河信基の深読み

読者各位様:本「河信基の深読み」は順次、北朝鮮投資開発戦略研究所(2019年4月〜所長・河信基)の公式HPへ移行して参ります。

金正恩政権の深層分析

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張成沢国防委員会副委員長粛清で主導的な役割をしたのが党組織指導部の金慶玉、趙廷俊、黄柄瑞の3人の第1副部長であり、実行役が金元弘国家安全保衛部長であったことは既に明らかになっている。
張成沢が部長として権力の基盤とした党行政部は解体され、組織指導部に吸収された事が、粛清劇が両部の宿怨的な暗闘の結果であったことを物語る。

金正日時代に空席の組織指導部長役を事実上代行したのが人事担当の李済鋼第1副部長であり、張成沢を牽制していたが、2010年6月に死去する。
その直後に張成沢は国防委員会副委員長となり、金正日に次ぐナンバー2。金正日死去後は最大の実力者となり、甥の金正恩を後見する。

張成成が力を入れたのは経済再建である。訪中して胡錦涛主席と会談し、羅津開発など一連の経済協力を引き出す。
北朝鮮経済は金正日政権最後の2年間は2010年マイナス0・9%、11年マイナス0・8%と落ち込んでいたが、対中貿易が急増した12年1・3%、13年1・1%(韓銀推定)といくらか持ち直す。
私が直接得た情報によると、ピョンヤン市10万戸住宅建設、インフラ整備、新鉱山開発などはほとんど中国に丸投げの状況であった。

北朝鮮側でそれを仕切ったのは張成沢の党行政部であり、利権を失った党組織指導部、軍などには不満が鬱積し、暗闘激化の伏線となる。
国家財政が破綻状態で、配給制度が崩壊した北朝鮮では、食糧から住宅まで各組織、各人が自給しなければならず、利権喪失は困窮、餓死を意味するから必至である。

この時期、張成沢がいかに絶大な権限を振るったかは張処刑後に発表された党政治局拡大会議弾劾文、安全保衛部特別軍事法廷判決文に明らかである。金正恩第1書記を飾り物のように扱い、張の裁可がなければ何一つ動かなかった事を赤裸々に語っている。
金正恩の思い付き提案や我儘を叱り飛ばしたのも事実であろう。

それだけの実力者を排除するのはさすがに党組織指導部も手に余ったが、強い味方が現れた。
イデイロギーを統括する宣伝担当の金己男書記、国家機関を統括する崔泰福書記である。両者とも金日成時代からの重鎮であり、張成沢も一目置く存在である。共に、金正日の霊柩車の右側を歩いた。

これも弾劾文、判決文に明らかであるが、金己男書記ら重鎮が反張成沢に回ったのは、体制転換の危機を感じたからである。
事実、張成沢は中国式の改革開放へと舵を切りつつあった。羅津、黄金坪をはじめとする経済特区での中国との大規模経済協力は全てそれを前提に進められていた。

金正日の懐刀として半世紀活動してきた張成沢には、長期停滞に陥り、国民生活が窮乏にあえいでいる体制の弱点、限界がはっきり見えていた。視察に訪れた韓国、中国との差は年々開くばかりで、もはや決定的である。
北朝鮮は韓国との経済力が逆転し始めた1970年代から経済統計を発表しなくなったが、東洋経済オンラインで昨年訪朝した記者の興味ある記事を目にした。「北朝鮮の一人当GNPは2007年638ドル、2011年904ドルで、年率10%の成長率。2013年穀物生産量は566万トンと李基成・社会科学院経済研究所教授が明かしてくれた」とある。

私が講演の度に強調することであるが、こうした数字の意味は平面的ではなく、立体的、歴史的に考察すると客観的に見えてくる。
共著『韓国』(新潮社1993年)の第5部北朝鮮事情に北朝鮮の公式統計を幾つかの図にまとめておいたので参考になろう。

