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			<title>河信基の深読み</title>
			<description>タブー（Taboo）は、１８世紀末にジェームズ・クックが聖俗、清浄不浄を分け両者の接触を禁ずるポリネシアの風習（tabu）を旅行記で紹介してから、意識されるようになりました。未開から文明社会へと発展するにつれ消え去りつつありますが、権力を正当化するタブーは根強く生き残っています。
批判精神を高めましょう。

執筆依頼はメール：hashingi@hotmail.com
講演依頼は、
システムブレーンhttp://biz.sbrain.co.jp/theme/T-24882.htm
講演依頼.com http://www.kouenirai.com/search/detail-200710-3113.html

なお、当ブログ内に掲載されているすべての文章の無断転載、転用を禁止します。
All  Copyright rights reserved. Never reproduce or replicate without written permission.</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute</link>
			<language>ja</language>
			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
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			<title>河信基の深読み</title>
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			<description>タブー（Taboo）は、１８世紀末にジェームズ・クックが聖俗、清浄不浄を分け両者の接触を禁ずるポリネシアの風習（tabu）を旅行記で紹介してから、意識されるようになりました。未開から文明社会へと発展するにつれ消え去りつつありますが、権力を正当化するタブーは根強く生き残っています。
批判精神を高めましょう。

執筆依頼はメール：hashingi@hotmail.com
講演依頼は、
システムブレーンhttp://biz.sbrain.co.jp/theme/T-24882.htm
講演依頼.com http://www.kouenirai.com/search/detail-200710-3113.html

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		<item>
			<title>米中貿易戦争の裏で勢いを増す「一帯一路」（下）</title>
			<description>（上）で「貿易戦争の裏で習近平主席が高笑い」と書いたが、２６日のパリでそれが誰の目にもハッキリと映った。焦点の一つであるファーウエイ（華為技術）問題でEU欧州委員会は「単純に禁止しない」と各国の判断に任せたのである。イタリア、英国、ドイツはファーウエイ採用に前向きである。&lt;br /&gt;
トランプ大統領は安全保障上の理由を付けてファーウエイ排除を呼び掛けていたが、EUは袖を振ったのである。それどころか、イスラエルが占領したシリア領のゴラン高原への主権を認めると発表し、逆に孤立を深めてしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ここに来て、米中の経済力の差が露になっている。&lt;br /&gt;
習主席はフランスのマクロン大統領の招きでメルケル・ドイツ首相、ユンケル欧州委員長らとの4者会談後に臨んだが、その直後に声明を出し、「反グローバル化や保守主義が台頭している。他国間主義こそ経済成長の原動力だ」と述べた。自由貿易主義の旗幟を高々と掲げるのは自分だと誇示し、トランプ大統領の保護主義を暗に批判したのである。事実上の勝利宣言に等しい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
直前まで、日本のマスコミはこぞってマクロンは中国のEU進出に歯止めを掛けようとしていると報じていたが、蓋を開けてみると真逆の結果が出た。マクロンは予想とは正反対に、「共に他国間主義を推進したい。中国と協力し、対話する用意がある」と対中融和姿勢を示した。&lt;br /&gt;
習の巧妙な一手が功を奏したのである。前日の中仏首脳会談で、フランス中心の欧州航空大手エアバスのA320を300機発注など電力、造船分野を含む総額400億ユーロ（約5兆円）の経済協力を申し出て、デモ対策で窮地にあるマクロンに手を差し伸べたのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
英独仏がイタリアの「一帯一路」参加に警戒的であったのは事実であるが、３カ国に対する中国の投資額はEU全体の半分に達し、引き返せないところに来ている。&lt;br /&gt;
既にAIIBに加盟している英独仏が「一帯一路」参加の覚書に署名するのは時間の問題である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
習の欧州エアバスの大量発注は、トランプへの巧妙な当て付けでもあった。&lt;br /&gt;
というのも、エアバスのライバルの米ボーイングは旅客機737MAXの連続墜落事故で世界的な不信を買い、中国も同型97機の国内での運航を停止した。中国の旅客機需要は今後20年間で7000機と推定されているが、この時期でのエアバス大量発注は米国を揺さぶり、英独仏を引き付ける格好のカードとなろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
EU首脳は中国を「競争国」と見なし、知的財産権保護などの通商ルールの順守を求めているが、中国は大きな問題とは受け取っていない。&lt;br /&gt;
中国側は今回のEU訪問中、「中国が訴える多国間主義や自由貿易の原則は、本来は欧州の理念である。一帯一路の方向性について反対できるわけがない」と外信記者に積極的に発信し、一段と自信を深めている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文明論であるが、畢竟、中国の強みは製造業を握っていることである。世界の工場と言われていた一時代前は先進国に低廉な労働力を提供する下請けに甘んじていたが、次第に自力をつけ、自前で生産できるようになった。&lt;br /&gt;
ある時期まで、技術移転を迫り、先進各国の知的財産権を侵害していたし、現在もそうした状況が全く無くなった訳ではない。&lt;br /&gt;
しかし、世界特許の申請件数が米欧を抜いているように、確実に自前の技術を発展させ、蓄積し、先進国を部分的に抜き始めた。5G構築で世界をリードしているファーウエイはその象徴である。&lt;br /&gt;
もともと文明の三大発明と言われる火薬、紙、印刷技術は中華文明圏の産物であり、教育熱や教育水準の高さは欧米の比ではなかった。&lt;br /&gt;
その自力が再現、発揮されつつあるということである。&lt;br /&gt;
習が欧州首脳を前に「欧米が300年かけた産業化（工業化）を中国は改革開放の４０年で達成した」と述べたのは、単なる強がりではない。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48179537.html</link>
			<pubDate>Fri, 29 Mar 2019 12:40:54 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>米中貿易戦争の裏で勢いを増す「一帯一路」（上）</title>
			<description>トランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争がいよいよ佳境に入り、近々予定される米中首脳会談で落とし所を求めることになろう。&lt;br /&gt;
リーマンショック後に米中経済の相互依存関係は引き返せないところまで深まっており、チキンレースで弄ぶには自ずと限界がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その象徴が代表的な米企業となったアップルである。主要商品であるスマホは核心的なパテント開発に特化し、本体は台湾企業のホンハイを通して部品を外注し、低廉な労働力の中国工場で組み立てる。ライバルのサムスン電子がパテント開発から組み立てまで主要部分は韓国内で行うのと対照的である。&lt;br /&gt;
