河信基の深読み

読者各位様:本「河信基の深読み」は順次、北朝鮮投資開発戦略研究所(2019年4月〜所長・河信基)の公式HPへ移行して参ります。

小泉→安倍“旧厚生族”負の系譜

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 自民党政権下の無責任な政官癒着により、年金記録漏れが40年以上も放置されていたことが明らかになった。
 民主党の長妻昭衆院議員が委員会審議を拒否した政府に提出した質問主意書に対して、ようやく6日の閣議で、年金番号などの記録ミスが政府として初めて認識したのは「1964年9月以前」とする答弁書が決定された。

 40年以上も前、小泉=安倍政権下でも6年以上も記録ミスを知っていながら放置し、5000万件の「宙に浮いた年金記録問題」につながったことになる。
 社会保険庁の無策は言うに及ばず、それを監督する小泉=安倍政権下の政官癒着が改めて浮き上がった。

 答弁書によると、記録ミスが確認されたのは64年9月1日付で、社会保険庁年金保険部業務課長名で社会保険事務所に対して出した「厚生年金保険被保険者台帳記号番号の確認について」という通知文書に記されている。
 そこには、「依然として再取得及び重複取り消しの際の台帳記号番号(厚生年金番号)確認誤りによる記録事故が多数発見されており」との記述があった。

 社会保険庁発足は62年7月で、前年に国民年金制度が始まり、62年3月から厚生年金について、パンチカードを磁気テープへ変換する作業がスタートした。
 社保庁発足から2年余で多数の記録ミスが見つかったが、今年2月にやはり長妻議員らが追求するまで放置されていた。
 その間、小泉政権下の04年に年金未納問題が噴出して福田官房長官が辞任し、細田氏を経て安倍氏が官房長官に就任して事態の収拾に当たっていたはずなのに、実際は、何もしかったことになる。

 年金の納入には躍起になりながら、預かったカネを返す支給に全く無責任であったことになるが、その背景には、自民党厚生族と高級官僚が年金を私物化し、食い潰してきた腐敗構図がある。
 政権交代がないためチェックされることもなく、既得権益化しているのである。

 何しろ、自民党厚生族と社保庁が40余年にわたって食いつぶしてきた年金積立原資は、少なくとも数十兆円にも上る。
 日本医師会のシンクタンクによる「02年公的年金基積立金の運用実態の研究」なるレポートによると、本来あるべき年金積立金は143兆9858億円だが、多くが特別会計、特殊法人、地方公共団体に融資され、回収不能になっている。住宅金融公庫23兆4518億円、年金資金運用基金10兆6150億円など特殊法人だけで約60兆円を食い潰しているというから、シロアリも顔負けだ。

 こうしたところには高級官僚が天下り、ファミリー企業への便宜や献金やら何ならで二重三重に厚生族にカネが流れる仕組みになっている。
 安倍首相は夏の賞与の一部を返納し、柳沢厚労相、村瀬社保庁長官ら社保庁職員返納分合わせてしめて10億円を弁償すると言うが、焼け石に水にもならない。
 
 安倍首相が「宙に浮いた年金問題」の真相究明もせず、釈迦力になって日本年金機構への衣替えを図る法律を強行採択させた狙いも、臭いものに蓋をし責任追及を免れることにあったとみられる。
 「私も社会保険庁の無責任ぶりには憤慨している・・・」などと、「菅さんが厚生相のときのことではありませんか」式の言葉を機会あるごとに口にするが、責任転嫁すればどうにかなると思っているらしい。
 最近、「私に一番責任がある」と言い換え、一見低姿勢なのも、石原慎太郎氏が都知事選の前に謝罪のふりをしてまんまと三選を果たした前例に倣ったのであろう。

 目的のためには手段を選ばずの心境なのであろう、一連の不祥事で焦っている安倍首相は、参院選を乗り切ろうと今や何でもありだ。
 5日に「宙に浮いた年金記録」の照合・通知作業を今年度中に前倒し完了する“新対策”を慌てて発表したのもそれで、何かをしていると思わせるだけのパフォーマンスであることは、先立つ予算を隠していることからも明らかだ。
 
