|
カパコチャのおまつりから、しばらくたって、おにいさまがユタを、金の絵のへやによびました。
おにいさまは、あのせんしと花の絵のまえで、ユタにききました。
「もんだいのこたえは、みつかったか? ユタ」
ユタは、もう、こたえをみつけていました。
だから、まよわず、こたえました。
「はい。
お山にいくピウラを、ぼくはとめることはできませんでした。
カパコチャのおまつりで、ほんとうにたくさんの人が、ピウラたちに、たすけてほしいとさけんでいたのを、みたからです。
お山にいかないでとぼくがたのんでも、ピウラは、その人たちをすくうために、ぜったいにいくといったでしょう。
それならピウラは、どうしたらうれしいのだろうとかんがえました。
それはきっと、ピウラのいのりがとどいて、たくさんの人がしあわせになることなんだとおもいました。
お山にいるピウラのいのりで、かなしんでいる人や、つらいめにあっている人がへったら、こんどは、まちにいるぼくたちが力をかして、もっとたくさんの人がしあわせになるようにすることが、ピウラのよろこぶことなんだとおもいます。
ぼくはこれから、たくさんけいこをして、つよくなります。
たくさんべんきょうして、いろいろなことをしろうとおもいます。
そして、ピウラのいのりに、すこしでも力をかせるような、おとなになりたいとおもいます。
ほんの小さな力かもしれないけれど、そうすることが、ピウラもすくって、それから、くるしんでいる人をたすけるほうほうなんだとおもいます」
それをきくと、おにいさまは、ユタのかたに手をおいて、いいました。
「いっしょけんめい、こたえをさがしたのだな。
そのこたえがただしいかどうか、それは、おまえがおとなになるまで、わからないだろう。
そのこたえが、ただしかったといえるような、おとなになるのだ、ユタ。そのこたえを、けっしてわすれるでないぞ」
ユタは、おおきくうなずきました。
*************
それからまもなく、おにいさまと、たくさんのへいしが、戦争にいきました。
おおぜいのへいしをみおくる人びとは、カントゥータの花をにぎりしめて、みんな、ぶじにかえってきますようにと、いのっていました。
ユタはこのときも、ピウラたちのやくめのたいせつさを、しったのです。
|
全体表示