パテント開発への特化は一時期までアップルの強みであったが、ここに来て弱点となった。低廉な組立工場に甘んじていた中国で、独自ブランドのスマホを売り出すベンチャー企業やスタートアップ企業が次々と現れ、アップルの牙城を脅かし始めたのである。次世代通信網の5Gで存在感を示すファーウエイを米国が排除し始めたのも、危機感の表れと言えよう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
不動産業界から政界に転じたトランプ大統領の目には、巨大な貿易赤字は下手なデｲールの結果に映る。それで一番儲けているのはアップルのCEOら0・1％の米富裕層なのであるが、トランプ自身も富裕層の一員なので、不平等な仕組み是正には無関心である。&lt;br /&gt;
矛先は最大の貿易黒字国である中国に向かい、「米国を手玉にしてボロ儲けしている・・・」と怒り、高関税を課して赤字解消を企図した。チキンレースの始まりであるが、個別的一時的な“成果”はともかく、マクロ的、戦略的次元で言えば、完全な失敗である。&lt;br /&gt;
「米国ファースト」の保護主義を掲げたことは、自由貿易主義の旗幟を自ら中国に譲り渡したことを意味し、その影響は一般に思われている以上に大きい。後世の歴史家に、目先の利害に目が曇り、米中の世界経済覇権交代を促した愚策と評価されよう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
というのも、私は『二人のプリンスと中国共産党』の第６章「中国が米国を追い抜くワケ」でユーラシア大陸東西を結ぶ「一帯一路」が決め手になると予測した。習近平主席が2013年に旧シルクロードを現代に蘇えさせるとして、アジア投資開発銀行（AIIB）立ち上げと同時に提唱した戦略的な巨大経済圏構想である。&lt;br /&gt;
AIIB設立に英国、韓国など多数の主要国が参加するのに危機感を募らせたのが、当時のオバマ大統領であった。それを封じ込めようと、自由貿易主義擁護の旗を高く掲げ、日本と共にTPP設立で対抗しようとした。&lt;br /&gt;
私は「一帯一路」とTPPが激しくぶつかり、「米中新型大国関係」の帰趨を左右すると書いた。さらに、格差拡大という「先進国の罠」に嵌まった米国は内部分裂を深め、後手後手に回る可能性が高いと指摘した。サンダース旋風は一縷の希望とも書き添えた。トランプ政権誕生は同書刊行直後であるが、最悪のシナリオであった。&lt;br /&gt;
すなわち、近視眼的なデｲールを得意とするトランプ大統領はTPPの戦略的価値を認めず、脱退を公式表明した。貿易赤字解消を狙う保護主義の殻に閉じ籠ってしまい、結果的に「一帯一路」に保護貿易主義に反対し、自由貿易主義擁護の大義名分を与えてしまったのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
習近平主席は米国の関税攻勢に一見苦しんでいるが、陰では高笑いしていよう。欧州歴訪中の23日、ローマでイタリアのコンテ首相と「一帯一路」に積極参加する覚書を締結した。すでにギリシャ、ポルトガルなど中東欧のEU加盟国13ヶ国が覚書を交わしているが、14番目のイタリアはG7初となる。この一事だけでも、習の勝ちである。&lt;br /&gt;
EUの喉元に位置するジェノバ近郊のバードリーグレーでは現在、2016年にギリシャ最大のピレウス港の運営権を握った中国遠洋海運集団が世界最大級の大型コンテナ船が入港出来るターミナル建設に着手している。皮肉にも、トランプ政権の保護主義が世界経済を不安定化させ、EUを揺さぶっている。財政・経済難に喘ぐ加盟国が少なくないが、イタリアが中国の支援を受け入れた。15番目は、EU脱退で混乱するイギリス、もしくはスペインとみられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
トランプ大統領もバカではない。愛用のツイッターではそろそろ潮時と考えているニュアンスをうかがわせている。２０日には記者団に「対中貿易協議は順調」と述べている。その一方で「関税はかなりの期間にわたって維持することを話し合っている」と中国を牽制することも忘れない。習近平主席との来る会談を意識し、少しでも有利な条件を引き出そうとしているのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
無理もない。トランプ大統領の突然の関税措置により米中は過去８ヶ月間、総額3600億ドルものモノに関税を掛け合ってきたが、ジワジワと経済へのダメージが目につくようになってきた。&lt;br /&gt;
とりわけ、トランプ側に疲弊の色が濃い。鉄鋼関税でUSスチールが息を吹き替えしているように見えるが、鉄鋼を使う製造業はコスト上昇に直撃され、外交問題評議会は1月、「関税は結局、米鉄鋼業界に打撃を与える」と警告している。&lt;br /&gt;
今年1～3月期の米経済実質成長率は0％に急落するとの予想が専らで、連邦準備理事会（FRB）は20日に急遽、今年中の利上げを見送りを発表し、米国債の保有量を減らす量的引き締めを事実上、終了せざるを得なくなっている。FRBの米国債、住宅担保ローン担保証券保有量はリーマンショック前は9000億ドルであったが、現在は4兆ドルと危機的状況だ。トランプ大統領の圧力に屈して景気対策を優先させた量的引き締め断念であるが、米経済の不安定性が高まって債務リスクを増大させよう。一家総出でシンガポールに脱出したジム・ロジャースら第２のリーマンショック到来に身構える投資家が少なくないのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
政治的リスクも高まっている。大豆の対中輸出等が激減した米中央部の農家は悲鳴を上げ始めたからだ。さらに、中国製鉄鋼値上がりに耐えきれなくなったGMが一部工場閉鎖に踏み切り、地域の白人労働者が再びレイオフの対象となっている。いずれもトランプのコアの支持層であり、来年の大統領選再選戦略に黄信号が点灯している。&lt;br /&gt;
ロシア疑惑等で追い詰められているトランプ大統領としては、何とかして習主席から相応の譲歩を引き出し、景気浮揚と同時に支持層を固めたいところだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
カウンターパートナーの習主席も痛し痒しである。&lt;br /&gt;
ただ、中国経済の現状は日本で「減速」と喧伝されるほど深刻ではない。昨年の実質成長率は6・6％と目標を若干下回ったが、日本のマスコミが「２８年ぶりの低成長」と声を合わせるのは為にする合唱である。１５日に閉幕した全人代で2019年の経済成長率目標を昨年の「6・5％前後」から「6～6・5％」に引き下げたが、微調整の枠内である。&lt;br /&gt;
それでも2％台の米国の3倍強である。既に日本の3倍に迫る中国のGDPは、今世紀半ばには米国を抜くだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その鍵が、先端製造業である。習近平総書記は中国共産党第19回大会（2017年10月）での中央委員会活動報告で建国100周年（2049年）までに「富強、民主、文明、調和の美しい社会主義現代化強国を建設する」との戦略目標を明らかにしている。&lt;br /&gt;
その現実的な担保と位置付けられているのが、次世代情報技術（5G）、工作機械、省エネ自動車など10の分野で世界最先端を行く「中国製造2025」にほかならない。&lt;br /&gt;
そのモデルケースが世界的な次世代通信網5G構築で頭一つ抜きん出たファーウエイであり、米国の排除の論理の病根は深い。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48176261.html</link>
			<pubDate>Mon, 25 Mar 2019 08:34:21 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>トランプに賭ける金正恩の本音とジレンマ</title>
			<description>金正恩委員長とトランプ大統領の幕裏デｲールは佳境に入りつつある。&lt;br /&gt;
それを端的に物語るのが、金正恩のスポークスレデｲーである崔善姫外務次官の一連の発言である。１５日、「いかなる形でも譲歩するつもりはないし、そのような交渉は望んでいない」と述べた、とタス通信が報じた。ハノイ首脳会談でトランプが求めた完全非核化を念頭に置いた発言である。主語を曖昧にしているが、トランプ側には金正恩の意向と伝わる。&lt;br /&gt;
