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【はじめに】
本記事は、電気工事士法・労働安全衛生法を取り上げています。法令を原文のまま転載している部分がありますが、各法令の意訳・判断はご自身または、経済産業省・厚生労働省窓口までよろしくお願いいたします。

電気工事に従事するためにはどのような資格と教育が必要でしょうか?
最低限必要な国家資格は、第二種電気工事士認定電気工事従事者、教育は低圧電気取扱業務特別教育です。

こちらを表にまとめました。
イメージ 1
電気工事士の作業区分と労働安全衛生法上の教育

参考リンク:
●電気工事士法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO139.html


●中央労働災害防止協会 労働安全衛生規則 第四章 安全衛生教育(第三十五条−第四十条の三)
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-1h4-0.htm

一般的に、電気工事に従事するならまず第二種電気工事士を取得、と言うのは広く知られているかと思います。が、第二種電気工事士は大きく分けて2つに分類される電気工作物、「一般用電気工作物」と「事業用電気工作物」のうち、交流600V以下、直流750V以下の低圧受電に分類される「一般用電気工作物」の工事にしか従事できません。近年のビル、学校、商業施設などは高圧受電が主流で、事業用電気工作物の内訳である自家用電気工作物に分類される事が非常に多く見られます。※変電設備やキュービクルがある場合は高圧受電です。
自家用電気工作物(高圧受電)の電気工事従事には第一種電気工事士の資格が必要ですが、高圧受電ではあるものの、その配下はほぼ低圧であるケースが多く、その低圧に限って第二種電気工事士等が簡易電気工事に従事できるように定められたものが認定電気工事従事者です。
※一般的に作業者が受電電圧を意識する事は困難かと思いますが、高圧受電下の低圧電気工事を第二種電気工事士免状のみで行う事は法令違反です。
※但し、500kWを超える場合においては解釈が変わります。

また、低圧電気を取り扱う上では電気工事士法とは別に、労働安全衛生法の「危険又は有害な業務」に対しての「特別の教育」に「低圧の充電電路の敷設若しくは修理の業務又は配電盤室、変電室等区画された場所に設置する低圧の電路のうち充電部分が露出している開閉器の操作の業務」が定められています。こちらは前出した通り、法令が違うため、電気工事士法が労働安全衛生法をカバーする事は出来ません。
※労働安全衛生法59条第3項:事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。

こちらは「事業者が行う」とあるので、社員の方は会社が行います。教育名称は「低圧電気取扱業務特別教育」です。通常、学科教育・実技教育ともに7時間以上必要ですが、開閉器の操作の業務のみに限り、実技が7時間以上から1時間以上に短縮できます。表に記載してありますが、もちろん高圧・特別高圧電気取扱に関する教育もあります。
※これは労働安全衛生法59条第3項で「厚生労働省令で定めるもの」の定義である安全衛生教育 規則36条第4号と古い番号ですが、第39号で「足場の組立・解体等従事者特別教育講習」が決められ、イベント関係の会社で話題になったのは記憶に新しいと思います。

認定電気工事従事者低圧電気取扱業務特別教育両者はどんなケースで必要になるの?と疑問を抱くかとは思いますがひとつ例を挙げます。

イメージ 2
JVC パワーコントローラー PS-P32-B

こちらはJVCの製品で、内部に電線を直接接続するブレーカを持ち、配電盤から直接接続するためには配電盤の開閉器の操作が必要な場合があります。こちらを高圧受電のビルのEPS内に設置するとします。

・配電盤室、変電室等区画された場所に設置する低圧の電路のうち充電部分が露出している開閉器
→低圧電気取扱業務特別教育

・自家用電気工作物(高圧受電)の設備
→認定電気工事従事者

以上が必要という内訳です。「充電部分が露出している開閉器」に関しては解釈が分かれるようですが、容易に触れられるところに充電部があるという意味では、盤の前扉を開けて開閉器操作を行う事が対象となると筆者は考えます。また、「開閉器」に関しても具体的に何を開閉器と定義するのかあいまいですが、安全ブレーカも開閉器に含まれるとも思います。

簡潔にまとめると以上です。本件、何かありましたらコメント頂けると助かります。

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こんばんは。お邪魔します。
とても参考になる記事でした。
私自身も認識不足ですが、認定電気従事者について、初めて知りました。
(当人は2種電気工事士取得、低圧電気取扱業務特別教育を受講済みです。)

過去の話となりますが、EPS内の電源盤を配線したり、キュービクル2次側の配電盤から分岐回路を接続した場面がありましたが、
この記事にある様に、法令違反となりますね。
(その時は見た目で、大きいサイズのブレーカーに嫌な予感を感じました。何がヤバいのかは理論的に認識できませんでしたが、当該記事にあるように、高圧受電の自家用電気工作物の一部ですね。)

言いにくいですが、実際にグレーのまま施工してる会社・現場は一部にあります。
その会社は辞めましたが、ビル・商業施設(=高圧受電)のEPSの盤から専用回路を取りたいという場面は良くあると思います。
(そのための認定電気工事従事者ということですね。)

機会があれば見直して上位資格を取得したり、認定電気工事従事者を受講したいと思いました。

2017/5/28(日) 午後 9:09 [ hashibaan_duplex ] 返信する

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> hashibaan_duplexさん
こんばんは、linear_pcm0153です。

認定電気工事士は、はずがしながら当方も会社間での工事契約上必須になり、取得した経緯です。これは講習だけで国家資格ですのでなんかお得ですね(笑)
上ではこう書いていますが、もう一つカラクリがありまして、それを今度書きます。

