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チョコラは、ショコラの気配を感じた 後を振り返ると、ショコラと晴海の姿があった チョコラは、晴海の顔をなぜか見ることが出来ない 「ハルとお話していたのですか?」 ショコラは、聞いた 「・・・うん」 チョコラは、気まずかった 「チョコラ・・・あたしを嫌いになった?」 「ううん。でも・・・」 「あたしは、ハルと同じ血を受け継いでる。たとえ、そうだったとしても、今までと変わらないでいてくれる?」 「・・・」 チョコラは、答えられなかった 「チョコラ!私だって、そう。でも、仲が良かったじゃない!!何で、はるみを受け入れられないの?」 「ごめん・・・」 チョコラは、飛んでいってしまった 「チョコラ・・・」 淋しげにチョコラの飛んでいく姿を見た 「大丈夫です」 「ありがとう」 「だって、ハルがそうだとしても、はるみは、災いの種じゃないと思います」 「なぜ?」 「だって、血縁関係であるにしても、はるみは、双子じゃない。双子伝説に当てはまらない」 「でも・・・ハルって人と繋がってるんだよ?」 「それは、私にも分からないけど・・・でも、大丈夫だよ」 笑顔で、ショコラは言った それに、少し、安心する晴海 「帰っていらっしゃったのですね」 女性が1人、姿を現した 「誰!?」 ショコラが、晴海の前に立った 「晴菜様。お忘れですか?ラウラです」 「ラウラ?」 「死と悪を司りし姫君晴菜様。私は、この時をずっと、待っていました」 「待っていたって?」 「約束です。今度生まれ変わったら、今度こそ、この国を・・・この世界を滅ぼすって・・・」 「滅ぼす・・・」 ショコラと晴海は、顔を合わせた 「そして、生まれ変わってくださった。私は、とても嬉しいのですよ。ハル様は、残念ながら、生と聖を司りし姫君だったけれど、晴菜様は・・・」 「違うわ!あなたの言ってることは、めちゃくちゃだわ!はるみは、双子じゃない。双子伝説には、相応しくない人よ!!」 ショコラは、怒った 「ショコラ様。あなたもお迎えに参りましたの。双子伝説には、もう1つあるのですよ」 「もう1つ?」 晴海は、ショコラの手を握った 〜つづく〜
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♬チョコラとショコラ♬
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はるみ・・・」 「何?」 「この国の文字、読めたの?」 「えっ?」 晴海は、再度確認した 「何で、読めるの?」 晴海は、青ざめた 「『この国にとある女性が、舞い降りた・・・その女性は、異世界から来たという。その名は、晴菜』」 チョコラは、驚いた 「ハル・・・はるなって・・・」 〈私の曽祖母の名前・・・初め、みな、信じなかった。牢屋にさえ、閉じ込めた〉 「そして、どうなったの、子供が、出来たの」 〈誰の?〉 「『・・・晴菜は、先々代のお子をお生みになった。それが、この国の始まりである、双子伝説』」 「双子伝説は、異世界の者が来たから、この国は、滅ぼされそうになったって、書いてあった」 「ハル?」 〈先々代の王は、たいそう可愛がったらしい。けれど、双子の中が悪く、この国を混沌とした世界へと変えて行ったわ〉 「それで?」 〈それを収めたのが・・・私の曾祖母である、ショコラ様の侍女〉 「つまり、双子同士が、殺し合いをした結果、生き残ったのが、私の侍女」 ショコラは、驚いた 「しかも、死と悪を司りし姫君・・・」 「晴菜は、私の曾祖母・・・いつか、行方不明になり、結局、見つからなかったんだって」 「じゃあ、ハルとはるみは・・・」 「血のつながりのある者」 〈晴海は、異世界での私。だから、双子ではないけれど、つながっている・・・〉 チョコラは、何も言えなかった 「『続きがあるわ。先代の王は、それを恐れ、自分の手元に置いたと・・・そして、次に生まれてくる子供達の二の前にならぬよう、教育し、ショコラを託したのだと・・・」 「あたし・・・何も知らなかった。曾祖母が、子をこの世界でも生んでいたって・・・その子たちが、世界を・・・」 晴海は、泣き出した ショコラは、晴海を抱きしめた 〜つづく〜
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『はるみ!!』 2人は、探した 晴海は、知ってる所なんてあるわけないと思った だから、よけいに心配だった チョコラとショコラは、分かれて探し始めた 2人は、どこに行っても心が通じ合えるから・・・ チョコラは、来た道を戻っていた 「はるみ!はるみ!!」 チョコラは、ばれないように、向こうの世界の姿に変身した 城下町を通り抜け、墓地までやって来た 「・・・ハル。教えて。はるみは、どこに、いるの?」 ハルは、もういないのだろうか? 返事はない 「ハル!あなたなら、分かるはずよ!応えて!!戻って来て!!」 風が、吹き荒れた 〈・・・いつでも、ここにいます〉 そう、風が・・・いや、ハルが呟いた 「ハル・・・教えて。居場所・・・」 〈分からない〉 「じゃあ、災いの種を知ってる?〉 〈災いの種?〉 ハルは、悩む 「知ってるなら、教えて!!なぜ、はるみやハルが、災いの種なのか!!」 〈・・・知っても、どうしようもないわ〉 「知ってるのね!!教えて!あなたは、あたしの侍女でしょ!!」 ハルは、悩んだ ショコラは、城内にいた 荒れ放題の城内 そこの一室に、人の気配がした 「誰かいるの?」 近寄ってみた そこには、晴海の姿が・・・ ここは、ハルの部屋 「はるみ・・・」 「ショコラ?」 辛そうな顔をしている 「あんなの冗談に決まってるじゃない」 「冗談なんかじゃない」 「はるみ?」 「ハルって言う人と、あたしは、繋がってるのよね?」 「ええ」 「なら、これを読んでみて」 晴海は、一冊の本を渡した どうやら、ハルの母上の日記だ チョコラもショコラもお互い別々の場所で、真実を知ることとなった 〜つづく〜