崔はハノイ会談決裂直後にも同様な発言をして米側をおそるおそる牽制した。会談決裂は望まない、どうか寧辺核施設廃棄の見返りに制裁を解除してほしとの金正恩の切なる思いを代弁しているのである。&lt;br /&gt;
それに対するポムペイオ国務長官ら米側の反応が自制的なのは、ある程度金正恩の本音の部分を見透かしているからと読める。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
議会で弾劾の気運が高まるトランプの足元を揺さぶって何とか譲歩を迫ろうとの苦肉の策であるが、金正恩は腰が引けている。&lt;br /&gt;
トランプ以上に追い詰められているからである。ハノイ会談決裂後に中国首脳との会談を求めたが、袖にされ、孤立感を深めている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
国内も厳しい。実際、金正恩は今、戦時用に備蓄した２号倉庫、５号倉庫の米まで配給に回して急場を凌ぐ状況にまで追い詰められている。&lt;br /&gt;
猛暑と干魃、洪水被害で昨年の穀物総収穫量が500万トンを割り、多くの国民が食糧難の春窮にあえいでいる。大規模暴動に発展しかねない状況であり、強権的支配は限界に近付いている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金正恩は戦略的次元の根本的な手直しが求められている。&lt;br /&gt;
核開発と経済建設を同時に進めると豪語した並進路線が完全に破綻し、全てが裏目に出ているのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日本のマスコミはどこも、その点がまだ理解できていない。&lt;br /&gt;
昨年4月、金正恩は並進路線は勝利したと終了を宣言し、経済建設に総力を挙げる新方針を宣言した。これを真に受け、北朝鮮は核開発所期の目的を達成し核保有国になったと報じているが、北朝鮮の実態が全く見えていない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実態はどうか？&lt;br /&gt;
鉱物資源や労働力輸出を制裁対象に含めた2016年以降の国連制裁決議が効果を現し、資金難資材難から、核ミサイル開発は核小型化とICBMの実戦化で行き詰まり、中途半端である。&lt;br /&gt;
軍需に予算を取られた民政部門はどれも計画倒れの枯れ死状態であり、金正恩が提唱した５ヶ年計画は絵に描いた餅でしかない。&lt;br /&gt;
つまり、並進路線は軍事的にも経済的にも破綻し、北朝鮮の国力をいたずらに消耗させたのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その責任を回避しようと、金正恩は一発勝負に出た。トランプとのトップ会談に賭けたのである。&lt;br /&gt;
事実、昨年の第一次会談は北朝鮮国民に希望を抱かせた。「米大統領とのトップ会談は偉大な金日成大元帥も出来なかった・・・」と、一部にカリスマ性も芽生えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それだけに今年の第二次会談への期待は大きかった。制裁が解除され、生活が良くなる、と。当然、それに失敗すれば反動は極めて大きい。&lt;br /&gt;
北朝鮮指導部もそれを十分に理解しているので、いまだに対応に苦慮している。会談決裂、と報じるわけにはいかず、朝鮮中央通信や労働新聞は肯定も否定も、一切報じていない。しかし、国民の間には中国国境地帯での携帯やスマホ情報を通して、失敗したらしいと噂が拡散している。&lt;br /&gt;
労働党内部の学習会では「核は手放さない。自力更正で耐えよう」と引き締めを図り、他方で備蓄米を放出して動揺を抑えるに必死だが、事は時間との戦いのレベルに入りつつある。南米のベネズエラと状況が似てきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
余録だが、著名な投資家のジム・ロジャースが近著で「北朝鮮は５年以内に世界で最も魅力的な投資先となる」と語り、話題を集めている。特別な根拠を挙げているわけでもなく、私が以前から述べていることを後追いしたような話である。だが、第二次首脳会談を迎えトランプ大統領が「北朝鮮は核廃棄し、改革開放に向かえば世界のどの国よりも急速に発展する」とツイッター等で発信し、北朝鮮を新規の有望な投資先として世界中に認知させた事は間違いない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ハムレット金正恩も本音では気苦労抜きに贅沢三昧できる儲け話に乗りたいであろう。&lt;br /&gt;
保守強硬派を説得できるか、その一点に注目しよう。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48169562.html</link>
			<pubDate>Sat, 16 Mar 2019 09:38:16 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>第二次米朝首脳会談の実相 奇妙な相互依存関係（下）</title>
			<description>ハノイでの米朝首脳会談は物別れに終わった。金正恩国務委員長が寧辺の核施設の廃棄と制裁の実質解除を交換条件にしたが、トランプ大統領が寧辺以外のウラン濃縮施設を廃棄対象に含めることを要求し、金正恩が難色を示すと会談を途中で打ち切り、さっさとハノイを飛び立ってしまった。&lt;br /&gt;
予想外と内外メデイアは報じるが、読みが浅すぎる。局面は私が予想した我慢比べの新ラウンドに入ったと見るべきであろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今朝一番で目にしたトランプのツイッターには「米韓軍事演習は数億ドルの無駄遣いの節約だ。緊張の緩和は今後の北朝鮮との交渉に役立つ」とあった。金正恩との対話を忍耐強く続けるとの意思表示である。&lt;br /&gt;
制裁が効いており、金正恩は遠からず音を上げて、寧辺＋αのデｲールに応じてくると見越した。独特の商売勘を働かせたと読める。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
次回の会談はそれが焦点となろう。前回、指摘したように、北朝鮮の全面核廃棄は金正恩の独断では決められない。保守強硬派の同意が不可欠である。&lt;br /&gt;
金欠病から改革開放に前のめりの金正恩が彼らを説得出来るか、それが隠れた焦点である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私はトランプ・金正恩会談をつぶさに観ていたが、ボルトン大統領安保担当補佐官が会談に割り込んできたのを観て、雰囲気が変わったと見て取った。記者も入ってきて金正恩に質問を浴びせたが、初めての体験に金正恩は狼狽していた。笑みがこわばっていた。&lt;br /&gt;
案の定、トランプは非核化のハードルを揚げ、金正恩は即答出来なかった。陪席した金英哲副委員長もピョンヤンの実勢である保守強硬派の意向を無視する事は出来ない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
陰の演出者は明らかにボルトンである。ボルトンは昨日来、米メデイア各紙のインタビューに応じ、「将来の明るい経済のために、北朝鮮は完全非核化に応じる可能性があった。大統領は悪い取引を拒否した。国益のために成功だった」と内幕を明かしている。大統領を庇いながら、その実、ボルトンの自画自賛である。&lt;br /&gt;
成果を誇示したいトランプは寧辺核施設廃棄程度でデｲールに応じる気があったが、ボルトンが身を持って押し止めたのであろう。ネオコン筆頭格のボルトンは進言が受け入れなければ辞任する意向を暗示したと思われる。ロシア疑惑等で追い詰められ、相次ぐ側近の辞任で孤立を深めているトランプには、それを受け入れるしか選択肢がなかったと私は分析している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
労働新聞は金正恩がピョンヤンに戻る列車の中で悶々としている現時点で、米国との交渉が決裂した事を一切伝えていない。ホワイトハウスも「成功」だったと強調している。互いに今後の交渉の進展に賭けようとしている証左である。&lt;br /&gt;
