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「内部報告」にある、周永康が張成沢にクーデターが失敗したら北朝鮮に亡命すると打ち明けた事が事実なら、中国指導部が北朝鮮との関係を総括し、再構築しようとしていると考えられる。 張成沢、周永康共に政治の表舞台から消えた以上、新たなパラダイムが必要である。 長い国境で接している朝、中両国が過去を引きずって仲違いしているのは、双方の国益に合致しない。 革命第二世代の習近平はもともとは北朝鮮重視であった。2008年3月の国家副主席就任後40数ヵ国を訪問しているが、最初の訪問国は北朝鮮であった。 金日成総合大学に留学した張徳江重慶市党委員会書記・党中央政治局常務委員など、政権中枢部には北朝鮮と因縁の深い幹部が少なくない。 とりわけ人民解放軍は朝鮮戦争を共に戦った伝統意識が強く残る。イラク侵略に踏み切ったブッシュ政権が北朝鮮にも圧力を強めた時、北朝鮮との同盟関係墨守を主張したのも軍であった。 習主席が北朝鮮と距離を置くようになったのは、金正恩第1書記が2013年3月に核・経済建設を同時に進める並進路線を公然化し、米国との対決姿勢を露にしてからである。 「中米の新型大国関係構築」を外交戦略の基本に置くだけに、並進路線は跳ね上がりに映り、容認できない。 他方の金第1書記には中国の反応は想定外であった。同年7月にピョンヤン東方100キロの平安南道桧蒼郡にある朝鮮戦争参戦中国人民義勇軍戦死者の集団墓地に詣でている。毛沢東の長男の岸英が葬られ、「血で結ばれた朝中関係」の象徴とされる場所であり、2009年に温家宝首相も訪れている。 しかるに、朝中の歯車は狂い始め、同年12月の張成沢粛清で亀裂は広がった。 しかし、最近になって朝中関係修復を図る動きが北朝鮮側から出てくる。 北朝鮮は朝鮮戦争休戦協定締結記念日の1953年7月27日を前後して「祖国解放戦争勝利62周年」関連行事を盛んに催しているが、同月25日の第4回全国老兵大会で金第1書記が演説し、「中国人民支援軍の裂士と老兵に敬意を表する」と言及した。27日は桧蒼郡の墓地に花輪を献花している。 北朝鮮駐在中国大使がすかさず反応し、1万2千が眠る開城の中国人民支援軍墓地に参拝し、「血で結ばれた中朝関係」とコメントした。中国の官営サイト『中国網』(同月31日)は「金正恩政権ではついぞなかった。中朝関係改善の意思表示」と伝えている。 朝中間にかつての阿吽の呼吸が僅かずつ蘇り始めたと見るべきであろう。 その背景には何があるのだろうか。 やはり、ロシアに接近しようとして限界を感じた金第1書記が、再び中国に秋波をおくり始めたと理解するのが無難であろう。 ロシアに特使として派遣された玄英哲人民武力相が粛清されたのは、象徴的な出来事であった。 唐突な玄粛正で軍幹部の不信を買った金第1書記は、軍各部隊を頻繁に現地指導し、支持取り付けに躍起である。 第4回全国老兵大会などに、90代の高齢の李乙雪元帥をはじめとする軍長老をズラリと並べ、自己への忠誠を誓わせている。 韓国では引退説が流れた金己男書記がピョンヤン養老院現地指導(8月2日)に随行するなど、頼れるのは、先々代、先代以来の長老たちだけである。 写真上は、功勲国家合唱団の演奏に妻と参加した金第1書記を、黄炳瑞総政治局長が称え、後方で軍幹部たちが調子を合わせている様子だが、自分の子か孫の年代の若い指導者にいかにもわざとらしく、無理をしているのが分かる。 それも当座をしのいでいるにすぎない。 肝心の経済の展望が全く立たない。 経済が1%前後微成長を続けているとの見方もあるが、前にも指摘したように金正日時代の落ち込みが大きく、焼石に水である。慢性的な食糧難は春先からの干害被害で深刻化することも予想される。 貿易の9割を依存する中国への再接近は、背に腹を変えられないといったところであろう。 