|
チョコラとショコラは、晴海を引っ張って、裏庭へとやって来た 「ここ、綺麗ね」 季節の花が、咲き乱れた裏庭は、チョコラやショコラにとっても、初めて見る光景だった 「ここ、チョコラとハルと一緒に草むしりから始めたの」 ショコラは、嬉しそうに入って行った 「素敵でしょ?はるみ」 「うん」 「一生懸命、育てたの。誰も、ここには、来てないみたいだから、嬉しいな。季節順におのおのが蒔いた種が、育ってるから、いつか、花が開くね」 チョコラも、中へと入って行った 「待って」 晴海は、追いかけた しかし、何かに弾かれて飛ばされた 『はるみ!!』 2人は、駆け寄った 「大丈夫?」 チョコラが、晴海を抱き上げた 「いったーい!」 「何が起きたのでしょう」 〈なぜ、邪悪なる者がここにいる〉 どこからともなく、声が聞こえてきた 「誰よ!」 チョコラは、怒った 〈私は、この庭の精霊・・・チョコラ、ショコラ、なぜ、災いの種を持って来た?〉 「災いの種ですって?どういうこと!?」 ショコラは、聞いた 〈邪悪なる存在よ・・・今すぐ、消えるが良い。この場所から、この世界から・・・〉 晴海は、何が何だか分からない 〈出て行け・・・〉 「嫌よ!はるみは、決して、そんな存在じゃないもん!!あたし達を助けてくれた。ハルのように・・・」 〈ハル・・・あれが、災いの種だ〉 「ハルが?」 チョコラもショコラも意味が分からなかった 〈私は、ここに通したかったのは、お前達だけだ。ハルが、災いの種だと知っていれば、入れさせなかった。不覚だった・・・〉 精霊の哀しい声 「なぜ、あたしが、邪悪なる存在なの?」 〈お前に質問される覚えはない。さっさと、消えるが良い〉 チョコラとショコラは、変身した 「じゃあ、あたしが聞く。なぜ、ハルとはるみは、災いの種なの?なぜ、はるみは、邪悪なる存在なの?」 〈それは、お前達を産み落とした母君に問題があるからだ〉 「母上が何?」 〈それは、言えない。私は、お前の顔など見たくない。帰れ〉 晴海は、立ち上がった 「あたし・・・帰る」 晴海には、相当、ショックだったらしい チョコラとショコラは、心配そうに晴海を見た 『はるみ』 「大丈夫だよ」 晴海は、ショックを隠しきれない そのまま、走ってどこかへ行ってしまった 〜つづく〜
|
全体表示
[ リスト | 詳細 ]
|
解き放て 昔の自分 明日(あす)のため ※画像提供:『夢幻華亭』様 |
|
ひまわりのようで ひまわりじゃない花 何だろう・・・ でも、草に隠れて 恥ずかしいのかな? それでも、撮っちゃいました!!
|
|
いつも笑っていた君がいない 過去になった今 もうその姿を見ることはない でも心の中では 笑ってる君がいる それだけで十分 幸せだから。。。 前に進もう 君への想いにさよならをして
|
|
晴海達は、城へ行った そこは、もう、荒れ果てた状態だった 「私達が、あれだけ、綺麗にしたのに・・・」 ショコラは、哀しい顔をした 「やっぱり、一発お見舞いして来れば良かった!」 晴海は、怒っていた 「良いの。もう、ここには、国なんてない。あたし達の国は・・・それに、今のあたし達には、晴海との生活があるじゃん!」 チョコラは、ショコラを慰めた 「それで、良いの?」 晴海は、聞いた 「良いの!だって、幸せを手に入れたんだよ?ショコラだって、新しい世界で、新しい日々を送ってる。昔とは、違う生活をね!!」 チョコラは、嬉しそうに言った 「帰るべき場所は、ここじゃない。晴海の所だよ」 チョコラは、晴海の手を握った 「チョコラ・・・」 チョコラも哀しいんだ ホントは・・・ でも、ショコラのために、笑ってるんだ 「ねぇ、あたしに見せたいものがあるんじゃないの?」 「あります。でも・・・」 ショコラは、自信なさ気に言った 「行こうよ!ショコラ!!あの裏庭に・・・」 「でも・・・」 「良いじゃない!何があっても、あそこは、あたし達とハルの場所だよ?」 「うん・・・」 チョコラは、ショコラの手も握って、走り出した 広い庭園を抜け、ショコラの育った場所に来た 「ここが、ショコラの育った場所だよ」 チョコラが、言った 「ここって、牢・・・」 晴海は、絶句した 「入ろう・・・」 そう言ったのは、ショコラだった 「でも・・・」 晴海は、躊躇した 「私は、ここで、ハルのお婆様に育てられたの。外の世界も知らずに・・・でも、心は、いつも、チョコラと一緒だった。どんな時でも、チョコラは、来てくれた。色々、話してくれた。でも、ハルが、いなければ、ハルが、侍女として、ここに来てくれなければ、外の世界を知ることすら、出来なかったの」 ショコラは、牢の鍵を取って、牢を開いた 「ここ、ずっと、汚かったの。でも、綺麗にしたよね・・・」 埃かぶったピアノに触れた 「昔に戻った気分・・・」 晴海は、何も言えなかった 「楽しかったのよ。ホントは・・・でも、晴海と同様、ハルのことで、対立したこともあった。でも、結局は、ハルが、仲直りをさせてくれたね」 「そうだね。ハルが、いなければ、あたし達、ずっと、離れ離れだった」 ハルって、2人にとって、大切な存在だったんだ じゃあ、あたしは、2人にとって、どんな存在だったのだろう・・・ 晴海は、悩んだ チョコラとショコラは、晴海を見た 「ハルも晴海も一緒だよ」 「えっ?」 「大切な存在です!!」 ばれてたの? 2人は、晴海に抱きついた 〜つづく〜
|