トランプと金正恩の関係は個人的信頼関係というより、脛に傷持つ者同士の持たれあい、が実態に近い。実利で一致しているのが強みであり、安倍晋三首相とプーチン大統領の危うい関係よりもはるかにソフトランデｲングの可能性は高い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今後の展望であるが、「核は民族の宝剣」と認識するのが保守強硬派である。南北統一の決め手になる宝剣である。&lt;br /&gt;
現時点では、米国との交渉を核軍縮交渉に持ち込むのが保守強硬派の最低ラインである。寧辺廃棄までは応じられるとなる。&lt;br /&gt;
他方の金正恩は、イデオロギーには基本的に無関心の実利主義者であり、核にそれほど固執していない。昨年9月のピョンヤンでの文在寅との会談で、「世界の人々が時間稼ぎだと言っていることを知っている。ペテンなら米国の報復は目に見えている。報復に持ちこたえられるだろうか。真剣さを信じてほしい」と海外の目をかなり正確に認識している事をうかがわせた。&lt;br /&gt;
その一方で「リスト申告は攻撃目標リストを申告しろと言うのと同じだ」と述べ、保守強硬派にも配慮した。そのギャップを埋められるか、それが喫緊の課題となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今回の米朝首脳会談の番外の成果は、トランプが「北朝鮮は改革開放すればすぐに経済大国になれる」と世界に宣伝した事である。ベトナムは会談場所提供が大きな宣伝となったと喜んでいるが、北朝鮮の潜在的可能性が改めて注目された事は、今後、大きな意味を有する。&lt;br /&gt;
北朝鮮の地下資源は石炭、鉄鉱石、銅、タングステン、亜鉛、金以外にもレアアースが豊富であり、総額６兆ドルと試算する韓国の調査機関もある。トランプはそれを宣伝し、新たな投資先をうかがう国際的な投資家の目を引き付けた。&lt;br /&gt;
優秀な人的資源と合わせた巨大な潜在能力を発揮できず、世界最貧国レベルに沈んでいるのは、北朝鮮の政治体制の劣化に最大の要因がある。それを如何に止揚していくか、今後の課題の一つである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私は『二人のプリンスと中国共産党』で米中新冷戦をいち早く予測したが、米朝会談も隠れたモメントはそこにある。北朝鮮は１９９３年に核不拡散条約から脱退した。NPT復帰とIAEAの査察は不可欠であるが、具体的な核弾頭解体処分は核保有国の米中が担うことになろう。&lt;br /&gt;
米朝核廃棄は一般に想像されているほど難しくはない。過去には南アフリカが初歩的な核兵器を自主解体し、リビアが核開発計画を廃棄した。実戦配備した核兵器についてもウクライナが全てロシアに撤収した前例もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
動き出せば早い。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48159881.html</link>
			<pubDate>Mon, 04 Mar 2019 07:52:14 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>第二次米朝首脳会談の実相 奇妙な相互依存関係（上）</title>
			<description>２７～２８日にハノイで第二次米朝首脳会談が開催される。昨年６月の首脳会談で新米朝関係構築、朝鮮半島の平和体制構築、朝鮮半島の完全な非核化が合意されたが、地域の平和と安定に直結する問題の焦点は一点、北朝鮮の非核化である。金正恩国務委員会委員長は「完全な非核化に向けた決意」をトランプ大統領に直接伝え、事態は動きだすやに見えた。&lt;br /&gt;
しかし、具体的な進展は何もなく、時間が無為に過ぎてきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
トランプは核実験もミサイルも飛ばなくなったと自画自賛し、安倍首相にノーベル平和賞推薦を依頼しながら、成果を誇示した。&lt;br /&gt;
確かに、一時はカウントダウンとまで言われた北朝鮮核施設などへの先制核攻撃の危険度は低下し、まがりなりにも地域の平和は保たれた。&lt;br /&gt;
その一方で、北朝鮮に核開発の時間稼ぎに利用された側面もある。&lt;br /&gt;
評価は賛否両論であり、それぞれ一理あるが、一つだけハッキリしているのは、状況はトランプ、金正恩双方に次第に重荷になっていることである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
北朝鮮の核戦力が米国を脅かすレベルでない事を知ったトランプは、以前ほど北朝鮮に関心を持っていない。制裁維持で音をあげさせる方針に切り替えた。&lt;br /&gt;
主たる関心は、焦眉の貿易戦争の相手である中国の影響力が韓国を巻き込んで地域で強まる事である。そこでデｲールのカードに北朝鮮問題に再び目を向けた。あわよくば、外交的成果とし、来年の大統領選挙に向けたアピール材料にする腹積もりであろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
実際、前回の「立ち枯れの金正恩 泥沼のトランプ」で「両者ともに足元は脆弱で、中国の顔色をうかがいながら、脅し透かしの我慢比べに入る」と書いたが、今日までの展開はほぼ予測した通りであり、我慢比べが続いている。&lt;br /&gt;
トランプ大統領は「北朝鮮側で意味のあることがなされなければならない。これが最後の会談になるとは思わない」と、大統領選を睨んだスケジュール表を示唆している。ロシア疑惑などで追い詰められている苦しい内情があるが、それについては次回（下）で検証する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
他方の金正恩だが、時間が経つほど苦しくなっている。持病の金欠病が限界に達しつつあるのだ。&lt;br /&gt;
市場経済が発達しているとの見方が一部にあるが、ピョンヤンのショーウｲンドウを見学した感想でしかない。闇市場であったチャンマダンが全国に約５００余ヶ所、事実上合法化されているが、その実態は、建前の計画経済が予算難から機能しなくなり、闇取引を追認せざるを得なくなっている。&lt;br /&gt;
金正恩は新年の辞で「自立経済」を7回も繰り返したが、民間に丸投げしたに過ぎない。金日成時代の社会主義経済強化のスローガンの一つであったそれとは全く異なる。正規の国内教育を受けなかった金正恩自身がその違いに気付いていないだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金正恩の経済政策なるものは、失敗した馬息嶺スキー場、現在進行中だが資金難で頓挫している元山葛麻海岸観光地区のような思い付きリゾート建設である。&lt;br /&gt;
どれも利用予定者数など経済的効果や効率性を無視しているため、造っても維持費がかさみ、投資した労力、資材、資金の無駄遣いとなる。その皺寄せで、肝心の工業生産部門や鉱山開発部門は慢性的な資金難で補修すら出来ず、崩壊状態に陥っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それでも金正恩が持ちこたえてきたのは、父親金正日から受け継いだ３９号室管理の秘密資金である。外貨は全てここに集められ、そこから党幹部に贈り物をして支持を取り付け、他方で思い付き経済プランに流用して何とか政権を維持してきた。&lt;br /&gt;
しかし、2017年に国連安保理で中ロ賛成で採択された制裁決議後、虎の子の秘密資金が急速に枯渇しつつある。中国への石炭、海産物、衣料品輸出など前年の輸出総額の９割が対象となった。出稼ぎ労働者からの上納金も大きな収入源であったが、それも規制され、にっちもさっちも行かなくなっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それに伴い、統治基盤が揺らぎ始めている。金正恩体制下で７０人以上の高級幹部が粛清され、太永浩前駐英公使ら核心幹部クラスまで連続亡命している事実は内部の思想的団結が崩壊し、強権でしか秩序が維持できなくなっていることを物語る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ギリギリまで核にこだわる金正恩の本音は何処にあるのだろうか？&lt;br /&gt;
これについては再三述べているように、落下傘で後継者に納まった金正恩は、金日成主義者でも社会主義者でもない。急造の独裁者の中身はスイスの中高時代と変わらない。&lt;br /&gt;
