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こんにちは。
興味深い本を読みましたので紹介をしたいと思います。
基本的にはFPとは関係ないのですが・・・
「正義で地球は救えない」 池田清彦/著 養老孟司/著 新潮社
昨今地球温暖化が話題にならない日はないくらいになっています。
国やマスコミはこぞってそれがCO2の増加によるものとして対策をしようとしていますが本当にそうなのでしょうか?
この本の著者は著名な科学者ですが、非常に冷静にいまの騒動を見ておられます。
地球は確かに温暖化しているけれど、その原因の全てがCO2によるものではないのだそうです。むしろ他の要因で温暖化が進んでいる可能性の方が高いそうで、CO2の排出量が減ったところで今の状況だと温暖化は止まらないのだとか。
地球温暖化防止キャンペーンでよく出てくる南太平洋の島国ツバルの水没ですが、水面上昇による水没ではなく地盤沈下による水没であることが分かっているそうですし(実際ツバル周辺の海面はここ十数年ほとんど変化していないそうです)、その他の温暖化の象徴となっている数々の映像の多くは自然現象としてごく普通に起きていることなのだとか。
冷静に考えれば仮に極地の氷が全て解けたとしても、水面上昇に影響があるのは今海面に出ている部分だけで、水中にある氷は融けても水面はかわらないのです(アルキメデスの原理)。
また、いくら地球が温暖化したところで冬場の極地は零下十数度にもなりますので数度温度が上がっても氷は融けません。夏場は温暖化しようがしまいが今まででも30度近くまで上がりますから融けるべき氷は融けてしまいます。
衛星写真では氷のうえに乗っている水を写すので、その下にある氷がないように見えてしまうなどの問題もあるようです。
詳しくは本書を読んでいただければと思いますが、同じような趣旨で書かれている書籍が他にも多数あります(赤祖父俊一著/「正しく知る地球温暖化」,武田邦彦著/「偽善エコロジー」などなど)。興味のある方は幾つか読んでみて欲しいと思います。
さて、この本の紹介をあえてしたのには理由があります。
基本的にFPとは関係ありませんが、この本には随所に経済の話がでてきます。CO2の排出量取引の話のほか、経済活動とCO2の関係などなど。今の日本の対応の仕方がいかに無駄にお金を使っているだけかというのがよく分かります(国が直接やってることにかんしては税金が使われています)。
また、環境問題の本質は「複雑系」であるという話が出てきます。
「複雑系」というのは、その問題を考えるにあたって一つの要素だけを考えても全体の現象が説明がつかないというような問題をいいます。地球温暖化の話をするのにCO2の話題だけしても現実とはまったくそぐわないというようなことです。
金融のことも同様で、様々な要素がからみあって現実の株価や為替が動いていきます。決して教科書通りに金利が下がったら株価が上がるとは限らないのです。
この本を読んでいてそんな風に思いました。思いこみや世間のうわさ話などに惑わされず、冷静に自分自身で判断できるよう日頃から訓練しておかねばならないのですね。
誤解のないように付け加えておきますが、決して温暖化問題を無視しようというのでもありませんし、省エネが無意味ということを言っているのではありません。
本質的には軽微なCO2の問題にかまけている間に、もっと大事なことを見落としてしまってはいけませんよという話で、実際のところ今の日本はかなり危機的な状況にあるようです。
外国からCO2排出権を買う前にもっとやらねばならないことがあると思うのですが・・・みなさんはいかがお考えでしょうか?
(K.A.)
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