|
『おちゃっぴい 江戸前浮世気質』 宇江佐真理 著 徳間文庫 『卵のふわふわ』で、えらく気に入ってしまった、宇江佐さん作品3冊目読みました。 ちょっと古めの作品の『おちゃっぴい』短編集です。 『卵のふわふわ』は武家の家族模様の短編連作、 『雷桜』は長編で“おとこ姐さま”“狼少女”とよばれる庄屋の娘と将軍家の血を引く殿の切ない恋愛、 そして、この作品に登場するのは江戸の裏店に住む人々の悲喜こもごもの人情物語です。 町入能 おちゃっぴい てれいても 概ね、よい女房 驚きの、また喜びの あんちゃん どれが一番とはいえないのですが、江戸の町に暮らす人々の様子が楽しく描かれています。 「町入能」では長屋に住む人たちがお城で催される能に招待されるのですが、 まず、「能」がどんなものかわからないし、着ていくものさえない。 衣装は借り着で行くのですが、その様子が噴き出してしまうくらい面白い。 「先頭は大家の幸右衛門だった。彼だけがまともな紋付姿で、その後ろの一行は俄か御家人あり、団十郎崩れあり、野暮通人あり、幇間、落語家、若隠居、年増花嫁と、どいつもこいつもおかしな格好ばかりであった。」 また、「れていても」では、「人参湯」という薬湯屋の二階で集まる人々の会話に笑ってしまう。 例えば、 「おやおや、いつもながらお見苦しい顔がお揃いで」 「お見苦しいとはご挨拶だね。・・・」 という感じで始まる。 笑いだけでなく、それぞれ苦労や悩みを抱えているのだけど、 それが周りの人々の優しい温かな心遣いで状況が変化していくなどして、 ホロリとさせる人情物語なのです。 心和む癒しの時代小説といった感じで、これもまたおススメしちゃいます。
|
全体表示
[ リスト ]



宇江佐真理さんと云う方は、落語を相当お聴きになってらっしゃるでしょうね。「町入能」の解説を読んだだけで・・・幾つかの演目が浮かんできます^^
「おちゃっぴい」と云うのは、私が子供の頃には、よく聞いた言葉ですが、現代では、死語ですね。歌の歌詞にもありません。似たような言葉の「おきゃん」は、灰田勝彦の歌の歌詞に出てきます^^
2007/9/18(火) 午前 8:44
あれ??この本誰かが紹介してたような。。
面白そうですね。
って、書きながら思い出した!!。もうブログをやってない人だけど、面白いって書いてました。
興味津々♪o(*^▽^*)o~♪
2007/9/18(火) 午後 0:48