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藤城清治ファンのページ
藤城先生の美しい世界をご紹介しています。少々マニアックな内容ではありますが、お楽しみいただければ幸いです。

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ケロヨンのセーター 




実は以前から、ずっとケロヨンのセーターが気になっていました。

木馬座の頃は、
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紫と黒と白のボーダー。
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現在は、
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紫と紺と白。
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いずれのセーターも、これだけを抜き出して見ると決して明るい色ではなく、
むしろ寒々として、どちらかというと暗めの色合いです。
特に紫は、子供向けのキャラクターでは避けられがちな色のはず。

理由は、動の赤と静の青という相反する色が共存するため、
「高貴と下品」、「神秘と不安」などの二面性があり、
場面や心理状態によって色の性格が変わって見える複雑な色だからです。

ではなぜ藤城先生は、そのような微妙な色をセーターに使ったのでしょう?
そしてそのような色にもかかわらず、
どうしてこのセーターはケロヨンが着ると何の違和感もないのでしょう?




ケロヨンといえば、この鮮やかな赤い靴が印象的。
緑色のケロヨンをさらに惹き立ててくれています。
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緑と赤は、反対色(補色)。
補色同士の組み合わせは、互いの色を引き立て合う相乗効果があります。
だからケロヨンの緑がいっそう映える訳ですね。

でも、そんなケロヨンに服を着せようとしたとき、
なぜ紫や紺色が選ばれたのでしょう?

答えは、この図の中にありました。
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補色関係にある緑と赤のあいだには、黄色やオレンジ、紫や紺色があります。
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つまり、緑と赤のあいだを埋める色としてこれら2つの色調が存在しているのですが、
服に黄色やオレンジを使ったら、あまりにも派手で目がチカチカしてしまいます。
一方、紫や紺色だったら、沈んだ色合いがかえって落ち着きをもたらし、
そのうえ緑と赤の強いコントラストをやわらげてくれます。

紫が扱いの難しい色であるにもかかわらず、先生が紺色とともにこれを採用したのは、
これらの色こそが、緑と赤のあいだに入ってバランスと落ち着きをもたらしてくれる、
最善のものだとご存知だったからなのではないでしょうか。
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・・・正規に絵画を習ったことがなく、そういう意味で自分は素人だとおっしゃる先生。
しかしその作品からは並々ならぬ才能がほとばしり、
今回のケロヨン・セーターにおいても、
意表を突いた色彩選択によるカラーバランスを、
さりげなく、いとも簡単に実現していらっしゃいます。
どんなに習っても得ることのできない”才能”というものの片鱗を、
またもや垣間見せていただいた思いです。
と同時に、先生がいかにケロヨンに愛情を注いでいらっしゃるかも、
しっかりと伝わってきますね(*^_^*)




余談ながら、
ラ・ビーカフェの最新テーブルウェアには、
ケロヨン風のセーターを着たラビーが描かれています。
緑が加えてあるのは、ケロヨンっぽさを強調したかったからかも!?(^_-)-☆
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なお末筆ながら、
テーブルウェアの画像は、
総小判さんからのお知らせを元に、
☆みぃ☆さんのTwitterから転載させていただきました。
みなさん、いつも本当にどうもありがとうございますm(_ _)m




◆色カラー
:紫色のイメージ効果!パープルセラピー

◆大帝王通信ブログ
:補色について

◆☆みぃ☆さんTwitter

◆関連記事
:ケロヨンの着ぐるみオークション結果がスゴイ!













こびとフィギュアには、影絵にはないピンクの丸いお鼻。
なぜフィギュアにだけ付いているのでしょう?

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もちろんこのお鼻は、その原型にも付いています。
立体ものだけの、スペシャル??
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ところが、
なんと名古屋版画展で描かれたイラストに、お鼻が!(@_@)
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しかも翌日には、色まで塗られました。
それも周りと同じ赤ではなく、ここだけがピンク!
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丸いお鼻はほかにもあるかも?と探したところ、
「ありがとう いつまでも忘れないでね」のデッサンには、
一度描いたお鼻を消した跡!
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完成作には、やはりお鼻はありません。
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で、さらに探してみたところ、
ついに見つけました(^_^)v
七人のこびと達です♪♪♪
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気をよくして、
もし影絵のこびとにもお鼻があるとしたら、レアな肌色バージョンかも?
と思ったんですが・・・
「線香花火」にも、
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「こびとの楽園」にも、
お鼻のあるこびとはいませんでした(涙)
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しかし先のイラストと同じ「白雪姫」の影絵で、ようやく発見!(^o^)/
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またこびとサンタには、みんなもれなくお鼻が付いてました!!
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なお、こちらのこびとだけはヒネリが入っていて、
お鼻が赤♪
きっと周りの水玉模様に合わせたのでしょう(^_^)
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そんな影絵作品は、まだあります。
「3台のピアノ ノスタルジー」でも、ピンクの丸いお鼻を見つけました。
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真ん中のこびとのお鼻に注目!
どうやらこのお鼻はヒゲとワンセットなようで、
ヒゲがあるのにその真上にお鼻がないと、多分バランスがとりづらいからでしょう。
でも、右隣りにはそうじゃないこびとがいたりもします。
しかもこのこびとのヒゲの中央には、
黒くてとんがった鼻の先っちょがかすかに描かれていて、
非常に驚きました(@_@)
おそらくこのこびとは、丸いお鼻のこびと以上にレア!!
(余談ですが、メガネというのもとても珍しいですね)
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お話は戻って、
ではピンクの丸いお鼻はあるのに、ヒゲのないこびとはいるのでしょうか?
・・・いました!!
「コスモスは詩う」の中には、
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ギターを弾くこびとや、
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バイオリンやハープを奏でるこびとが、このお鼻!!!(*^o^*)v
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3人に共通するのは、お顔の向きが斜め45度くらいという点。
正面でも、真横でもないんですね。