中国は9月3日の抗日戦勝利70周年記念式典に金第1書記を招待しているが、金第1書記が初の首脳外交でどれだけ存在感を示せるか、それに朝中関係の今後が大きく左右されよう。 朴槿恵大統領は参加の意向を表明しており、南北対話にも好機である。 もし金第1書記が気後れして招待を拒否するようなら、朝中関係も、南北関係も大きな進展は期待できない。 焦点は、北朝鮮の非核化問題に尽きる。 中国も韓国も金第1書記が北朝鮮非核化を決断しさえすれば、大規模経済協力に踏み切ることを繰り返し伝えている。 北朝鮮は核を放棄すれば米国の侵略を受けるとオウムのように繰り返すが、そんなことはない。核保有以前も休戦協定は守られていた。 それでも心配なら、冷戦時代はソ連の核に、ソ連崩壊後は事実上、中国の核の傘に入っていたのだから、中国の核の傘に戻れば済むことである。 そもそも防空システムが脆弱な北朝鮮が核を有するほど無謀なことはない。 並進路線に対抗して米韓は核先制攻撃を含む新抑止戦略を決めたように、北朝鮮のリスクは一段と高まっているのである。しかも、北朝鮮には膨大な費用がかかる防空システムを備える余力はない。 写真下は毛沢東の次男の息子、毛新宇である。毛沢東の戦術論で博士号を取り、弱冠40歳で少将になった中国軍のプリンスである。 毛沢東は長男を朝鮮に送り出した理由を聞かれ、「金日成同志が緊急支援を求めてきた。自分の息子を出さず、人に息子を出せと言えるか」と答えたという。 そうやって朝鮮で戦死した叔父、最愛の息子を失った祖父の思いを毛新宇は受け継いでいる。 朝中の血の絆は固い。 それこそ北朝鮮の最大の外交資源であり、安全保障を確固たるものにする鍵となる。 金日成と毛沢東の孫が力を合わせれば、できないはずがない。 朝鮮戦争の真の意義は、朝中と韓米の力のバランスが38度線で均衡したということである。金日成は単独で韓国を占領しようとしたが、失敗した。勝利などではない。 多くの血を流して得た休戦の教訓を無にしてはならない。 もう一度その原点に戻って朝鮮半島の集団的安全保障体制を再構築し、その上で平和的統一のビジョンを描くべきである。 私は以前から北朝鮮の中国の核の傘復帰論を提唱しているが、最近、韓国国会国防委員長が同じことを述べて注目された。韓国内でも検討すべき課題として意識され始めたようである。 幸いにして韓国と中国の関係は極めて良好である。対話で出来ないことはない。 |
金正恩政権の深層分析
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文藝春秋8月号に加藤隆則元読売新聞中国駐在編集委員が「記者生命をかけた」と寄稿した『習近平暗殺計画』が掲載されている。周永康元中国共産党政治局常務委員を首謀者とする習暗殺計画があったことを幹部たちに伝達した中国共産党の極秘「内部報告」をスクープしたというものだが、北朝鮮と関連し注目すべき件がある。
「内部報告では・・・2012年8月13〜18日まで張成沢国防委員会副委員長が訪中し、胡錦涛総書記と会談した際、周氏は張氏に公式日程にはない私的面談を求め、国家機密を漏洩したとされた。 信頼できる中朝関係者によると、周氏は面談の場で『今、政変を起こそうとしている。これが失敗したら北朝鮮に亡命する』と持ちかけたという。」 これが事実とすれば、少なくとも張成沢が粛清されるまで、中国と北朝鮮との関係は外部でうかがう以上に強いものがあったということになる。 現在、朝鮮南北と中国、米国の非公式4ヵ国会談の調整が水面下で進行中との情報がある。また、金正恩第1書記が中国との関係修復に動き出そうとしている気配も見える。 朝中それぞれの世代交代で断絶した感のある朝中関係を原点から洗い直し、今後を展望してみよう。 周永康政治局常務委員は、中国政府切っての親北朝鮮派を自他共に認めていた。 