李教授は高成長率を誇示しようとしたのであろうが、2011年で904ドルは1975年に金日成が「我が国の一人当GNPは1000ドルで、先進国の入口に立った」と誇らしげに報告した数字より低い。
韓国のそれは今年2万7000ドルで、ウオン高も手伝って来年は3万ドル台確実とされ、二、三年内に日本を抜き去る勢いである。北朝鮮との差は一人当GNPで約30倍、全体で60倍と絶望的に開いた。
北朝鮮の穀物生産量も1977年に850万トンと公式発表されたものよりかなり落ちており、食糧事情の慢性的な悪化がうかがえる。

実情を知り尽くしている張成沢らが改革開放を決意したのはごく当たり前のことで、北朝鮮最高指導部内でも一定の支持を得ていた。
小さい頃から外の世界を知っている金正恩も、叔父の考えに異論があろうはずがない。開明的な言動が労働新聞などで伝えられたのはそのためである。

だが、張成沢国防委員会副委員長が核廃棄を進めようとしたことで逆流が起きる。中国は経済協力の条件に非核化を付けていたので張としては他に選択肢がない。
ところが、「核は棄てるな」との金正日の遺訓もあり、金己男書記ら保守派重鎮が体制崩壊への危機感を強めて距離を置き始める。
昨年2月の第3次核実験、同3月の党全員会議における核・経済並進路線採択で流れが変わり、張成沢は次第に孤立を深める。

労働新聞など宣伝機関を握っている金己男書記らは「吸収統一」反対と「革命事業の継承、完遂」「最後の勝利」のキャンペーンを展開し、金正恩第1書記を錦の御旗にして全面に押し出す。
冒頭の写真は先月27日の労働新聞一面に掲載されたが、金正恩とともに妹の金与正が金己男書記、リ・ジェイル党宣伝扇動部第1副部長らの後方正面に写っている。4・26漫画撮影所への現地指導を報じた同記事で金与正は党副部長と紹介されているが、宣伝扇動部副部長とみられる。全員がニコニコ笑っているのは与正の発案によるイメージ戦略であろう。

金与正が報じられるようになったのは昨年頃からであるが、金正恩ー与正の血脈を全面に出して勝負に出たシナリオが読み取れる。

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北朝鮮のナンバー2と海外メデイアが目していた崔龍海が朝鮮人民軍総政治局長・労働党政治局常務委員を解任されたのは今年の5月であったが、10月29日の朝鮮中央通信は崔を再び政治局常務委員の肩書で報じ、復活を明らかにした。
私は張成沢国防委員会副委員長粛清について書いた『張成沢粛清の真相と展望』で崔の遠くない没落を予測し、当てたが、わずか5ヶ月で再復活したことにはさすがに驚かされた。
金正恩政権誕生後、軍最高幹部が数ヵ月で猫の目のように交代しているから、崔のエレベーター人事も若い指導者の気分主義の産物と見れないこともないが、3年目を迎えた政権の屋台骨に関することだけに、しかるべき分析が必要であろう。

結論から言えば、経験不足の指導者を担いで体制維持に腐心する実勢が陰で操っているのである。
冒頭の写真は3年前に死去した金正日の霊柩車に付き従う金正恩はじめ8人の最高級幹部であるが、いみじくも実勢の核心的な人物2人が写っている。

崔龍海は金日成の片腕であったパルチザン出身の崔賢元人民武力相の息子という毛並みの良さから、社会主義青年同盟委員長を務めたが、気が荒っぽい。
党勤労青年部副部長や三大小組部長を歴任した張成沢の下で、金正日後継体制確立のための三大革命運動で頭角を現した張系列の人物であった。

張成沢は金正日の金日成総合大学政治経済学部の後輩で、学生時代から頭脳明晰で人望もあった。同級生の金敬姫が一目惚れしたが、金日成が「どこの馬の骨だ」と反対し、金正日のとりなしで一緒になったエピソードは有名である。
党組織指導部副部長になった張は金正日の右腕として辣腕を振るったが、有能ゆえに野心を疑われて、03年に失脚する。崔龍海も一連托生で消える。