「コスモスは詩う」以前に作られた「森のこびと」。
ここにも、お顔がおよそ斜め45度で描かれたこびとがいますが、
お鼻は描かれていません。
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すると斜めなのに立体感(奥行き)が生まれにくいため、
ちょっぴり不自然な感じにも見えがちです。
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同じことは「こびとのオーケストラ」の一部にもあてはまり、
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大太鼓、ティンパニー、チューバ、そしてバイオリンを演奏するこびと達が、
これに該当しています。
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このような「コスモスは詩う」以前の作品から想像するに、
おそらく藤城先生は、斜めの顔の奥行きを表現するために、
お鼻を付け加えたのではないでしょうか?




ピンクの丸いお鼻は、ヒゲまたは斜めのお顔のためのもの。
でも、その両方を兼ね備える作品、というのもあります。
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見づらい画像で恐縮ですが、
トナカイの手綱をひくこびとは、斜めからのお顔でしかもヒゲもあり♪
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さらに欲張って、
今度はヒゲが無くて斜めでもないのに、お鼻付き!
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このこびと達は、みんな横顔なのに丸いお鼻が見えてます。
それはたぶん、ヒゲのあるお父さん(?)サンタがお鼻付きだから。
同じサンタの横顔なのに、片やお鼻あり、片や無しでは、
先生はバランスが良くないと思われたのではないでしょうか?
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が、もっと不思議な作品もあります。
それが「幸せを祈るメロディ」。
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ここでは、猫の右のこびとだけが丸いお鼻。
同じ横顔でも、ほかはみんな黒くてとんがったお鼻なのに!!!(@_@)
一体どうしてなのでしょう??
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「くるみ割り人形」。
最後は、真正面を向いているのに丸いお鼻。
もちろん色はピンク(^_-)-☆
これはきっと、ピエロの姿だからなのでしょうね(*^_^*)
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・・・ちょっとフィギュアのお鼻が気になって調べただけのつもりが、
こんなにも奥深い内容に触れられたのは、まさかまさかの予想外。
今回も藤城先生の才能の片鱗に触れ、そのこだわりを垣間見た思いです。

なお末筆ながら、
名古屋版画展の画像をはじめとするいくつもの情報は、
まゆまゆさんからいただきました。
いつも本当にどうもありがとうございますm(_ _)m




◆関連記事
:Kobitoフィギュア再び 
:名古屋サイン会、7つのサプライズ!!(7画像追加)
:大阪展「タッチしてね」の下絵をいただきました
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:クリスマス in 那須♪ <1>
:くるみわり人形 その1










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先日、古い新聞がとんでもない額で落札されました。

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そこには、藤城先生の記事。
見出しの「ケロヨン」と「帰る」は、明らかに掛けてありますね(^^;)
(画像の右下をクリックすると、拡大できます)
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出品者の説明から察するに、たぶんこの新聞は昭和48(1973)年4月25日のもの。
つまり先生が木馬座をお辞めになって(ほぼ)2年後の、
活動を再開されるときのことが記事になっています。
「新劇団」とは、もちろんジュヌ・パントル(^_-)-☆
お辞めになる経緯は先生ご自身が詳しく語っていらっしゃいますが、
復帰の詳細は、今までほとんど判っていませんでした。
なのでこれは、ものすごく貴重(♡_♡)
ほしかったんですが、こんな金額では手も足も出ませんでした(涙)
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その復帰第1作目は、「(みにくい)あひるの子」。
いかにもアンデルセンがお好きな先生らしい選択です。
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同じ1973年に、もう1枚の「みにくいあひるの子」が描かれています。
周りからいじめられ、とても悲しそうな表情。
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その表情のまま、主人公をクローズアップしたのがこちら。
1982年のカレンダーに載りました。
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ところがその後、表情が一変!
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最新作の主人公は、なんとも不敵な面構え(@_@)
反骨精神にあふれ、実にたくましい!!
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こっちのお顔も、すごい迫力。
まるで大見得(おおみえ)を切る歌舞伎役者のようではありませんか!!!
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アンデルセン童話には悲しい目をした主人公が多いのですが、
「みにくいあひるの子」は、突如豹変!
この底力は、いったいどこから来るのでしょう?