 前回、「年金から流用するつもりだろう」と批判したが、柳沢厚生労働相は昨日の閣議後の記者会見で、“新対策”に必要な経費について「年金保険料を差し向けることは絶対あってはいけない」と否定したが、「(対策費の総額は)必要な作業量が明らかになっておらず、わからない」と相変わらず隠し続けた。
 屋上屋を重ねる無駄な対策費には少なくとも1000億円はかかるとみられるが、年金保険料を充てなければ税負担となるしかない。柳沢厚労相は「参院選前に発表したい」と言うが、補正予算を組まねば不可能である。
 5日の日本テレビのインタビュー中に安倍首相の口から飛び出した「消費税を上げないとは一言も言ってない」発言は、それが頭の中を駆け巡っていたからであろう。

 安倍政権は、口からでまかせの末期症状を呈してきた。

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 言葉尻を捕らえるわけではないが、今朝、TBSのニュース番組でキャスターが「年金は生活保護みたいなものですからね」と繰り返していたのは聞き捨てならない。
 この種の素朴な誤解が「宙に浮いた5000万件の年金問題」を引き起こした根底にあることに、いい加減気付く頃である。

 年金は“お上”にいただくものではない。預金に応分の利子をつけて返してもらう性格のものである。
 その点を明確にしておかないと、他人の金をでたらめに扱い、食い潰す年金不祥事はこれからも繰り返されるだろう。

 安倍首相は昨日、5000万件の「宙に浮いた年金記録」の照合・通知作業を今年度中に前倒し完了するとの新たな対応策を発表した。
 キャスターはそれを「大きな一歩」と持ち上げながら、「年金は生活保護・・・」と述べた。無論、不偏不党の放送倫理に反して安倍さんをえこ贔屓したわけではあるまいが、選挙目当ての大風呂敷に包まれてしまったようだ。

 安倍首相の緊急対応策の骨子はコンピューター処理を迅速にする新ソフト開発が予定より早まるというものだが、時効特例法と同じ発想で、逆風を交わそうとの場当たり策である。
 肝心の財源や費用を伏しているからだ。欠陥だらけのコンピューターシステムには、これまで、厚労省や社保庁から大挙天下りしているNTTデーターなどとの随意契約の形で、年間1000億円、総額1兆4000億円もの維持運営費を費やしてきた。民間相場の10倍以上という法外な額だが、すべて年金の流用だ。

 新ソフト開発にも巨費が湯水のように注がれるであろうが、安倍さんが隠すのは、それも年金から流用するからと思われる。
 本来なら政府の不祥事であるから別途予算を組む必要があるが、それをした形跡はない。

 例のグリーンピアなどを含め社保庁の年金食い潰しの原因は、「年金は国民から一時的に預かったおカネで、利子をつけて将来お返しするもの」という、欧米では当たり前の認識が欠けていることにある。
 それがあれば、年金流用は詐欺罪、横領罪に該当するから、絶対してはならないといった規範意識が働くものだが、それが全くない。ここまで問題を起こしながら、俸給の一部返還でごまかし、詐欺罪、横領罪で逮捕されたものが皆無なのはそのためだ。

 行政トップの安倍首相にしてから、年金をまるで税金か何かのように見ているのだから、役人が腐るのはむりもなかろう。
 国民の中にも“お上”への服従意識からそれを見逃す傾向がある。
 
 生活保護は税金から負担する。それはそれで国民の生活権を保障する重要な社会福祉政策である。
 だが、自ら預けたカネを返してもらう年金とは性格を異にする。それをごちゃ混ぜにすると、財政倫理が乱れ、双方とも崩壊することになりかねない。

 日本政府の累積財政赤字は800兆円超、特別法人分などを加えると1000兆円を超える。
 安倍首相が新ソフト開発費を年金から流用するのは、財政破綻がカウントダウンに入ったせっぱづまった事情からとみられるが、小手先のびぼう策では、坂を転げ落ちるように事態は悪化の一途をたどるだけである。

 財政倫理を確立することが先決である。
 壮大な無駄をなくせば、財源はまだまだある。

 

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 自民党が参院選での浮動票狙いのエースと期待し、昨年5月という異例に早い時期に第1次公認候補に決定したレスラーの大仁田厚参院議員(49)が立候補を辞退する。自民党側にはまだ伝えていないが、23日に政界引退会見を行うという。
 会期延長に反発してのことだが、首相官邸主導による強引な国会運営に不満を募らせている与党内に混乱が広がり、支持率下落で浮き足立っている安倍政権に打撃となるのは必至だ。