私はその経緯を『懐刀を切って賭けに出た金正日の成算』(『正論』04年7月)で書き、「組織指導部以外の役職で復活する」と予言した。その1年半後、張は党首都建設部副部長として復活し、崔も呼び戻す。
疑い深い金正日は、権力の中枢である組織指導部を張に握られることを恐れたのである。世襲で権力を手にした自分よりも張の方が指導者として優れていることを知っていたのであろう。
先月20日の岩倉講演、29日の新宿講演でも「一度あることは二度ある」と強調し、聴衆から好反応を得たが、ほかでもないそこに、張が後に粛清される遠因がある。

張成沢は国家安全保衛部や保安部など治安機関を統括する党行政部長となり、強大な権力を築くが、李済剛、金慶玉、趙廷俊、黄柄瑞ら古参の組織指導部第1副部長らが常に睨みを利かしていた。金正日死後、このバランスが微妙に崩れる。
張は組織担当書記となった妻の金敬姫の助けを得て甥の金正恩の後見人としての立場を強め、先軍政治の下で力をつけすぎていた軍の力を削ぐことに力を入れる。
冒頭の写真の霊柩車の左側に並んだ4人がターゲットであった。

そうした最中の2012年4月の第4回党代表者会議で生粋の党人派の崔龍海書記が軍総政治局長・党常務委員に選出される。
生粋の軍人である李英浩総参謀長か金正覚総政治局第1副局長が昇格すると見られていたが、夫の意を汲んで金敬姫組織担当書記が押し込んだのである。
強引な性格の崔は同年11月までに、「軍閥」の濡れ衣を着せ、金正日時代の先軍政治の旗頭であった李英浩以下4人を除去する。

かくして張成沢国防委員会副委員長が最大の実力者となるが、隠れていた矛盾が露になる。
組織指導部の古参幹部らが危機感を募らせるのである。
北朝鮮の最高人民会議第13期第2回会議が25日、ピョンヤンで開催されたが、金正恩国防第1委員長が3日以来姿を見せず、今回も欠席し、注目されている。
健康不安説など様々な観測が流れているが、根底にあるのは一段と進む政権の不安定化である。

最高人民会議で国防委員人事が行われ、副委員長から崔龍海(チェ・リョンヘ)元軍総政治局長が解任され、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)新局長が任命された事がそれを端的に物語る。
私は『張成沢粛清の真相と展望』http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/45291524.htmlで金ファミリーの内紛は「白頭の血統」の権威を傷付けて求心力を損なうと指摘し、「金正恩と崔龍海の間に争いが生じない保証はない」と書いたが、その後、崔が総政治局長を解任され、今回、国防副委員長職も外された。
予想した通りの展開となっているが、水面下では生き残りをかけた利権絡みの激しい権力闘争が渦巻いており、金正恩委員長も決して安泰とは言えない。

金委員長は異常な秘密主義の父親と異なり、祖父金日成に似せた風貌で積極的に露出することで、指導力を見せ付け、国民の支持を高め、権力基盤の強化を図ってきた。
海外留学が長いため国内に支持基盤がなく、カリスマ性が不足している以上、それしかなかった。
それを支えていたのが叔母のキム・ギョンヒ書記と張成沢国防副委員長・労働党行政部長夫妻であったが、それを自ら失い、全く展望が立たなくなった。

核・経済並進路線を巡る対立があったが、張成沢粛清は経済的に依存する中国の不興を買って経済破綻を招き、崔失脚の要因となっている。
いずれ金委員長の責任が問われる事態もあり得よう。彼が抱えるストレスは想像を超えるものがある。

黄総政治局長・国防副委員長は労働党組織指導部副部長からの転身であり、北朝鮮権力の実権は労働党組織指導部と宣伝扇動部が握っていると読める。
金正恩委員長はそれに担がれた御輿、というのが実態に近い。
北朝鮮国民を統合するために「白頭の血統」の権威を最大限活用するのが狙いだが、金ファミリー分裂によりそれがいつまで続くか、保証の限りではない。

