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2人は、手を繋いで家に戻って来た。 どうしてか分からないけど、2人とも心が晴れ晴れとしていた。 「チョコラ、アップルティー飲む?」 「それ、美味しいのか?」 「美味しいわよ。」 晴海は、ティーカップに注ぎ、チョコラに手渡した。 チョコラは、素直に飲んだ。 「美味しい。これ、美味しい!!」 「良かった。気に入ってくれたみたいだね。」 「うん!」 チョコラに、いつの間にか笑顔が戻って来た。 それを見ると、晴海は、ホッとした。 「・・・はるみ。」 「何?」 チョコラは、コップを置き、真剣な顔で晴海を見た。 それを見て、晴海も、コップを置いて改まる。 「私の話、聞いてくれるか?」 「良いわよ。」 チョコラは、深呼吸をして話し始めた。 この国とは、次元も空間も違う場所に、小さな惑星が一つ存在していた。 そこには、小国が沢山あり、それを束ねる大国があった。 その国に、王と王妃、そして、もう直ぐ成人を迎える、双子の姉妹がいた。 1人は、『生と聖を司りし姫君』 1人は、『死と悪を司りし姫君』 2人は、似て非なる特性を兼ね揃えていた。 何千年かに一度あるかないかの、双子の誕生―― その時、来るべき未来があった。 2人は、とても仲が良かった。 しかし、成人を迎えた二人は、力を自動的に持つことになった。 それを、制御するため、2人は、ネックレスと腕輪を持つことになった。 その時から、2人は意識し合うようになった。 この力を持っているために、国が滅びるということを・・・ そこで、二人は、この国を出て行くことを決意した。 しかし、邪悪な存在が、1人の姫君を我が手にしようと、2人を追い続けた。 2人は、邪悪な存在と、闘いながら、次元も空間も違うこの国へ逃げようとした。 しかし、邪悪な存在は、強かった。 1人の姫君は、もう1人の姫君を庇い、命を落としてしまった。 もう1人の姫君は、その瞬間次元の穴に落ちてしまった。 姿も形も変え、この世界にやって来た。 「それが、チョコラ?」 「・・・そう。私は、姉妹である姉を助けることが出来なかった。」 「・・・」 晴海は、言葉が出なかった。 どうしたら、どの言葉を使えば、チョコラを、救うことが出来るのか、ううん、どんな言葉を使っても、チョコラは、喜ばない。 だから、晴海は、何も言わず、アップルティーを口に流し込んだ。 「・・・はるみ。」 「何?」 「私の話、聞いてどう思った?」 「えーっと・・・」 言葉が詰まった。 「信じてくれるか?」 「勿論!」 笑顔で、晴海は応えた。 「ありがとう。」 チョコラは、少しはにかんだ。 「でもさ、変よね。」 「何が?」 「狙っていたのは、もう1人の方でしょ?」 「そう、姉さん。」 「なら、何で、チョコラを狙う必要があるの?」 「それもそうだ。何かがおかしい。だって、私とは双子だが、髪の色ですぐ分かる。分かるはずだ・・・」 晴海は、夢の2人のことを考えた。 確かに、夢に出てきた人物も顔も姿も同じなのに、唯一、髪だけは違っていた。 それに、『私達を護って。』『未来はきっとすぐそこに』 一体、どういう意味だろう。 「はるみ?」 「何?」 「これからも一緒に・・・」 チョコラは、言葉が詰まった。 そう、何かを感じたのだ。 勿論、晴海も・・・ 「はるみ。」 「ん?」 「はるみは、私が護る。護ってみせるから。」 チョコラ精一杯の言葉だった。 「何言ってるの?」 「えっ!?」 「チョコラは、私が必ずいるべき世界へ帰してあげる。ねっ?」 晴海は、チョコラをぎゅっと抱きしめた。 チョコラは、戸惑っていた。 もう大切なヒトを失いたくない・・・と。 《つづく》
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なるほど…チョコラはそうやって苦労してこの世界にやってきたんですね。
2007/6/11(月) 午後 7:14