 故・ジャイアント馬場の付け人からプロレスデビューした大仁田氏は、スポーツ報知の取材に対し「なぜ今、会期延長なのか。参議院は政権争いの道具じゃない。官邸のやり方に嫌気がさした。こんなばかにされた選挙は出たくない。辞退する」と怒りをあらわにした。
 大仁田氏は「小泉フィーバー」最中の01年参院選で、46万票を獲得して当選した。政治家としての実績はないが、強行採決の実力部隊要員として“存在感”を示してきた。
 小泉前政権が遺した国会絶対多数の力を頼りに突貫小僧と化した安倍首相は、今後も強行採決乱発を予定しており、その点でも痛手だ。

 宙に浮いた年金問題で人に責任転嫁したことで女性層からも見放された安倍首相は、参院選前に逆風を交わす時間稼ぎに、国会延長という博打に打って出た。
 選挙で負ければ責任を問われての退陣は必至であり、ネズミが一匹、二匹と逃げ出している。
 反対に、泥舟に飛び込む変わりものも現れ、国民をだます博打が丁と出るか半と出るか、目が離せなくなってきた。

 そのワケは、一円でも安い店へと動く女性心理を逆撫でしてしまったことに尽きる。
 宙に浮いた年金問題が、イメージ先行の安倍像を粉々にしたのである。
 
 先だって、友人の家で面白い会話を聞いた。安倍首相の話が出ると喧嘩になる夫婦が、最近波長が合うようになってきたというのだ。
 少し前までは、セイコらが図々しく出戻りしても、タウンミーティングのやらせがばれても、柳沢が「子を産む機械」と暴言を吐いても、松岡が自殺しても・・・、要するに何をドジっても、「安倍さんがカワイソー」と庇い続ける女房を、亭主は「おまえは世間知らずだ、バカだ」となじってきた。

 受け取り方がまるで違った。女房は若くてスマートな安倍のイメージを後生大事にし、不始末はみんな周りのせいにしてしまう。政治家というよりも、タレントであった。
 明らかに、歳柄も考えず高校生と一緒になって「純ちゃん、キャー」と嬌声を上げていた小泉劇場の余韻を引きずっていた。

 ところが、年金問題が飛び出してきてから、奥さんの表情が厳しくなってきた。
 事は家の財負、自分らの老後の生活に関わる一大事になったのである。

 安倍首相が「菅直人元厚相が悪い」とやったもんだから、いっぺんに冷めてしまった。
 不倫はともかく、それをごまかそうとした菅は「許せない男」だったが、自分の責任を人のせいにする安倍はそれ以上に信じられなくなった、という。

 恐らく、同じことが他の家でも起きていることであろう。
 最近、安倍内閣の支持率は30%を切り始めたが、女性層が見限ったのが大きい。
 女性は一度イメージを害すると回復が難しいことは、菅現象が証明している。

 積立した年金原資150兆円も毎年9兆円ずつ厚生族とキャリア官僚らに食いつぶされている、といった情報もひそひそと口コミで交わしている。
 安倍内閣は大手広告代理店あがりの補佐官が、あれやこれやとイメージ戦略を練っているが、これからは何をしても誇大宣伝、偽広告と受け取られてしまうだろう。

 最後の頼みは、横田夫妻の涙また涙だが、これも相当にこんだ演出をしないと見抜かれてしまう。
 賞味期限がとうに過ぎた中山恭子ではしらけてしまう。アッキーのスマイルも「大変ねー」と痛々しく映るのではないか。

 「宙に浮いた年金問題」をめぐる安倍首相ら政府与党のドタバタ劇を観ていると、かの植木等のズーダラ節♪に合わせているのではと思わせるノリだ。
 あの強気の石原慎太郎氏も都知事選冒頭、使い込みや情実人事をらしからぬ殊勝な顔で謝ったから、なんとか逆風をまぬかれた。この国の有権者には独特の優しさ、寛容の精神があると実感した次第だが、安倍さんはそれが理解できない。

 安倍さんが当初から、失政を素直に認める責任感と謙虚さを示していたら、国民の反応も違っていたであろうに、逆に、菅元厚相に労組にと、他人に責任を押し付け捲くった。
 案の定、内閣支持率はレッドラインの30%を割り込んでしまった。

 抵抗勢力なり仮想敵をつくって押し捲る先代のマニュアルを真似たようだが、国民を甘く見すぎたのではないか。
 世間知らずの坊ちゃん内閣としばしば揶揄されるが、やはり、格差拡大でかろうじて年金に老後の望みを託す庶民の苦しみを、実感できないのであろう。

