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はなわちえさんの津軽じょんがら節等、四つのファイルを聴きました。11.2MHz、1bit、いわゆるネイティヴDSD の形式です。津軽三味線、太棹による演奏です。
使用機器:FUJITSU FMV ( foobar2000 )、ACCUPHASE DP750、C2850、M6000、B&W 801Matrix3
強い音です。同じく太棹の義太夫に比べて、撥の当て方も激しいようです。撥が規則正しく律動を刻みます。しかし私にはむしろ、それと対比される左手の繊細な爪弾きが美しく感じられました。細かな音の連なりが美しいです。ヴァイオリンの左手のピッツィカートは、いかなる名手をもってしても、ちえさんの爪弾きには及ばないでしょう。
この微細な音の美しさに、11.2MHz、1bit DSD の形式が大きく寄与しているのではないかと、私は考えます。11.2MHz、1bit DSD は風のそよぎや清流のせせらぎの微かな音も捉えることができましょう。
テンポはほぼ一定に保たれていますが、微妙に揺れます。聴衆を煽り立てるようなような、わざとらしさがありません。表情付けはクレシェンドとディミヌエンドの強弱でなされています。これがまた、絶妙な強弱です。
調弦については分かりませんでした。開放弦が聞き取れませんでした。
弓を使わないので、持続音は短いのですが、その短い持続音でも音が揺らぎます。このような音をたわませる弾き方は、シルクロードの二胡のような弦楽器の奏法に見られましょう。和楽でも用いられます。しかしそれが遠く津軽の地にまで達しているのでした。
極寒の地で津軽三味線はかつて、門付けにも使われたと承知しています。この演奏の尋常ではない強さは、その名残でしょうか。そこに何かもの悲しさも漂います。ちえさんの気丈な演奏に私が聞き取ったのは、ものの哀れなのでした。
秋田荷方節はより鄙びた曲と思われました。
シェーンベルクは、日本の五音音階は西洋音楽に馴染まないと書いています。しかし、ちえさんの津軽三味線を聴きますと、そうでもないかと思います。
はなわちえさんの津軽三味線は、津軽とか日本とかの民族音楽に留まらない、真の芸術であると評価します。
長唄や小歌の、細棹を用いた、びょうびょうたる調べもまた、劇場や座敷のような場には相応しいものでしょう。芸妓に導かれて、江戸末期や明治初期、あるいは大正期の情緒に浸るのもまた、一興でありましょうが、あいにく私は病身で、そのささやかな願いさえも叶いませぬ、
そう言えば、昔、春の京都で、都をどりを観ました。大勢の芸妓さんや舞妓さんの華やかな踊りでした。その前に縁あって、京都の置屋で芸妓さんの着付けの仕方を見せていただきました。井上八千代家元の指導も見せていただきました。
黒塀の料亭に招かれたこともありました。三人の芸妓さんが呼ばれ、一人が三味線を弾き、一人が歌い、若い芸妓さんが踊りました。
頻りに昔のことを思い出すようになりました。
日本の古典芸能をほとんど知りませんでした。世間のことも知りませんでした。社会に出てもやっていけないからと、恩師や諸先生が大学に残してくださいました。日・仏の閉ざされた世界で禄を食んでまいりました。世情に疎いのでした。
しかしパリで、御親切な方々に出会いました。ベルリンでも、そうでした。そしてたぶんこの仮想空間でも、そうでした。人々は確かに人間で、神ではなかったと思うのですが。それもよく分かりません。
ヤフーブログはこれを最後といたします。移転先は決めておりません。流浪の身、先のことは分かりません。
大変、お世話になりました。誠にありがとうございました。
リラ、またはキュスティーヌ(世捨て人) |
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年月日:4月26日 葡萄酒:シャトー・クーテ、1級、ソーテルヌーバルサック、2007年
料理:ブロック・ド・フォワ・グラ・ド・カナール(ブルターニュ産)、ガルボ(明治製)
飴色。ブーケはフリュイテでフローラル、十分に上品で、微かな獣香も感じる。
貴腐葡萄酒の良年、2007年産のソーテルヌ/バルサックの中でも、出来の良い一本だ。
濃厚の極致、まさしく蜂蜜の舌触りと味わい、しかし軽やかさもある。とろりとしていても、べとつかない、これが貴腐葡萄酒の身上であろう。柑橘系の香りや味わいもあり、それが爽やかな印象をもたらしていると思われる。 広告のフィードバック3月にも同じミレジムを1瓶を飲んだ。
フォワ・グラとの相性は抜群だ。ショコラはセブンイレブンで買った。
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年月日:4月24日 葡萄酒:コルトン・シャルルマーニュ、ボノー・デュ・マルトレ、グラン・クリユ、アロクス・コルトン、2014年
料理:かさごの刺身
淡い黄金色。ブーケはくちなしの清らかな香りである。素晴らしい。いわば淡麗辛口ではあるが、仄かな甘みと、しかりした果実味も感じられる。
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4月10日
ほうぼう(神奈川産)の刺身。
前日、マリーとリーズを美容室に預けた後、スーパーの魚屋に立ち寄ると、ほうぼうが出ていたので、大きめのものを買い求め、刺身用に三枚におろしてもらった。そぎ造り、平造り、角造りにした。
最近、刺身包丁はなるべく使わないようにしている。手元が危ないのだ。けれども時々は、包丁を握る。先月は、こちを食べた。ほうぼうも、こちも、人好きのしない魚だ。しかし、美味な魚ではある。神奈川産。身が締まってる。
