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北朝鮮への一般外国人観光客(韓国除外)が昨年、4500人を超えた。
多いか少ないかは見方によって異なるが、北朝鮮としては急増であり、閉鎖国家という国際的なイメージが変化しつつあることは間違いない。怖いもの見たさののぞき趣味もあろうが、ビジネスチャンスを求めるビジネスマンも少なくない。
遺憾なことに、その中に外務省、マスコミ関係者を含めて日本人は数えるほどしかいない。
ブッシュ政権前期の強硬策に歩調を合わせ、北朝鮮との交流の門を自ら閉ざす制裁措置をいまだに課したままだからだ。
それだけ生きた北朝鮮情報が不足し、実情認識も観念的で心もとないということで、日本の対北朝鮮政策の根本的な欠陥=実態に即していない弱点を象徴している。
そのことを昨日の国会衆議院代表質問で麻生首相に突きつけたのが、民主党・無所属クラブの田中真紀子元外相である。
「拉致被害者の早期帰国が前提、とのフレーズを安倍、福田麻生内閣と3代にわたって繰り返してきているが、・・・。金正日総書記は『もう拉致問題は終わった』と折につれ発言するが、『拉致問題の解決がなければ』とのわが国の主張との整合性がとれていない。6か国協議でわが国が積極的かつ主体的な言動をしている証拠を示してほしい」
これに対して麻生首相は、まともに答えることができなかった。
「すべての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現に向け、北朝鮮に早期に全面的な調査のやり直しを始めるよう具体的な行動を強く求めていく」と、前日の施政方針演説で述べたことを繰り返したが、事実上、逃げたも同然である。
それは、安倍政権時代のフレーズと一言も変わらない。
空疎な言葉を繰り返し、時間を浪費してきたことを如実に示しているが、自民党政権が続く限りこの状況は変わらないだろう。
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