 「宙に浮いた年金記録」は直接的には社会保険庁の失態だが、同庁は政府の一部であり、その長である首相が責任を取るのは当然である。
 コムスンやノバの社長が職員や退職者に責任を押し付けたら、世間は激昂する。安倍さんはそれをやってしまったのである。

 植木が“日本一の無責任男”をやっていた時は日本社会に余裕が生まれ、「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ〜♪」に人々は息抜きを求めた。しかし、プアーワーキングが再現し、残業代カット、偽装請負、天引きに苦しむ人々に、無責任を笑って済ます余裕はない。行政がそれをやれば怨嗟の的になる。
 それにやっと気付いた安倍さん、遅ればせながら14日になって「一番責任があるのは、現在の行政府の長である私だ」と認めたが、国民への謝罪はなく、責任の取り方もいまだに明らかにしていない。

 参院選ですべてチャラにと考えているらしく、急遽、選挙公約で年金問題を強調しはじめた。「骨太の方針」などと自画自賛しているが、実態は骨抜きではないか。
 「社会保険庁の責任は極めて重大」と明記するが、それ以上に重大な政府与党の責任問題には事実上、頬被りしている。トカゲの尻尾切りで選挙をしのぎ、一件落着という作戦だろう。

 実際、社会保険庁の民営化(特殊法人化)を目指す社会保険庁改革関連法案の強行採決を急ぐのは、看板のすげ替えで責任問題をすべて前社保庁に覆い被せ、事実上蓋をするということでしかない。
 安倍首相は「宙に浮いた年金記録」5000万件について当初、「1年以内の解決」と大見得を切ったが、公約には「1年以内にすべての名寄せ(照合)完了」と、巧みにすり替えている。これは解決ではなく、解決の目処を付ける程度のことでしかない。
 できないことを掲げて人の気を引き、ずるずると先送りするのは、「拉致問題の即時解決」をぶち上げた手口と似ている。

 「宙に浮いた年金記録」が表面化したのは2月の民主党による国会質疑からだが、関係者の間では以前からささやかれていたし、自民党社会部会長(厚生労働部会)会長をやっていた厚生族の安倍さんが知らなかったはずかない。
 知りながら無視乃至は隠したか、重視していなかったかのどちらであろう。
 自民党長期政権下の厚生族と厚生官僚癒着の産物であり、厚生族の安倍さんには、自ら血を流さなければ解決できない構図になっている。 

 安倍氏の政権公約の柱は憲法全面改正と教育「改革」で、参院選の公約も全155項目中、年金問題は60番目とかの付け足しでしかない。
 民主党が政権公約に年金をトップに据えた対抗上、年金問題を強調しはじめたが、意識はさして変わっていないだろう。

 政治家三代の家に育った安倍氏にとって、国民の日々の生活などあずかり知らぬ別世界で、年金問題も“国家の大事”に比べれば、小さなことでしかない。
 介護のビジネス化で共鳴しているコムスンの折口氏との対談をみても、政治資金の収入源以上の関心はそれほどないとみられる。  
 
 安倍氏の言う“国家の大事”とかは、「価値外交」「戦後レジームからの脱却」「美しい国」とか、どこかの広告代理店とタッチアップして作り出したキャッチコピーで美化した程度の話で、それほど体系だったものではない。
 まあ、一言で言えば坊ちゃん、坊ちゃんとちやほやされ、苦労知らずで育った世襲議員たちのイデオロギーゲームのようなものかもしれない。

 異常に歴史認識にこだわり、過去の反省を「自虐史観」として拒否するその独特の感性の底には、ブラックホールのようなニヒリズムの深い闇がポッカリ空いている。
 それなりに一生懸命なのは、何かに陶酔しないと癒せない、ある種悲しい渇きがあるからだろう。権力にカネとオンナがまぶされたSMもどきの世界を小さい頃から見せられ、どこか倒錯した愛情難民のようなものだ。

 ただ、植木等の“日本一の無責任男”はあくまでも映画のキャラクターであり、当人は本当は責任感の強いデリカシーな人物であったという。
 同様に、安倍氏も本当は、気の小さいナイーブな性格なのではないか。国会での答弁、それと、タラップを降りるときに夫人の手を求める仕草などがそれを感じさせる。
 恐らく取り巻き連中が悪いのだろう。こう言うと、どこかのおばさんから甘やかすからよくない、と叱られそうだが、私は実は、小泉というあくの強いキャラクターに乗せられてしまった安倍さんに同情的だ。

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