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「キケっていうのはつまり、」 |
*使鬼〜ツカイオニ〜*
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さて、と大広間から廊下に出たところで、凪が俺を振り返った。 |
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「お豪の言うように、たとえ一八年という空白があったとしても今はその身に気を宿す以上、一族の義務を果たすのは当然のこと。しかしながら、キケの者としては我が孫は生まれたばかりの赤子と等しい。そこで、皆の助力を願いたい。藤城の名を背負う一人と成る為にも、忍の手助けをしてやって欲しいのだ」 |
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祖父ちゃんの一声に、乱れた列も水の波紋が広がったあとのように静まっていく。誰もが居住まいを正して、祖父ちゃんを見つめた。今度ばかりは俺を見る人もいない。 |
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姉貴の宣言どおり、俺は金曜日も学校を無理やり休みにされて、全身筋肉痛になるまでこき使われた。 |