「私の子供たちが一生核を背負って生きていくのを望んでいない」と、金正恩が昨年4月にポンペオ国務長官との会談で述べたとエンドル・キム前CIAコリアミッション・センター長が２２日のスタンフオード大学での講演で明らかにした。小市民的な金正恩の本音がよく出ている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金正恩自身は負担の大きい核廃棄を考えている。その見返りに制裁解除や経済支援を得て、ベトナムにさえ大きく立ち後れた経済再建を図りたいと考えているだろう。&lt;br /&gt;
しかし、その場合、核を南北統一を主導する最後の手段と考える保守強硬派の反発は高まり、政権維持が覚束なくなる可能性もある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それが金正恩のジレンマである。トランプとの通訳だけを交えた1対1の会談を望んでいるのも、その辺の事情をそれとなく訴え、譲歩を迫る思惑があろう。既に、南北首脳会談では文在寅大統領にそんな胸の内を明かしている。&lt;br /&gt;
腹心の金ヒョクチョル国務委米国担当特別代表をビーガン北朝鮮担当特別代表と直接交渉させているのも、トランプへの直訴で経済制裁緩和の見返りを得ようとしているためである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
番外の成果は、ピョンヤンから中国・ベトナム国境まで鉄道で約６０時間ほどで行けることがわかったことである。&lt;br /&gt;
金正恩がわざわざ鉄道を利用した腹の内は、現在進行中の韓国との鉄道連結を意識していると読める。&lt;br /&gt;
北朝鮮が全面核放棄と中国式の改革開放に舵を切れば、韓国と連結し、中国、東南アジアに伸びる鉄道インフラは経済再建の大きな武器になる。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48150984.html</link>
			<pubDate>Sat, 23 Feb 2019 11:41:03 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>「レーダー照射」の証拠を未だに出さない防衛省の狙いは何か？</title>
			<description>周知のように岩屋防衛相は昨年１２月２１日、「海上自衛隊のP1哨戒機が能登半島沖の海上で韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた。由々しき事態だ」と談話を発表し、韓国側に抗議した。&lt;br /&gt;
事実なら重大な挑発行為となる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、韓国側は「広開土王艦と一緒に、遭難した北朝鮮漁船の救助活動中であった海警救助船の捜索レーダーを勘違いしたのだろう」とし、火器管制レーダーの照射は全面否定した。&lt;br /&gt;
両者の見解は正面から衝突し、日韓実務協議も決裂した。その協議の内容も双方からそれぞれのマスコミを通して明らかになっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日本防衛省は「レーダーの情報交換を求めたが、拒否された」とし、韓国国防部が真相究明を妨げたと非難した。日本の各メデイアがそれを大々的に報じ、私もこの時点では、日本側に理があるやと思っていた。&lt;br /&gt;
ところが、である。韓国側は事実歪曲と反論し、議事録の詳細まで韓国メデイアに公開した。それによると、日本防衛省は韓国側に問題となっている火器管制レーダーの周波数を出すように求め、それと同時に自分達が保持するデーターとの交換を求めたとなる。&lt;br /&gt;
これが事実なら、日本防衛省はレーダー照射の核心的情報を自ら出すことを拒み、相手側に提出を求めたとなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
レーダーの電磁波周波数はレーダーの指紋と言うべきもので、防衛省側がその席で提示したら韓国国防部側も火器管制レーダー照射を認めざるを得ず、謝罪、責任者処罰で一件落着となったことだろう。&lt;br /&gt;
ところが、防衛省実務者は容疑者に指紋提出を求める異常行動を取ったのである。犯行現場で取れなかった指紋を入手し、証拠を捏造しようとしたと疑われても仕方あるまい。&lt;br /&gt;
国防部側が抗議すると、防衛省側は「防衛機密は出せない」と理屈にならない理屈で継続協議打ち切りを一方的に通告した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すべからく争い事を平和的、合理的に解決する上で欠かせない大原則は、当事者が立証責任を果たすということである。&lt;br /&gt;
この件に関しては、「火器管制レーダーの照射を受けた」と一方的に公表、非難した岩屋防衛相にその責任があるのは二言を要しない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
岩屋防衛相が火器管制レーダーの周波数を出す、その一言に尽きる。その立証責任を果たせなければ、嘘、狂言と断定されても仕方があるまい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日本でもこの問題に関して慎重な見方が出ているが、挑発的な論考も目につく。&lt;br /&gt;
その意味で、御用作文とまでは言わないが、偏り過ぎと判断せざるを得ないのが、文藝春秋３月号掲載の「レーダー照射問題の全真相」（麻生幾）である。&lt;br /&gt;
核心的なレーダー照射の証拠に目を塞ぎ、「自衛隊関係者」の弁明の羅列に終わり、結果的に自衛隊の一方的な正当化宣伝に利用されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
防衛省が唯一の証拠と挙げたのがレーダーの照射音であるが、ゲームマニアの子供でも作れる雑音の類いである。麻生は「専門家なら分かる」と「自衛隊関係者」に下駄を預け、「音質は機密」と口裏を合わせ、初歩的な検証もしていない。&lt;br /&gt;
韓国海軍参謀長と「ミリミリの解決を求める」空軍参謀長の間で確執があると諜報戦まがいの言葉で結んでいるのだから、何をか況んやである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
２２、２３日に「日韓安全保障戦略対話」が東京で予定されているが、日本防衛省当局者が急遽、参加を見合わせた。２０１６年以来初めての珍事だが、韓国側当局者からは「証拠問題で突っ込まれたくないのだろう」との声が出ている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
防衛省は証拠提出を行わず、立証責任を果たさないと、第三者の心証はますます悪くなり、レーダー照射云々は嘘、狂言と断定されかねない。&lt;br /&gt;
クロとしたら、考えられるシナリオは３通りある。&lt;br /&gt;
１つは、哨戒機機長が事実を誤認し、岩屋防衛相に報告、岩屋が発表してしまい、引っ込みがつかなくなったケースである。&lt;br /&gt;
第２は、日章旗を掲げた自衛艦の合同式典参加を拒否された海自の意趣返しである。韓国艦に１５０メートルの低空飛行で３回も５００メートルまで近付いて挑発しているが、レーダー照射されたと自作自演し、意図的に緊張を高めたケースである。&lt;br /&gt;
第３は、安倍政権が反韓嫌感感情を煽り、低迷する支持率アップを狙ったケースである。安倍首相には違憲軍拡路線を正当化する動機があり得る。&lt;br /&gt;
モリカケ問題での公文書改竄・捏造問題、賃金統計不正操作等々官邸と官庁の癒着が多々明らかになっているが、先の日報問題に続いて防衛省も例外ではなくなっているということであろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いずれにしても事は偶発的な軍事衝突に繋がりかねない重大事態である。曖昧にすることは許されない。&lt;br /&gt;
必ず真相を明らかにし、責任の所在を明確にしなければならない。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48144367.html</link>
			<pubDate>Sat, 16 Feb 2019 10:29:47 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>金正恩はどうしたら核を放棄するか？</title>