張成沢を逮捕、処刑する陣頭指揮を取った金元弘(キム・ウオノン)国家安全保衛部長の立場も微妙になっている。
直接的には、金ファミリーの秘密資金を管理する朝鮮大聖銀行首席代表など大物の亡命が続出し、組織指導部から責任追求をされているが、崔龍海更迭とも無関係ではあるまい。
つまり、張成沢粛清派が次々に狙い撃ちされているのである。張の外貨利権を巡る争いも絡むが、本質は権力闘争である。

北朝鮮は並進路線を修正し、経済再建優先へと向かいつつある。
石油を止めるなどの中国の強烈な締め付けにより、それしか生き残る道はないからであるが、反対派の抵抗も熾烈化している。

南北対話や日朝協議などの対外路線も硬軟両極に激しく揺れる可能性がある。
リ・スヨン北朝鮮外相が今月中旬、15年ぶりに国連総会に出席する事が関心を呼んでいるが、核心部分が見逃されている。
北朝鮮の政治文化を踏まえないと理解できないことであるが、事は、金正恩国防委員会第1委員長の権威そのものと深く関わっている。

新任の李外相は金正哲、正恩、ヨジョン兄弟妹がベルンに留学していた当時からスイス大使として身辺の面倒を見ていた。他方で金ファミリーの秘密口座の管理をしてきた。
外交官というよりも、金ファミリーの番頭というべき立場にある。外交官としての経験も手腕も未知数であるが、金正恩に個人的に近く、その意思と利益を代弁する立場にある。
突然の国連訪問は、その意向を承けた特使的な性格を帯びていると読める。

金委員長が今、最も恐れているのは、国連北朝鮮人権調査委員会が去る2月に発表した報告書に基づき国連安全保障理事会で討議が始まることである。
同報告書は1年間にわたって300人の脱北者から聴取し、政治犯強制収容所などの実態を克明に指摘しながら、「北朝鮮で現在、人類史上、最も深刻な人権侵害が発生している」と断じ、問題解決と責任追及のために国際刑事裁判所に付託することを求めている。
金委員長にとって衝撃であったのは、カービー委員長から1月20日付けで自分宛に直接書簡が送られ、人道に対する罪で国際刑事裁判所に訴追される可能性があると警告してきたことである。

国際指名手配されるような事にでもなれば、金委員長の国内での権威は大きく傷付く。国際社会での孤立も決定的になる。
北朝鮮では最高指導者の権威は絶対とされ、その権威を守ることが党と国家の最高原則とされる。
李外相は安保理での決議阻止の密命を帯びて派遣されるとみて間違いあるまい。

金正日時代から北朝鮮外交を担ってきた姜錫柱書記が6日から欧州歴訪に出たのも、李外相を側面支援するのが目的であろう。
積極外交、新たな外交攻勢と日韓のマスコミは報じるが、実態は、金委員長を守るための安保理決議阻止にある。
北朝鮮メデイアが体制問題に関わるとして、人権問題にいつになく神経質になっているのもそれを窺わせる。

安保理の大勢は決議採択の方向であり、鍵は、中国が拒否権を行使するかどうかに掛かっているが、微妙なところだ。
カービー報告書は中国が脱北者の逮捕、送還に手を貸していることも非難しており、即、拒否権行使というわけにはいかない。
親中改革派の張成沢をこれ見よがしに粛清され、面子を潰された経緯もある。

外交上手の中国は、懸案の北朝鮮非核化問題で北朝鮮が譲歩することを拒否権行使の条件に挙げている可能性がある。
11人の脱北者の北朝鮮送還を中止したのも、圧力の意味があったと思われる。