2010年10月9日から11日まで訪朝した際には、「3日の滞在中、4度も金正日同志と会った事は朝鮮の党と政府が両国関係を極めて重視している事を示す」と述べた。さらに、同年に金正日国防委員長が中国を2度も訪れた事にも触れ、「腹蔵なく意見を交換した」と強調した。 当時、朝中関係には北朝鮮の核開発問題で亀裂が生じていたが、金日成・毛沢東時代に結んだ「血の友誼」の遺産で何とか関係を維持していた。 金正日国防委員長は経済難克服の為に繰り返し訪中して経済支援を求めたが、胡錦涛総書記は核問題解決や改革開放策導入を求め、なかなか首を縦に振らなかった。 その中でも比較的、北朝鮮側に理解を見せたのが江沢民前総書記に近かった周永康であった。 周は張成沢国防委員長とは腹蔵なく話し合える旧知の間柄であり、私的面談を求めたとしても何ら不自然ではない。 代が代わって金正恩第1書記の後見人となり、新規の大規模経済協力を求めて訪中した張成沢としては拒む理由はない。 国家機密に触れる、立ち入った話をするのも、十分にあり得る話である。 では、「内部報告」が指摘する「国家機密を漏洩」とは何か? 当時、周は肩入れしていた薄煕来前重慶市党委書記が訴追直前まで追い込まれ、自身にも危険が迫っていた。 それについて米国を拠点とする中国系のサイト「博訊」は「張成沢が北朝鮮のトップを金正恩から兄の金正男に差し替える事を相談し、それを周が北朝鮮側に漏らし、金正恩が怒って叔父の張成沢を粛清した」と流していたが、かなり無理があった。 張は周が微妙な立場にあることは当然、把握しており、きわどい相談を不用意に持ちかけるはずがない。 加藤元編集委員は「信頼できる中朝関係者によると、周氏は『今、政変を起こそうとしている。これが失敗したら北朝鮮に亡命する』と持ちかけた」と書くが、真実に近いだろう。 その後、張成沢は金正恩第1書記と対立して粛清され、その煽りで朝中関係は一挙に冷却化する。 中国でも周永康が「習近平暗殺計画」の首謀者とされて失脚する。 習近平主席は北朝鮮よりも韓国を先に訪問、朝中関係は党、政府間の交流が切れ、最悪になった。 それがここに来て、朝中関係修復の動きが始まっている。 |
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現在の北朝鮮の最大の謎は、粛清されたはずの玄永哲人民武力部長がその後も記録映画に登場していることである。 写真(上)は14日に朝鮮中央テレビが報じた金正恩第1書記のピョンヤン乗馬クラブへの現地指導(2013年)の模様だが、玄部長が写っている。 北朝鮮は公式には否定も肯定もしていない。不敬罪なる大義名分のない衝動的な処刑を公然と認めると、混乱が広まると判断しているのであろう。 情報が極端に統制されている北朝鮮内では処刑説と生存説が飛び交い、最高幹部たちまでが疑心暗鬼に陥っている。 金第1書記は親衛隊に周囲を固めさせ、恐怖政治で政権を維持している状況である。 いつ、何が起きても不思議ではない。 金第1書記は焦りを隠せない。 写真(下)はピョンヤンのスッポン工場を現地指導したと労働新聞が19日付で報じた様子であるが、ニコニコとポーズを取っていた従前と様変わりし、顔面に怒りを浮かべている。このような金日成は1度も見たことがなく、金正日も記憶がない。 さして長くない記事には、「激した語調」が3回、「厳しく指摘」が2回、言葉が出ない、も含めると、最初から最後まで工場幹部を叱責している。 怒りまくっている、というのが当たっているが、要するに、冷静さを全く失っているのである。 当人は権勢を誇示しているつもりだろうが、傍目には失政の責任を現場幹部に押し付けているのが見え見えである。 