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韓国内の政治的な関心は次期大統領選へと移っているが、一種のねじれ現象が起きている。
国民の大多数は保守の李明博政権に飽き飽きし、政権交代を望んでいる。その意味では野党に追い風が吹いているが、個別の候補別支持率では朴槿恵元ハンナラ党代表が孫鶴圭民主党代表を大きくリードしている。
これをどう読むか。
保守系の朝鮮日報とメディアリサーチとの共同世論調査では48・8%「政権交代」、38・0%が「政権維持」と答えた。地域別では首都圏50.9%、忠清道50.2%、湖南地方(全羅南北道)82.6%が「政権交代」を求め、「政権維持」はハンナラ党の伝統的な地盤である大邱・慶尚北道53.9%、釜山・蔚山・慶尚南道47.8%に留まった。
年代別では、20代が61.4%対25.1%、30代が67.3%対27.7%、40代が48.1%対40.7%と「政権交代」派が圧倒し、政権維持派は50代51.7%、60歳以上45.2%と高齢層に偏っている。
これを見た限りでは、次期大統領選での野党圧勝は間違いないところである。
ところが、候補別支持率となると、「朴槿恵元代表と孫鶴圭民主党代表のどちらが大統領にふさわしいか」との質問では、朴元代表が59.3%で、孫代表の31.8%を27.5ポイントで上回った。
朴元代表は20代(58.3%対30.5%)、30代(50%対40.8%)、40代(59.2%対35.1%)、50代(65.1%対30.3%)、60代以上(65%対21.1%)と満遍なく孫代表を大きくリードしている。
地域別でも、孫代表が優勢だったのは民主党の地盤である湖南(58%対31.5%)だけで、他地域は朴元代表にリードを許した。
こうした数字には韓国民の揺れる票心(ピョシム)が表れている。
結論から言えば、孫鶴圭民主党代表が野党統一候補となれば勝算は十分だが、宿命的なライバルの、ノ・ムヒョン前大統領直系の柳時敏(ユ・シミン)国民参与党代表との候補一本化に失敗すると、朴元代表には勝てないだろう。
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