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おにいさまも、けがをしていたおとうさまも、たくさんのへいしたちも、ぶじにもどってきました。
北の、火をふいた山も、だんだんとおさまり、つぶれてしまった村のあとに、またあたらしい村がつくられました。
まちには、まえよりもたくさんの人がすむようになりましたが、けんかをする人も、どろぼうもいなくなり、にぎやかで、あかるいまちになりました。
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7さいになると、ユタはがっこうにはいりました。
チャスカやおにいさまにちかったことをまもろうと、ユタは、おののけいこにも、べんきょうにも、いっしょけんめいです。
10さいになるころには、おののうでまえも、べんきょうも、ユタがいちばんになっていました。
それでも、たくさんの人をたすけられるように、もっとつよくならなくてはいけないと、ユタはひっしです。
そんなユタに、先生は、おのの勝負(しょうぶ)をしようといいました。
がっこうの先生は、むかし、きゅうでんの大ひろまから、ユタをたすけだしてくれたあの男の人です。
もちろん、ユタは先生にかないません。
先生はユタにいいました。
「あせって力をつけても、それはほんとうの力にはならないんだよ。あせらなくても、きみはいずれ、大きな力をつけることができるだろう。あきらめずに、れんしゅうをつづけるのだよ」
ユタは、おもいました。
「ぼくがおとなになるまで、お山の上のチャスカは、みまもっていてくれるかな」
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