			<description>北朝鮮の非核化は「新冷戦時代」に入った米中関係次第といち早く分析したのは私であるが（『二人のプリンスと中国共産党』参照）、1日（ブエノスアイレス現地時間）のトランプ・習近平会談はその正しさを改めて示した。&lt;br /&gt;
両者は2時間半にわたり追加関税、貿易不均衡、知的財産権の保護、台湾問題で突っ込んだ意見を交わしたが、どれも噛み合わず、９０日間の猶予期間を置くとした。唯一合意に至ったのが北朝鮮情勢であり、発表文に「朝鮮半島の非核化で連携」と記された。習主席が再度の米朝首脳会談を支持とも併記された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
トランプ大統領は会談後の記者会見で「習氏は100％、私と一緒に北朝鮮問題に取り組むことで合意した。これは大きなことだ」と自画自賛した。&lt;br /&gt;
習政権は米国との全面対決は避けたいのが本音であり、少しでも米国からの圧力を弱めるには、北朝鮮問題で貸しを作る必要がある。米国と協調し、金正恩政権への圧力を再度強めるのは必至である。&lt;br /&gt;
ポンペオ国務長官は手応えを感じ、第2次米朝首脳会談について「年明けすぐにあると思う」とCNN記者に語っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
北朝鮮は安全保障上も経済上も対中依存度をいつになく強めている。国家予算すら満足に組めなくなって久しい経済は、事実上の破綻状態である。これまで頑張ってきたからこれからも頑張れる、と無責任に言える状況ではない。&lt;br /&gt;
国民は対岸の中国朝鮮族の助けを得ながら辛うじて食いつないでいる。中国の圧力強化でその生命線が絶たれれば、飢餓が広がり、暴動、反乱も十分にあり得る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金正恩委員長は焦点の非核化でトランプ大統領に譲歩せざるを得なくなった。&lt;br /&gt;
政権の生き残りをかけ、米国から相応の措置を得る条件闘争に外交戦の総力を挙げてこよう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
微妙な立場に置かれているのが、米朝の仲介役を自認する文在寅大統領である。&lt;br /&gt;
９月の金委員長との首脳会談で１２月１３、１４日のソウル答礼訪問を約した。大統領府が3日明かしたところによると、トランプ大統領との会談でそれを伝えてソウル訪問に賛同を得て、「金氏と共に残る合意を全て履行することを願う。金氏が望む事を私が成し遂げる」とのメッセージを託されたという。&lt;br /&gt;
同時に文大統領は「韓米間に朝鮮半島の完全な非核化を進めていく上で立場の相違は全くない」と再確認し、南北協力が制裁の抜け道にならないと釘を刺された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第２次米朝首脳会談の論点は明確である。全面非核化か限定非核化である。&lt;br /&gt;
米側は２０ヶ所と推定される核施設のリストと非核化プログラムの提示を求め、北朝鮮側は寧辺など一部の核、ミサイル施設の廃棄に相応した制裁緩和を求めている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今に至ってなおも金正恩が核に拘るのは何故か？&lt;br /&gt;
体制保証を確実にするためとの見方が日本では支配的だが、それほど単純ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
先月３０日の新宿講演会でも強調したことであるが、その点に北朝鮮核問題の本質と難しさがある。&lt;br /&gt;
北朝鮮には南北統一の主導権を握りたいとの建国以来の悲願があり、韓国に経済力で大きく遅れを取った現在、核なくしては悲願を達成できないとの思いを強くしている。&lt;br /&gt;
金正恩が体制保証や経済的利益優先で核全面廃棄を約束する可能性がなくはないが、それで労働党・軍の中枢を握る金日成時代以来の保守強硬派を説得出来るかは別問題である。&lt;br /&gt;
文政権が米朝間の仲介役を果たそうとするのであれば、そこまで視野に入れた対策が求められる。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48073646.html</link>
			<pubDate>Tue, 04 Dec 2018 16:10:23 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>日韓ともに大人にならないと。</title>
			<description>韓国大法院が旧朝鮮人徴用工に対して、強制労働を強いられ、賃金も払われなかったとして訴えた日本企業への慰謝料請求権を認めた。&lt;br /&gt;
これに河野太郎外相が「日韓条約で個人請求権は解決された。認められない」とコメントし、日本国内で韓国に反発する声が高まっている。それに韓国世論も怒り、と悪循環が始まっている。&lt;br /&gt;
河野外相は判決文を読んでいないか、誤解している。日韓条約文も読んでいないようだ。大法院判決は財産請求権は日韓条約で解決したとし、別途、慰謝料請求権を認めている。とりあえず法理的には矛盾がない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
拙書『朴正煕 韓国を強国に変えた男』に詳しいように、当時の日韓当局は個人請求権などで衝突し、金鐘泌・大平正芳メモで政治的決着をみた。後世に解決を託したのである。&lt;br /&gt;
ところが、個人の人権意識が高まり、智恵や経験が蓄積されたはずの後世の今、同じ問題が蒸し返され、揉めている。金、大平両氏はあの世で嘆いていることだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日韓共に大人になれと言いたい。&lt;br /&gt;
これ以上感情的にこじれる前に、国際司法裁判所に訴えて国際的、客観的な判断を仰ぐしかあるまい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ただ懸念されるのは、徴用工問題以外にもそれに便乗するような動きが出ており、事態を必要以上に複雑化させている事である。&lt;br /&gt;
従軍慰安婦問題で日韓が揉めてきたのは衆知のことであるが、その原因の一端が最近、明らかになった。&lt;br /&gt;
「拉致問題を拗らせた西岡力というデマゴーグ」で指摘した事であるが、安倍首相と何回も面談している西岡が元従軍慰安婦の金学順女史について「進んで売春婦になったと当人が語っていた」と自身の著書や各種コメントで述べていた。しかし、それが全くの捏造であった事を裁判の証言で西岡自身が認めたのである。&lt;br /&gt;
良心の欠片でもあれば公開で謝罪し、世論の誤解を解くのが筋であるが、いまだにだんまりを決め込んでいる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それどころか、徴用工問題が持ち上がると、再び便乗するように「韓国最高裁の戦時労働動員への賠償判決に抗議する」と当人が会長を務める歴史認識問題研究所の名で一部の新聞、雑誌で広告している。内容は相変わらず誤解、曲解、捏造の類いであり、どさくさに紛れて自身の謝罪・説明責任を曖昧にしようとの意図が読み取れる。&lt;br /&gt;
この種の他愛のない扇動に日本の一部世論が乗せられているのは不幸というしかない。拉致問題が解決できない原因の一端もそこにある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
翻って、韓国側も大人げない面がある。韓国の人気グループの防弾少年団が過去に原爆投下と解放を描いたＴシャツを着ていた事を日本の反韓系メデイアが報じてSNSで拡散し、日本のテレビ局が出演をキャンセルする騒動へと発展した。&lt;br /&gt;
麻生太郎副首相が「ホロコーストは動機は良かったが・・・」と過去に述べた事を掘り出したような話であるが、韓国側がやはり逆ギレし、何が悪いと大手紙までが論評する異常事態となった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
韓国の理屈は、それがなかったら朝鮮は日本の植民地からの解放はあり得なかったというものであるが、重大な事実誤認がある。&lt;br /&gt;
