思われる。 |
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2017年07月25日
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