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市場のグローバル化とともに進行している先進国における絶対的貧困化の原因は、一つは、国際金融資本の跳梁である。
その典型が、ヘッジファンドなど米資本を中心とする国際的な投機的資本である。
他の一つは、それに迎合する国家権力(超大国・米国と一連の追随国)である、
いわゆるレガノミックスに始まる新自由主義経済が市場経済のグローバル化に乗って拡散し、規制緩和という聞こえのよいスローガンとともに国境を超えた労働力と資源の収奪と搾取を可能にしたのだ。
ならば、これを阻止し、人々の暮らしを守るにはどうしたら良いのか?
資本が儲け=利潤を貪欲に追求するのは、本性的なものである。
投資家は儲かりさえすれば、食糧や資源を買い占め、派遣などの低賃金システムを作り上げ、平気で人々を苦しめる。
それを防ぐには、資本主義制度をなくすか、抑制するしかない。
社会主義、共産主義はそれを目指したが、盟主のソ連邦が自滅し、残る中国、北朝鮮、ベトナム、キューバは悪戦苦闘中である。
残る希望は、資本主義諸国の民主主義システムと人々の覚醒と自覚であるが、リーマンショックで否応なしに目を覚まされるまで、新自由主義経済バブルに酔っていたように、いかにも心許ない。
かすかな希望は、オバマ次期大統領だ。黒人大統領はそれだけで劇的で、大きなチェンジを期待させるが、どうだろう。最悪のブッシュよりましかもしれないが、疲弊しきった米社会にそれだけの自浄能力が残されているたろうか。
貧困のグローバル化を防ぐには、世界的な左翼・リベラルの復興・復権しかなかろう。
労働者派遣法に対峙して労働者の生存権を守る労働三権が資本主義国の憲法に登場したのは、もともとロシア革命の波及を恐れてワイマール憲法に規定されたのが始まりである。
ソ連邦崩壊でライバルが消えた資本主義諸国の支配層は、誰憚ることなく勤労大衆への収奪と搾取が可能になったと、驕っている。
それが根本的な誤り、と気付かせる必要がある。
その契機となるのが、ブラジル、アルゼンチンなど中南米に次々に誕生している左翼政権が、その契機となる可能性がある。
日本に於ける自民党政権崩壊の予兆は、そうした世界史的な動きと、あるいは連動しているのかもしれない。
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