原爆投下以前の段階で東京など日本の主要都市は米軍の空襲で灰塵と化し、無条件降伏は時間の問題となっていたのである。トルーマンの原爆投下命令の狙いは冷戦を見据えてソ連を牽制することにあった。これについては『二人のプリンスと中国共産党』に詳しい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
原爆投下は絶対に許されない反人道的なジェノサイドである。しかも、広島、長崎の原爆投下では一万人前後の朝鮮人徴用工らが犠牲になっている。&lt;br /&gt;
同胞が異国で無惨に焼き殺された事を喜ぶ国があろうか。反日、解放で何でも正当化する習性は修正する時期に来ている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、これについては日本側にも責任がある。新聞記者時代に現地取材して痛感したことであるが、朝鮮人犠牲者は長く原爆慰霊碑から疎外され、今も平和公園の片隅にある。&lt;br /&gt;
自国民の犠牲者だけ強調するようでは、真相が分からず、隣国も国際社会も納得しまい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
米中の確執が激しくなり、日韓共に自国ファーストでは生きていけない。だが、逆は真である。&lt;br /&gt;
狭量な精神と決別し、新時代に目を向けよう。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48052575.html</link>
			<pubDate>Mon, 12 Nov 2018 12:13:50 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>拉致問題を拗らせた西岡力というデマゴーグ</title>
			<description>&lt;p class=&quot;img&quot;&gt;&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-08-cc/lifeartinstitute/folder/185606/40/48014040/img_0_m?1561775685&quot; alt=&quot;&amp;#x0030a4;&amp;#x0030e1;&amp;#x0030fc;&amp;#x0030b8; 1&quot; class=&quot;popup_img_398_550&quot;/&gt;&lt;/p&gt;
&lt;br /&gt;
日本人拉致問題について「全員生存、全員生還」が安倍政権の最優先課題とされ、１０年間、何の進展もなく徒労となったが、その元凶が平成のデマゴーグと呼ぶべき西岡力「救う会」会長である。&lt;br /&gt;
蓮池薫ら５人が帰国し、拉致問題が解決へと大きく動き出した最中、安明進・元北朝鮮工作員と組んで「北朝鮮のどこどこで横田めぐみさんを見た」といった捏造以外の何物でもない生存情報を連日マスコミに垂れ流し、「全員生存、全員生還」の虚構世論を作り上げた張本人、それが西岡をはじめとするデマゴーグたちであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
安明進はその後、麻薬密売で韓国で逮捕され、西岡らにデタラメ情報を高く売ったと明かした。&lt;br /&gt;
しかるに、その「証言」を得意気に紹介した「北朝鮮に詳しい某たち」は知らんふりを決め込み、某テレビ局キャスターのＡは懲りもせず今だにゲスなポピュリズムを煽っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その西岡の正体がようやく裁判で露になった。&lt;br /&gt;
西岡は従軍慰安婦問題を追跡した元朝日新聞記者から捏造で名誉を傷付けたとして損害賠償訴訟を起こされているが、被告人尋問で週刊誌のコメントや自身の著作で事実と異なる捏造を行った事を認めた。&lt;br /&gt;
従軍慰安婦であったと名乗り出て、裁判で賠償を求めた金学順について「女性は親に身売りされて慰安婦になったと訴状に書き、韓国紙の取材にもそう答えている。捏造記事と言っても過言ではない」と週刊文春（２０１４年２月6日号）とコメントしたことを尋ねられ、「記憶間違いだった」と力なく答えている。&lt;br /&gt;
それのみでなく、著書にも韓国紙ハンギョレの記事を引用したとして、「私（金学順）は４０円で売られてキーセンの修業を何年かして日本軍隊に行った」と書いた。その真偽を問われると、「間違いです」と小声で捏造を認めた（写真。佐藤和雄・週刊金曜日９月４日）。&lt;br /&gt;
西岡のこうした言辞が櫻井よしこらによって喧伝され、「従軍慰安婦ではなく、売春婦」といった風説を広めたが、それが嘘であったことが明らかになったのである。&lt;br /&gt;
恥を忍んで訴え出た被害者を貶める非人間的、非人道的な行為である。世論を惑わす平成の悪しきデマゴーグと言っても過言ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
西岡の性癖とも言える嘘八百は慰安婦問題に止まらない。「常識外の偏った考え方」と社長自ら事実上の廃刊処分にした新潮45などで長く反北朝鮮反韓国の論陣を張り、無知な読者を欺いてきたのは知る人ぞ知ることである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
西岡に乗ったのが小泉内閣の官房副長官に抜擢された安倍晋三である。&lt;br /&gt;
転機が「横田めぐみの遺骨」問題であった。高熱で焼かれ科学警察研究所がDNA鑑定は不可能としたが、吉井・帝京大学講師が特殊な試薬で二人のDNAを採取し、「横田めぐみの遺骨ではないかもしれない」とした。英科学誌ネイチャーが「非科学的」と疑問を投げ掛けたが、細田官房長官（現細田派座長）が「他人のもの」と断定し、この瞬間から拉致問題は人道問題から政治問題となった。&lt;br /&gt;
なお、その後、吉井は警察庁傘下の科学捜査研究所に医科長として引き抜かれ、今日まで一切マスコミとの接触を断たれている。露骨な口封じである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そこで西岡らが韓国から引っ張ってきたのが安明進であり、連日マスコミに登場し、偽の生存情報を流し、「全員生存」とマスコミ世論が形成されていく。&lt;br /&gt;
さらにそれに便乗したのが無名であった安倍官房副長官で、「全員生存、全員生還」を声高に叫んで注目を浴び、首相にまで駆け上がる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
当初から解決不可能な課題を安倍政権は掲げたのであり、今日まで１０年以上も「早期解決」を横田夫妻らに約束しながら成すこともなく引っ張ってきた。&lt;br /&gt;
安倍政権は拉致問題が解決できない責任を北朝鮮側に押し付け、対決姿勢を誇示してきたが、世論を欺く巧妙な詐術である。嘘と公文書偽造で国政を私物化していると国民大半から疑われているモリカケ問題と瓜二つの構図である。&lt;br /&gt;
例えば、北朝鮮と再調査で合意したスコットホルム合意であるが、安倍政権は北朝鮮は約束を守らないと世論を誘導してきたが、全くの嘘である。北朝鮮側は再調査を終え、日本側に渡している。だが、「全員死亡」とあったので日本側が受け取りを拒否し、今日に至っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
無垢の日本人を拉致した金正日政権の罪は思いが、国際法的には小泉首相との会談で合意文書まで交わして決着して、蓮池薫ら五人が戻された。&lt;br /&gt;
「横田めぐみ遺骨」を偽物と断定してから安倍政権は北朝鮮側の嘘を非難してきたが、どちらが嘘をついてきたのか、今や明々白々である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
拉致被害者家族と世論を欺いた西岡の責任は重大である。その巧妙で意図的な嘘は、売名と出世主義が主たる動機であろうが、拉致で反北朝鮮、従軍慰安婦問題などで反韓国、という特異な姿勢に私はかねてから興味を抱いていた。その訳はどうやら韓国留学時代にある。&lt;br /&gt;
日本では戦後も在日朝鮮人への差別が酷かったが、実は、韓国に於ける日本人差別はそれをはるかに凌ぐものがある。韓国の日本人妻が日本語を喋れなくなっているのを知って私は愕然とし、日本人であることを徹底的に隠して生きてきた状況を把握した。無性に虚しく、悲しくなった記憶がある。&lt;br /&gt;
