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今から遡ること6年、「文豪」ドストエフスキー氏の『罪と罰』を読み終えた興奮と感動そのままに『カラマーゾフの兄弟』を手にした。 しかしながら、本作品の序盤は私にとって『罪と罰』の興奮と感動を一気に消沈させるような退屈で難解なように思え、(まあ、読むに値しない読み手だったということなのだろうが・・・)途中でよむことを諦めてしまった。 それ以降、何度も試みては挫折を繰り返し、いつしか上巻だけがボロボロに・・・。 今年の始め頃だったろうか、新訳(亀山郁夫訳)が出版されたことで古典としては異例のベストセラーになったらしく、本屋で平積みにもなっていたので、その帯に書かれたキャッチコピーを見ると・・・ やはり、私なんぞが読むべき本ではないことの裏付け・・・。 しかし、この秋、ちょっとしたことがモチベーションになり一気に読み終えることができた。 そのちょっとしたことについては、後ほど改めて述べるとして、稚拙ながら私自身の感想をここに書き記したい。 但し、私自身でも十分に読みこなせたとも思っていないので、間違った解釈等については、できるだけ暖かく見守って欲しい。 タイトルから窺える同じ血を引き継いだ三兄弟とその父親が繰り広げる親子・兄弟・男女間の愛憎劇に留まらず、語りかけてくる内容は果てしなく広くそして深い。ロマノフ王朝の封建的な社会体制による民衆の貧困や受難、キリスト教における愛と赦しという思想、逆にこの辛く苦しい世を作ったのが神なのか?という疑問から生じた無神論等が大きなテーマになっていると考える。 その他にも細かいところでは、子供たちの中でのいじめがあったり、次世代を担う子供たちがいきいきと描かれていたりもする。また、父親殺しの下手人捜しの過程は推理小説として読んでも十分魅力的なものである。 私の敬愛する村上春樹氏が「総合小説」として絶賛する理由が(或いは認識として違うかもしれないが)少しだけわかったような気がする。 ただ、文化・歴史的背景やキリスト教的な思想については、どうしても感覚として馴染めない部分があるので、どこまで著者の真意が読み取れているのかということに関しては、全く自信が無い・・・。 やはり、文豪の集大成とも言えるこの作品はいつか改めて読み返さなければならないような気がする。
その時までには、私自身が少しでも読むに相応しい読み手になっていることを期待したい。 |
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ロシア人作家の作品は、名前が憶えられなくてダメです。。
ツルゲーネフの『初恋』でさえ、頭が混乱して挫折しましたから(^^;
読むに相応しいとか、その以前のレベルですww
2008/12/23(火) 午前 5:32
確かにそれが一番最初の壁になりますよね。同じ登場人物でも3通りくらいの違った呼び方があって、それが一緒だとすぐにわからなかったりするんで、混乱しますよね。
『罪と罰』でいくらか慣れてたつもりだったけど、しんどかったです・・・。
2008/12/24(水) 午後 11:41 [ lig**_bel*ir ]
これ、流行ってるらしいですねぇ。
2008/12/26(金) 午後 1:30
なんかで蟹工船とともに流行っていると聞いたが、この組合わせは、さっぱりわらんね。>クライフさん
2008/12/26(金) 午後 5:27 [ lig**_bel*ir ]