スッポンやテナガエビ養殖のノルマを全く果たさず、電気や水など設備のせいにしていると金正恩は怒り心頭だが、見る人が見れば、ピョンヤンで慢性化している電気や水不足で工場が正常に運営できない実情がすぐ分かる。 金第1書記に経営能力が欠けているのは32歳の年齢、経験から当然のことであるが、当人は「最高尊厳」、「英才」と持ち上げられ、その気になっているので、助言や諫言を受け入れず、バカにされたと逆恨みする。 執権4年にしての、60人とも70人とも伝えられる異常な粛清は、コンプレックスの裏返しと言える。 信用できる同郷も同窓生もいない金正恩が政権を維持するには後ろ楯が不可欠であるが、以前から指摘しているように、金正日の霊柩車に付き添った8人の生き残りである、金正恩、金己男書記、崔泰福書記の3人が一蓮托生の関係にある。 すなわち、黒幕は金日成時代からの最古参の金、崔両書記である。それに組織指導部出身の黄炳瑞軍総政治局長、趙延俊組織指導部第1副部長らが加わり、強硬ラインを形成している。 このラインは革命統一の信奉者であり、力をもってしても南北統一を達成しようと「最後の勝利」に執念を燃やしている。 核・ミサイル開発に執着するのもそのためであり、金第1書記の核・経済建設並進路線の設計者と言える。 粛清が増えているのはそれへの不満が渦巻いていることの反証であろう。 スイス留学時代はごく平凡な一少年であった金第1書記自身には、それほど革命統一にこだわる信念も理由もないとみられる。 その辺りに南北対話の取っ掛かりがあると読む。 |
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金正恩第1書記の粛清旋風が北朝鮮に混乱を引き起こしている。
経済破綻の責任問題をめぐり内部で深刻な権力闘争が進行していると読めるが、金第1書記を操るのは誰か? 韓国の国家情報院が13日、玄永哲人民武力部長が4月30日に「反逆罪」で処刑されたと明らかにした。 金第1書記に不満を抱き、数回にわたって指示に従わなかった事などが問題視され、姜健総合軍官学校の射撃場で数百人が見守る中、高射機関銃で銃殺されたという。 事実であることは間違いない。韓国からは脱北者ルートなどで多くのヒューミントが北朝鮮に送り込まれており、情報は筒抜けである。 数百人が見守る中での処刑は即時に流れてくる。 現役の国防相がこのように処刑された例はかつてなかった。 それだけ金政権の内部矛盾が激化している事を物語る。もはや恐怖政治でしか維持できないレベルに達したということである。 さる2月23日の中央軍事委員会拡大会議で金第1書記は「歴史的な演説」を行い、「人民軍に重大な偏向」と批判した。 馬園春・国防委設計局長や辺仁善副総参謀長兼作戦局長らの粛清を念頭に置いたものであるが、その後も人民軍の偏向は収まるどころか、より重大化していると見るべきであろう。 玄永哲氏は2012年に総参謀長に就任したが、解任され、14年に人民武力部長に就任するなど金第1書記の気まぐれ人事の象徴的な存在であった。 4月中旬にモスクワを訪問して金第1書記の訪ロを交渉し、27日、28日のモランボン楽団のピョンヤン公演に顔を見せていた。2日後に処刑されたことになる。 裁判も何もない、逆クーデターに近い荒っぽさである。 一部に「玄部長がクーデターを企てた」との情報が流れているが、極めて切迫した状況であったとみられる。 モランボン楽団公園は第5回軍宣伝活動家大会を祝賀するために催されたが、玄部長は他の軍首脳と共に参加し、油断した寝込みを襲われたのであろう。30日の大会閉幕記念撮影から消えている。 タコの足食い、というのがあるが、封建時代さながらの前近代的な粛清は人材をむざむざ失い、自滅のプロセスである。 ソ連自壊の最大の原因であり、スターリン主義社会主義の最大の欠点であった。 反革命云々は、権力欲と権力闘争を覆い隠す方便でしかない。 玄粛清の理由として挙げられている不満云々から浮かんでくるのは、単なる個人の名誉や体面というよりも、金第1書記の指導力への疑問である。 北朝鮮軍は食糧も満足に支給されず、兵士が飢えている。軍幹部が不満を抱くのは当然のことである。 ところが、金第1書記は、非現実主義的な核・ミサイル開発の一点突破主義に向かおうとしている。 中国、ロシアとの外交的な軋轢はお構いなしである。 それを正当化するのが「最後の勝利」なる空虚なスローガンである。 |