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チョコラとショコラは、晴海を引っ張って、裏庭へとやって来た 「ここ、綺麗ね」 季節の花が、咲き乱れた裏庭は、チョコラやショコラにとっても、初めて見る光景だった 「ここ、チョコラとハルと一緒に草むしりから始めたの」 ショコラは、嬉しそうに入って行った 「素敵でしょ?はるみ」 「うん」 「一生懸命、育てたの。誰も、ここには、来てないみたいだから、嬉しいな。季節順におのおのが蒔いた種が、育ってるから、いつか、花が開くね」 チョコラも、中へと入って行った 「待って」 晴海は、追いかけた しかし、何かに弾かれて飛ばされた 『はるみ!!』 2人は、駆け寄った 「大丈夫?」 チョコラが、晴海を抱き上げた 「いったーい!」 「何が起きたのでしょう」 〈なぜ、邪悪なる者がここにいる〉 どこからともなく、声が聞こえてきた 「誰よ!」 チョコラは、怒った 〈私は、この庭の精霊・・・チョコラ、ショコラ、なぜ、災いの種を持って来た?〉 「災いの種ですって?どういうこと!?」 ショコラは、聞いた 〈邪悪なる存在よ・・・今すぐ、消えるが良い。この場所から、この世界から・・・〉 晴海は、何が何だか分からない 〈出て行け・・・〉 「嫌よ!はるみは、決して、そんな存在じゃないもん!!あたし達を助けてくれた。ハルのように・・・」 〈ハル・・・あれが、災いの種だ〉 「ハルが?」 チョコラもショコラも意味が分からなかった 〈私は、ここに通したかったのは、お前達だけだ。ハルが、災いの種だと知っていれば、入れさせなかった。不覚だった・・・〉 精霊の哀しい声 「なぜ、あたしが、邪悪なる存在なの?」 〈お前に質問される覚えはない。さっさと、消えるが良い〉 チョコラとショコラは、変身した 「じゃあ、あたしが聞く。なぜ、ハルとはるみは、災いの種なの?なぜ、はるみは、邪悪なる存在なの?」 〈それは、お前達を産み落とした母君に問題があるからだ〉 「母上が何?」 〈それは、言えない。私は、お前の顔など見たくない。帰れ〉 晴海は、立ち上がった 「あたし・・・帰る」 晴海には、相当、ショックだったらしい チョコラとショコラは、心配そうに晴海を見た 『はるみ』 「大丈夫だよ」 晴海は、ショックを隠しきれない そのまま、走ってどこかへ行ってしまった 〜つづく〜
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晴海達は、城へ行った そこは、もう、荒れ果てた状態だった 「私達が、あれだけ、綺麗にしたのに・・・」 ショコラは、哀しい顔をした 「やっぱり、一発お見舞いして来れば良かった!」 晴海は、怒っていた 「良いの。もう、ここには、国なんてない。あたし達の国は・・・それに、今のあたし達には、晴海との生活があるじゃん!」 チョコラは、ショコラを慰めた 「それで、良いの?」 晴海は、聞いた 「良いの!だって、幸せを手に入れたんだよ?ショコラだって、新しい世界で、新しい日々を送ってる。昔とは、違う生活をね!!」 チョコラは、嬉しそうに言った 「帰るべき場所は、ここじゃない。晴海の所だよ」 チョコラは、晴海の手を握った 「チョコラ・・・」 チョコラも哀しいんだ ホントは・・・ でも、ショコラのために、笑ってるんだ 「ねぇ、あたしに見せたいものがあるんじゃないの?」 「あります。でも・・・」 ショコラは、自信なさ気に言った 「行こうよ!ショコラ!!あの裏庭に・・・」 「でも・・・」 「良いじゃない!何があっても、あそこは、あたし達とハルの場所だよ?」 「うん・・・」 チョコラは、ショコラの手も握って、走り出した 広い庭園を抜け、ショコラの育った場所に来た 「ここが、ショコラの育った場所だよ」 チョコラが、言った 「ここって、牢・・・」 晴海は、絶句した 「入ろう・・・」 そう言ったのは、ショコラだった 「でも・・・」 晴海は、躊躇した 「私は、ここで、ハルのお婆様に育てられたの。外の世界も知らずに・・・でも、心は、いつも、チョコラと一緒だった。どんな時でも、チョコラは、来てくれた。色々、話してくれた。でも、ハルが、いなければ、ハルが、侍女として、ここに来てくれなければ、外の世界を知ることすら、出来なかったの」 ショコラは、牢の鍵を取って、牢を開いた 「ここ、ずっと、汚かったの。でも、綺麗にしたよね・・・」 埃かぶったピアノに触れた 「昔に戻った気分・・・」 晴海は、何も言えなかった 「楽しかったのよ。ホントは・・・でも、晴海と同様、ハルのことで、対立したこともあった。でも、結局は、ハルが、仲直りをさせてくれたね」 「そうだね。ハルが、いなければ、あたし達、ずっと、離れ離れだった」 ハルって、2人にとって、大切な存在だったんだ じゃあ、あたしは、2人にとって、どんな存在だったのだろう・・・ 晴海は、悩んだ チョコラとショコラは、晴海を見た 「ハルも晴海も一緒だよ」 「えっ?」 「大切な存在です!!」 ばれてたの? 2人は、晴海に抱きついた 〜つづく〜
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