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淑女達の休日〜表参道編〜 からの続き。
地下鉄で渋谷に移動したヘタレセレブ二人組。スクランブル交差点を渡り
109の脇を抜け、道玄坂を上っていく。
渋谷に来たのは、本日の目的「名曲喫茶・ライオン」に行く為である。
ライオンはおそらく戦前から経営しているであろう、クラシック専門の音楽喫茶
(なんせパンフレットに「帝都随一を誇る音響装置」と書いてある)。
最初に行った元子ちゃんが、興奮気味に
「すごいんだよ〜。渋谷の喧騒の中、あの世界は特別だよ〜」
とパンフレットを見せてくれ、話を聞いてる内に行ってみたくなってしまい、
G.W.の最中に、やはりライオン未経験の今子ちゃんとツアー敢行とあいなった。
やはり今子ちゃんのだんなさんが印刷しておいてくれた地図を頼りに
(この地図がなければ、私達はどこにも到達しなかっただろう…。
ありがとうございます〜)、道玄坂を登り、脇道に入っていくと
居酒屋や輸入ショップにまじって、ひときわクラシカルな建物が見える。
ライオン到着。お店の外観は「昭和初期の知識人の住宅」といったところ。
石造りの壁に、飾り枠の窓。ストライプの日よけがかかっている。
しかし、窓、全部中からふさがれている。
しかも、クラシック音楽の
クの字も流れて来ない。
扉には「営業中」のプレートがかかっているので、
おそるおそるドアを押し開けてみると
深海魚の水槽のような
仄暗いブルーの照明の中
荘厳に流れるクラシック音楽。
って何の曲かわかりましぇーん(クラシックっつーことはわかる)。
最初は薄暗くてよく見えなかったのだが、目が慣れるに従って、
店内の様子がわかるようになってきた。
一昔前の劇場のような内装に、木のテーブルと真紅のびろうど張りの椅子。
部屋の奥には、大きな音響装置がでんと構えている。
そして、窓が全て閉じられて
明かりはアイスブルーの蛍光灯のみ。
10席ほどのテーブルには、
ポツリポツリと一人客が座っている。
ちなみに、なぜかヤシの木が2本ほどあったが、
このヤシのトータル日照時間、生まれて1ヶ月の新生児といい勝負であろう
(それでも天井まで茂っていたが)。
「歓楽通り」って映画の舞台になった娼館みたいだな〜。
と不謹慎な感想を抱きつつ、飲み物をオーダー。お店に入る前には
「なんで、ここ飲み物だけで食べ物のメニューが無いんだろう」
と思っていたが、納得。モノを食う雰囲気じゃないわな、確かに。
誰に注意をされたわけではないのだが、自然と会話もヒソヒソ声になる。
今子ちゃん、これから行くお店をいくつかピックアップして
元子ちゃんに
「大仏とエジプト、どっちがいい?」
とメール、すると元子ちゃんから
「今、キリストの宗教曲やってたから、
どっちも遠いな〜」
と返事。…確かに。
結局その後、名曲喫茶を出て、元子ちゃんと合流。
いやあ、不思議な店だった。でも長続きして欲しいぞ。
結局店内に大仏がてんこ盛りの飲み屋に行き、
ここでも女ざかりトーク炸裂。
んなわけで、不思議な店づくしのG.W.でした。
今子ちゃん、元子ちゃん、
そして今子ちゃんのだんな様、
お疲れ様〜。
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