ライフ・イン京都植物図鑑

ライフ・イン京都に咲く今日の花

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ノイバラ(バラ科バラ属) 野茨 別名 ノバラ(野薔薇)犬薔薇(いぬいばら)牛棘(いぬいばら)山棘(やまいばら)茨木(いばらのき)茨(いばら)薔薇(しやうび)酒屋忍冬(さかやにんどう)かたら しろいげ よめぐい 古名 茨(うばら)宇波良 

高さ2mほどの落葉低木で、良く枝分かれをして茂る。北海道、本州、四国、九州に分布し、原野、林縁などに普通に見られる。花期は5〜6月で枝先に円錐花序を出し、多数の白く芳香のある花を咲かせる。花弁は5個で倒卵形。果実に見えるものは偽果で萼筒が肥大したもの。果実はそう果で5〜12個入る。葉は互生して奇数羽状複葉。小葉は7〜9個卵形または長楕円形。縁に鋭い鋸歯がある。樹皮は黒紫色で枝に鉤形のとげがある。バラの園芸種の繁殖用台木として利用される。

万葉集には、宇万良(うまら)の名前で登場します。(うまらはうばらの東国方言)

道の辺の茨(うまら)末(うれ)に延(は)ほ豆のからまる君を別(はか)れか行かむ 巻二十・四三五二 天羽群(あまはのこほり)の上丁丈部鳥(じょうていいはせべのとり)

道端のノイバラの枝先にからみつくヤブマメやツルマメのようにわたしにからみついて離れない主人の若君を後に残して、わたしは防人として別れていくことであろうか、つらいことである。

植物名として最初に登場するのが奈良時代の初めに出された「常陸の国風土記」の中とされます。土を掘り穴倉の中に住み悪行を働く土蜘蛛族を攻めた際、留守中に穴の中にうばらをたくさん入れておいたところ、追い立てられ穴に逃げ込んだ土蜘蛛族は、そのうばらの為に全滅したという話しです。このことにより茨城という地名が生まれたとされます。茨城の地名には他にも茨で砦を築き固めたという説もあります。
いずれもノイバラを語源とした地名です。

古くから実は、営実という利尿作用のある薬用として用いられ、新芽や花は、食用。花からは香料が採れるなど利用されて来ました。現在は、バラの台木として利用されています。

ノイバラの名前の由来として、古くは棘のある植物を総称して茨と呼び、野にある茨でノイバラと名付けられています。日本には、相当古くからあったようで、兵庫県の明石で発見された200万年〜500万年前の地層から野茨系の化石が報告されています。

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