4月13日 前夜、筍を下茹でした。大きな筍であった。小さい方が作りやすい。五品、作った。 お椀は、ほうぼう、筍、貝割れ、柚子。一応、定石に適っているか。
筍の梅肉和え。梅肉和えは、リーズのお姉さんの好物だ。穂先の方を使う。
筍、ほうぼう、めばるの刺身。めばるは歯応えが良い。
筍の土佐煮。少し固さが残った。下茹での時間が足りなかったか。
筍御飯。糠漬けの糠床は、アマゾンで購入した。 |
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我が家のアナログ・プレーヤーは現在、二機種です。
トーレンス TD350 は寝室に置いてあります。あまり使っていないのですが、今回、ここに移して聴いてみました。
これはターンテーブルのサスペンションが不調で、重量級のディスクがかけられません。二度、修理しましたが、駄目でした。しかし、軽いディスクは大丈夫です。
昔からカートリッジは SHURE V15 と ORTOFON MC 20 の系統を使ってきました。現在は ORTOFON MC 20☆です。MM 型より MC 型の方が音質に優れる、確かにそのとおりです。MM型も使ってきたのは、AR製プレーヤーに MC型カートリッジを付けますと、ハム音が避けられなかったからです。MC型かMM 型かは、状況に応じて、柔軟に選択するのが良いと考えます。
SME M2 ー9 のストレート型トーンアームは高性能で、以前、AR 製プレーヤーに付いていた 3009 のユニバーサル型が豊麗な響きであったのに比べて、鮮明です。どちらも良いと思います。
ヘッドは傾けることができますから、私でも何とかカートリッジの着脱は可能です。
TD350 には苛々してきました。今日、聴きましても、やはりリン LP12 に比べてやや音が軽く感じられました。これは SME のせいではなく、ターンテーブルの限界でしょう。しかしオイル補給で多少は改善するかも知れません。
トーレンスの純正オイルは現在、入手不能のようです。ターンテーブル用であれば、汎用オイルで構わないと思います。ただし、リンの純正オイルは粘性が強いので、これをトーレンスに使用することは避けた方が賢明でしょう。
SME だけ転用し、ターンテーブルは廃棄しようかとも考えていましたが。今日、聴いた限りでは、リンには及ばないものの、ベルトドライブの利点が TD350 にもあると感じました。まだ活用価値はありそうです。
リン LP12 は、この生活・療養空間で使用しています。現時点では LINTO、ACCUPHASE C2820、A70、B&W 805 D3 に接続しています。
なお、普段、プリ・アンプはアナログ用に C2400 を使ってきました。その粒立ちの良さが魅力です。寝室に置いていた C2820 を使ってみたところ、極めて滑らかな感触になりました。音色はカートリッジが重要でしょうが、最終的に支配するのは、やはりプリ・アンプかと思います。両機とも、これはアキュフェーズの特徴なのですが、小音量でも音質が落ちませんので、オーディオ・ルーム専用でない場合でも生活に合わせて使うことができましょう。小音量でも彫りが深く鳴りますから、クラシック音楽には最適です。
この LP12 は2010年に購入した SONDEK LP12 です。現行製品の AKURATE LP12 に相当する仕様です。フォノイコライザーだけは内蔵されていません。
写真は、プレーヤーの下がフォノアンプの LINTO、その下が LP12 用電源筺体で、これは常時通電にしています。プレーヤー本体とフォノアンプ筺体は軽く、電源筺体は大きく重いのです。
トーンアームは SONDEK に標準搭載の AKITO です。素材がカーボンのストレート型です。カートリッジは ORTOFON MC30☆を装着してあります。 この LP12 で初めて、完璧なレコードプレーヤーに出会いました。出音に混濁や歪みは一切、ありません。メイン・アンプに A45 を使用しますと、透明感が際立ちますが、A70 に替えますと、さらに低域が厚くなります。大音量でも揺るぎない音になります。
AKITO は付帯音のない、締まった響きが持ち味です。ただし、ヘッドは固定ですから、カートリッジの装着は素人には大変です。
最初、マニュアルを見ながら自分で付けました。素晴らしい響きでしたが、左右逆相で鳴っていることに気づきました。困り果ててリン・ジャパンに電話したところ、すぐに技術者の方が来宅され、カートリッジの付け替えばかりか、針先の位置など、厳密な調整をしてくださいました。さらに、しばらくして再度、来宅され、調整と、オイル交換もしていただきました。その結果、驚嘆する音質になりました。 その後、二回、オイル交換とベルト交換をしました。これは自分でできました。
リンの製品は出来が良く、価格を超えた性能があります。スピーカー以外の機器では、私はアキュフェーズとリンが好みなのです。
PCオーディオに目覚めましたので、アキュフェーズ DP750 以外に、小型・軽量の単体 DAC を選定しているところです。残念ながらリンの製品は、USB 接続に限定したい自分には、方向が異なるようです。たぶん MYTEK Digital の Brooklyn になると思います。 小型・軽量が第一の基準になります。
その前にもう一度、マランツの SA12 の DAC も試してみます。ディスクリート方式には、手軽な製品でも、意外と潜在能力があるのではと、思い始めています。近日中に御報告できるでしょう。 |