金委員長としては何としても国際指名手配の汚名は逃れたい。とするならば、中国にある程度譲歩するしかあるまい。
6か国協議を巡る動きがここに来て活発化しており、事態はいよいよ大詰めに差し掛かっている。
金正恩国防委員会第1委員長・労働党第1書記が急速に軍部依存度を強めている。
軍に睨みを利かすことが出来たほとんど唯一の党人派実力者であった張成沢労働党行政部長・国防委員会副委員長粛清の反動であろう。

それを象徴するのが3日の労働新聞(電子版)である。
一面トップに金第1書記が「千里馬タイル工場」を現地指導する様子を、例のごとく満面に笑みを浮かべながら幹部たちに訓示する写真とともに紹介しているが、前代未聞の一節が記事に挿入されていた。
「将軍(金正日)が重視された工場を人民軍隊が運営する課業を与えた」とある。

ピョンヤン南西20キロの港湾都市・南浦市千里馬区域カンソンにある同工場の前身は、大同江タイル工場である。
ピョンヤンに10万世帯の高層住宅を建設する計画が進められていた5年前、同計画責任者の張成沢が中国の支援を得て作った北朝鮮有数の現代的工場であり、労働党行政部管轄下で建築資材を一手に引き受けていた。
張成功粛清の際に発表された告発状で、国有財産私物化の代表例として挙げられていた曰く付きの工場でもある。

その運営権を金第1書記は軍に与えたというのである。
北朝鮮政府、すなわち内閣の運営に戻すのが筋道であるのに、大きな利権を軍に横流ししたことになる。張粛清の原動力であった軍への論功行償という意味であろう。
張粛清から8ヶ月後の露骨な利権の再分配は、金第1書記が軍への依存度を高め、おもねていることを示唆する。

異例の事態だが、労働党機関紙の労働新聞が一面で報じるのは、党が再び軍の風下に置かれつつあることを物語る。

金正日死後、先軍政治の下で党の上に立っていた軍を本来の党指導下に戻した最大の功労者が、他でもない張成沢であった。
金日成の愛娘として金正日に並ぶカリスマ性があった妻の金ギョンヒ書記とともに書記局を強化し、崔龍海書記を空席の軍総政治局長に押し込み、李ヨンホ総参謀長らを「軍閥」として粛清し、軍を押さえ込んだのである。

本来の先党政治の復活であるが、金正恩第1書記との軋轢、核廃棄など安全保障問題、改革開放政策導入などが絡んで保守派が巻き返し、張粛清となる。
それについては繰り返さないが、利権争いは表面的な現象であり、根底には並進路線をめぐる路線闘争があったことは間違いない。

張粛清の恐怖政治で一時的に金第1書記の求心力が高まったかに見えたが、金ファミリー分裂で神聖不可侵とされた「白頭の血統」の権威が低下し、急速に空洞化が進んでいる。
加えて、中国の信頼を得ていた張成沢除去で中国との関係が悪化し、貿易の9割を占める対中貿易の冷え込みが経済を直撃している。
23階アパート(ピョンヤン市ピョンチョン区域アンサン1洞)崩落、馬息嶺中学生観光バス転落、橋崩落など事故続発で人心も動揺している。

独自の政治基盤がない金第1書記は、軍部依存の強権政治に傾くしかない。
その代償に利権を配分したのが、千里馬タイル工場の運営権移譲である。軍の財政は逼迫しており、要求を呑まざるをえなかったと読める。

私が予測したとおり、崔龍海は軍総政治局長を更迭された。
代わって党組織指導部第1副部長から急遽、送り込まれた黄ビョンソ総政治局長はやはり軍を掌握しきれていない。
7・27全軍決議大会で対米核攻撃に言及する無謀な発言をしているが、軍内の強硬派に突き上げられているとみられる。

金正恩政権は軍の統制に苦慮している。
金第1書記自身もアジア大会参加を表明する一方、ミサイル・ロケット発射を現地指揮して緊張を高めるなど、両極端に揺れている。
張成沢粛清の後遺症は深く、政権はいつになく不安定化している。

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