藤城先生の描くキャラクター達はとてもキュートですが、
実はだれもニコニコしていません。

ケロヨンも、
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猫も、
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Eテレに出演していたティーノも、
み〜んな口を「へ」の字にして、不敵な面構えをしてるんです。
なのにキュート。
いえ、だからこそ、キュートなんです(^_-)-☆
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先生は彼らの不敵な表情が取り分けお好みで、
なんと、同じく口元を「へ」の字にしたアロワナまで飼っていらっしゃいます。
ギョロリとした目、どこか「みにくいあひるの子」と似てませんか?
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そんな彼らのルーツは、僕は藤城先生ご自身だと思って疑わないのですが、
いかがでしょうか?
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・・・93年間を生き、70年の画歴を誇る先生が山も谷も乗り越えて来られたのは、
この"不敵な面構え"があったからこそ。
「みにくいあひるの子」には、先生の反骨精神が宿ったに違いありません(^_^)v




◆ヤフオク!
:夕刊フジ480425 白石奈緒美 藤城清治 チャップリン 石坂浩二 水前寺清子 由美かおる 竹下景子 同棲時代 ありがとう

◆関連記事
:木馬座 と 武道館
:明治生命1982年カレンダーより(作品を追加しました)
:ケロヨンの口元










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謎のままだった「あじさいと踏切」下絵のスケッチポイント。
第二雲雀ヶ谷踏切のどちら側で描かれたかが、
ついに解明されました(^o^)/

「あじさいと踏切」の踏切は、遮断機のバーを固定する軸が右側にあります。
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でも第二雲雀ヶ谷踏切のこちらでは、軸は左側。
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一方、踏切の反対側では、
軸そのものは見えていませんが、上がっているバーから右側と判ります。
つまり、藤城先生はこちら側からスケッチをされていたということになります!(*^_^*)
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これは、上と同じバーを線路側から見たもの。
60年近く前にこの道端に立ってペンを走らせている先生の姿が見えるようで、
なんだかじ〜んと来ます♪
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ちなみにほかの踏切作品も、すべて軸は右側(^_^)v
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・・・あわや迷宮入りかと思われていた踏切の謎。
まさかこんなにも鮮やかに解決できるとは、夢にも思いませんでした(@_@)
大感激です!!(*^o^*)

なお末筆ながら、
このパーフェクトな結論は、まゆまゆさんから教えていただきました。
というか、まゆまゆさんは以前のコメントでとっくに指摘していらっしゃったのに、
僕が理解できていなかったのでした。
誠にお恥ずかしい限り(大汗)
今回も本当にどうもありがとうございますm(__)m

こちらが以前にいただいたコメントです。
↓↓↓
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◆Googleストリート
:正解の踏切画像

◆過去記事
:「あじさいと踏切」のルーツ(追記あり)
:「あじさいと踏切」に至るまで










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横笛吹きのこびとと言えば、
向かって左側に伸びるように笛をかまえる、右利きの姿。

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ところがこの中のこびとは、なんだか様子が違います。
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なんと、横笛の向きが反対。
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作品を裏焼きしてしまった画像かと思いきや、
クラリネット吹きの持ち方は右利き状態。
つまりこの横笛吹きは、サウスポーなんです(@_@)
たぶん横笛が左側に突き出ると隣りのこびとの顔とかぶってしまうので、
このような構図になったのでしょうけど、
驚きの絵柄です!!
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そんなサウスポーの横笛吹きは上の作品だけかと思ったら、
もう1作ありました!
「大きな奇跡 小さな奇跡 愛は地球を救う」です。
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はたしてこの2人のこびとは、どうしてあえてサウスポーなのでしょう?
この作品の場合はまったく想像も付きません(汗)
そもそも、サウスポー用の横笛って本当にあるのでしょうか??
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とうわけで探してみたら、ありました!
後ろの文字から察するに、これも裏焼きや鏡面画像ではありません。
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フルートには、右利き用と左利き用とがあったのです(@_@)
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サウスポーの横笛吹きは、CDジャケットにも登場。
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左利き用の横笛の歴史は思いのほか長いようで、
上の画像のほかにも、古い油絵や版画などに意外なほど何度も描かれています。イメージ 10

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しかも西洋だけでなく、東洋でも!
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というわけで、藤城先生の描写にはなんの問題も無し(^_^)v
つまりこんな双子のこびとがいたとしても、
全然ふしぎじゃないんです!(^o^)
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・・・藤城先生は、以前から左利き用の横笛の存在をご存知だったんですね♪
サウスポーのポーズは、何かの理由で構図のバランスを取りたいときの、
先生の奥の手なのではないでしょうか(^_-)-☆

なお末筆ながら、
ミラーのこびと画像は、熱烈系ファンの方からいただきました。
いつも本当にどうもありがとうございますm(_ _)m



◆過去記事
:横笛吹きの特集<前編>(8画像追加)
:横笛吹きの特集<後編>(11画像追加)










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