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ストックホルム国際平和研究所が13日発表した2014年の世界軍事費統計によると、韓国の軍事費は昨年367億ドルで、日本に次ぐ世界10位という。05年に比べて34%も増加し、中国167%、ロシア97%、インド39%に次ぐ。
それに敏感に反応しているのが他でもない北朝鮮の金正恩国防第1委員長である。 空軍強化に力を入れ、今年に入って空軍への視察を3回も繰り返している。 先月20日に航空・反航空軍の防空訓練を現地指導した。同月12日には、対空ミサイル7発を発射している。 率直と言えばその通りだが、防空に不安、恐怖を感じていることが読める。 李炳哲・空軍司令官を労働党第1副部長に転出させているのも防空体制強化の一環とみられ、危機感を募らせている事は間違いない。 核・ミサイルの優位を誇り、攻撃的姿勢で韓国を圧迫してきた北朝鮮が一転、防衛に関心を向け始めたのは、現実に冷静に目を向けたという意味で評価できる。 韓国の50分の1の経済的な衰退で老朽化した兵器の更新もままならず、中国という同盟国との間に亀裂が生じて有事の支援も期待できない状況を思えば、無理からぬことである。 問題は、じり貧の状況を打開する手立てである。 13日の労働新聞論評は韓国の軍事増強を「北侵凶計」に狙いがあると非難し、韓国国民の反政府闘争を呼び掛けているが、そうした旧態依然とした認識ではますます窮地に陥るだけである。 韓国の軍拡は北朝鮮の脅威、特に核・ミサイルに備えることが名分になっている。 国民も与野党問わずそうした認識を基本的に共有し、軍拡もやむなしとなっている。 すなわち、北朝鮮が自ら招いた事態であり、米国の陰謀論は的外れである。 北朝鮮の核・ミサイル問題さえ解決すれば、韓国民の中で軍縮や在韓米軍撤退論議も高まるだろう。 北朝鮮側には核を放棄すると米国の攻撃を受けるとして、イラク、リビアなどを例に挙げるが、この論法も取って付けた強弁である。 何故なら、北朝鮮が核保有する前にも南北間の平和が保たれていたからである。むしろ、金正恩政権が核・経済建設を同時に進める並進路線を採択してから、緊張は逆に高まっている。 10日の韓米国防長官会議では北朝鮮の核の小型化やICBMのKN08に対応する防衛、探知、瓦解、破壊の4D戦略概念の検討をしている。核先制攻撃を取り入れた新抑止戦略を具体化するもので、金正恩委員長にはさらなる心理的な圧力になろう。 北朝鮮の地下施設を貫通破壊する新型バンカーバスターも配備される。 核・ミサイルで米国に対抗し、韓国から手を引かせるなどとはかない夢を描いている場合ではない。核保有のメリットはないということである。 中国が神経を尖らすTHAAD問題は凍結されているが、北朝鮮の対応次第で韓国配置もありうる。 当面、THAAD配備延期を理由に、韓国が中国に北朝鮮への更なる圧力行使を求めることになろう。 配備となれば、ほとんど丸裸の北朝鮮への圧力は格段に高まる。 一国だけの自主防衛は聞こえは良いが、現実的には不可能であり、国民に犠牲を強いるだけである。 中国との関係修復を図り、南北対話を進めて安全保障を確保する。そうして韓国の経済協力を得ながら経済再建に尽力する。 北朝鮮国内でも検討されている方策であるが、核放棄が前提であることは言うまでもない。 |