そうした中で学んだ西岡が半島への怒りと憎悪を募らせたであろうことは容易に想像できる。似たケースをいくつも見てきたからである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
隣国同士がそうした関係にあることは不幸なことである。&lt;br /&gt;
それを清算する突破口の一つが、嘘に阻まれた拉致問題の解決であることは間違いない。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/48014040.html</link>
			<pubDate>Thu, 04 Oct 2018 06:05:07 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
		</item>
		<item>
			<title>立ち枯れの金正恩、泥沼のトランプ</title>
			<description>文在寅大統領が金正恩国務委員長と１９日に会談し、「ピョンヤン共同宣言合意書」に署名したが、内容的には４月の「板門店宣言」や６月の「米朝共同宣言」より事実上、後退している。&lt;br /&gt;
北朝鮮が非核化を約した２つの宣言履行を巡って、核廃棄が先か、見返り措置が先かと対立してきた事は周知の事である。しかし、今回、「北側は米国が6・2米朝共同宣言の精神に従い相応の措置をとれば、寧辺核施設の永久的廃棄のような追加措置をとる用意がある」として見返り措置が先であると明記した。最も肝心な部分で、北朝鮮側に押し切られた結果となった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
米側は非核化対象のリストや工程表提出を繰り返し北朝鮮側に求め、文も訪朝に先立ってトランプ大統領から念押しされていた。金正恩との単独会談でもその点を繰り返し説得したとみられるが、合意書を見る限り、明確な成果は得られなかったようだ。&lt;br /&gt;
ただ、外交に付き物の裏取引もあり得る。文は２４日にトランプと会い、今回の訪朝結果を伝えるが、報道陣に対して大統領府は文・金会談では公開出来ない話があったとして、「金正恩の真意」をトランプに直接伝え、理解してもらう意向を示している。文・トランプ会談を見ないことには即断できないが、前途多難である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金正恩の、文を巻き込んだ新戦術の狙いは透けて見える。北朝鮮の核施設は寧辺だけではないが、非核化の対象を極力そこに集中させ、文を仲介に譲歩を装い、逃げ切る作戦であろう。&lt;br /&gt;
そうして最終的には過去の核に蓋をし、米国とは事実上の核保有国として核軍縮交渉に臨むということである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
１ヶ月半ほど前の前回のブログで、トランプと金正恩はこれから互いに中国の顔を窺いながら脅しすかしの我慢比べに入ると指摘したが、ほぼその通りの展開となった。&lt;br /&gt;
両者共に強気を崩さないが、足元は脆弱である。経済的困窮が深まる金正恩は立ち枯れ、ロシア疑惑やセックス・スキャンダルを抱えたトランプは泥沼状態にある。&lt;br /&gt;
そこから一種の腐れ縁、すなわち、金正恩は米国の制裁解除に希望を繋ぎ、トランプは北朝鮮外交の成果で中間選挙を乗り切ると奇妙な相互依存関係にある。それが第２回米朝首脳会談を現実味あるものにしているが、一歩間違えば互いに命取りになりかねない危うさも秘めている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金正恩は９日の建国記念日に５年ぶりの大規模軍事パレードを行い、文には１７万収容のスタジアムでマスゲームを披露した。いずれもかなり前から莫大な費用と労力を投じて準備したものであるが、所期の目的を達することが出来なかった。&lt;br /&gt;
というのも、金正恩は当初、後ろ楯と頼む中国の習近平主席の訪朝を当てにして準備していた。朝中の結束を誇示して米国に対抗し、同時に中国からの経済支援を引き出す狙いがあったのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
外交経験不足の金正恩は大きな思い違いをしてしまった。習は3、4日に北京で開いている「中国アフリカ協力フォーラム」に「今年最大の主場外交」（王毅外相）と総力を挙げていた。持論の一帯一路に今後急成長が期待されるアフリカを取り込む狙いである。「一帯一路は米中新型大国関係構築の要になる」と『二人のプリンスと中国共産党』で書いた通りである。金正恩は習のそうした思惑を理解できず、一人相撲で苦しい国家財政をさらに苦しくしてしまった。&lt;br /&gt;
習としてはそうでなくとも貿易戦争で険悪化するトランプの怒りを買うことは避けねばならない。代わりに建国記念日式典にナンバー3とされる栗戦書を送り込んだが、外交を統括する盟友の王岐山ならともかく、栗では体裁を整える以上の意味はない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金正恩が今後最も神経を尖らすのは制裁解除であるが、それを金正恩を動かすビバレッジと考えているトランプが寧辺核施設の条件付き廃棄や既に用済みの東倉里ミサイル実験場閉鎖程度で解除に応じるとは考えにくい。&lt;br /&gt;
制裁が現在のレベルで続けば、凶作の今年、北朝鮮国民は深刻な飢餓に直面し、金正恩政権への不満、怒りは極限まで高まろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とはいえ、トランプも予測不能な面がある。深夜に「ピョンヤン宣言合意書」にツイッターで歓迎の意思を表し、金正恩との第２回会談に前のめりになっている。外交的成果を挙げ、泥沼からなんとか脱しようと必死だ。&lt;br /&gt;
11月6日投開票の米中間選挙は事実上就任２年のトランプ大統領への信任投票となるが、焦点は共和党が下院で過半数を維持できるかにある。現時点で共和党は民主党に支持率で後れをとっている。&lt;br /&gt;
民主党が過半数を奪還すれば、トランプには最悪の事態が待っている。マラー特別検察官によるロシア疑惑捜査はほとんどトランプ黒で固まりつつあり、民主党主導の下院でトランプ弾劾裁判が始まることが十分に予想されるのである。&lt;br /&gt;
核実験やミサイル実験停止程度でも米国民を喜ばせ、有利な投票を見込めると判断して安易に妥協する可能性も排除できない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その意味では文大統領の役割が重要となるが、低賃金引き上げ問題で躓き、支持率が急落している。功を焦って事態をより複雑にしかねない。&lt;br /&gt;
越南者でもある文を見ていると、親日軍事政権と朴正煕政権を糾弾した民主化勢力の宿業みたいなものが見えてくる。朴政権時代に今日の発展の基礎が築かれた韓国という国体に誇りと自信が持てず、反射的に抗日独立闘争の英雄とされる金日成に憑かれてしまう傾向である。&lt;br /&gt;
金九の上海臨時政府を過度に評価し、韓国近代化の礎を築いた朴正煕の時代を正当に評価しない限り、その呪縛は続くだろう。付け加えれば、金九は金日成が呼び掛けたピョンヤンでの南北協商会議に参加し、韓国政府樹立の単独選挙に反対している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今日午前、文は金日成が抗日闘争を行った聖地とされる白頭山を訪れた。私もかつて訪れ、独特の厳かな雰囲気に魅了された記憶がある。&lt;br /&gt;
北側に心情を見透かされ、ミイラ取りがミイラになる可能性がなしともしない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
北朝鮮核武装容認は東アジアに共滅の核拡散ドミノを引き起こすのは必定である。&lt;br /&gt;
文大統領には、核に正義はなく、北朝鮮核保有は朝鮮民族と東アジアの悪夢である事をゆめゆめ忘れず、非核化の初心を貫いて貰いたい。その先にノーベル平和賞がある。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/47999970.html</link>
			<pubDate>Thu, 20 Sep 2018 13:24:34 +0900</pubDate>
			<category>アジア情勢</category>
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