コメントで要約して書きますと、高圧受電下の低圧工事を第二種電気工事士で行えるケースがあるのです。これが借室電気室による変圧です。法令を調べても載っていないのですが、ネットで調べる限りは合ってそうです。高圧受電下テナントで個々に電力会社から電力の請求書が来る場合は、低圧受電と見なすようです。なぜかと言うと変圧の設備を電力会社が保守しているからです。

2017/5/28(日) 午後 10:33 linear_pcm0153 返信する

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となると、テナント工事で低圧に触る場合、第二種電気工事士でOKなのか?認定電気工事士が必要なのかは契約上の違いだけという事になります。変圧の設備を自社でメンテナンスする場合は少なく、普通は関電工なんかに委託するようです。となると、コンセント交換レベルの末端でたとえ何が起きようとも変圧まで影響が行くとは考えにくいですよね。
この話が調べれば調べるほど奥が深く、知恵袋的なところでも的確に回答している方が居ませんでした。自分が一番疑問だったのがマンションの電気工事なんです。借室電気室による変圧で各戸まで低圧で引かれているので第二種電気工事士でOKなんですよ。(ただ、共用部が50kWを超える場合は高圧受電なのでNG)
また続編を書きますのでよろしくお願いします。

2017/5/28(日) 午後 10:39 linear_pcm0153 返信する

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自家用か一般用かの違いですが、ポイントは、”自家用構内”かどうかだと思っています。自家用構内の電気工作物の保安管理は全て主任技術者の管理下。なので、主任技術者がOKしてくれれば、3相回路の2線から単相200Vを取るのもOKだし、3相回路の下にトランス付けて単相100V作って使うのもOKという認識です。
その考え方でいけば、借室の場合、貸室内の管理は電力会社だけど、その外は一般電気工作物なので、2種電気工事士でOKとなります。
貸室自体が、本来は電力会社が電柱の上なりに置くトランスを、その建物内に置かせてもらっているという状態なので、その先は一般となるので、2種でOKですよね?!
蛇足ですが、変圧器等の交換は、別に関電工なんかに依頼しなくてもやっている会社(電気工事会社)は山とあります。ただ、大規模な商業施設なんかだと、実際問題として、関電工レベルの会社でないとできないというだけで。

2017/5/29(月) 午前 7:34 [ syo**ida_*me ] 返信する

> syo**ida_*meさん
おはようございます、linear_pcm0153です。

借室電気室の実際の運用を知らないのですが、絶対に立ち入りが出来ないように施錠されているものなのですかね?
マンション工事は自分は滅多にやらないですが、修繕から関わっている所がありましてそこは高圧の部屋に立ち入れた気がするのですよね・・・と言っても強電屋の下請けなのでこちらが気にしなくて良いだけかもしれませんが。
調べると、借室からも高圧でマンション管理組合の管理下に引く場合があるようです。エレベータやポンプ用途ですね。そうなるとその部分は一般電気工作物なると。奥が深いのですよ(笑)


関電工の件は、マンション理事会で電気主任技術者を選任すれば、委託管理は不要なので、その例を自社で〜と表記しました。

2017/5/29(月) 午前 9:11 linear_pcm0153 返信する

ちなみに、自分が今マンション管理組合に参加しているから調べていると言うのもあります。
借室電気室は面白いもので、ここを拠点に近隣に電力を分岐する事があるようです。
おっしゃる通り、柱上トランスが部屋の中にあるだけですので。

ネットで、マンションの電気工事を第二種電気工事士だけで出来るのか?を調べると色んな意見が見れますよ!正解は、低圧引き込みなら可能、なのですが、なかなかこの回答に行き着いてる回答者がいません。

2017/5/29(月) 午前 9:17 linear_pcm0153 返信する

あ、最初のコメントは、エレベータやポンプ動力用にマンション管理組合下管理でトランスを設置する場合は自家用電気工作物になる、の間違いです!

2017/5/29(月) 午前 9:20 linear_pcm0153 返信する

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借室の設置基準に関して、内線規定(JEAC8001−2000)の付録にある 東京電力管内用の規定を見てみました。
”供給用変圧器室の設置基準”というのがあり、これが今回の借室の話になりますが、この中に、変圧器室には原則として、お客様の機器を設置しない。やむを得ず低圧側の開閉器箱(主開閉器箱)を施設する場合には、必要に応じ、保守区分用の金網等の取付を行う。ただし、この開閉器の操作は変圧器室外でおこなえるようにする。

とあります。
あと、借室の鍵は、東京電力管内なら共通らしく、仲間の電気屋さんは持ってました。でもこの鍵で入って事故を起こしたら大変なことになると言っていましたが。

2017/6/2(金) 午後 5:03 [ syo**ida_*me ] 返信する

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認定の講習でまず言われることは、「高圧の部屋に入るな、触るな」ということです。
なんでも落とせば安全というわけではない、落として周囲の人全員飛ぶこともある、即復旧できる資材と技術がないなら近寄るな、と。教育の内容は高圧の危険性中心です。なので二種持ちは下手に高圧のことは気にしないで、低圧のみ扱ったほうが無難かと思います。
大型の施設が借室かどうかわからないので、ちょっとでも工事するために二種を取ったら認定講習は受けたほうがいいでしょうね。

2017/6/3(土) 午後 0:55 [ coo***** ] 返信する

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> syo**ida_*meさん
こんばんは、linear_pcm0153です。

おぉ、情報ありがとうございます。自分は電気屋ではないので内線規程までは見ていなかったです。※会社にはありますが笑

> coo*****さん
高圧は一種なければ扱えないので問題はないかと思います。

大型施設で借室というケースは多分、ないと思うのですよね・・・
別記事でまとめる予定ですので、そこの本文で意見を募ってみます。

2017/6/3(土) 午後 10:15 linear_pcm0153 返信する

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こんにちは、はじめてコメントさせて頂きますが表にある通り500kw未満と言うのが曲者で大学のキャンパスや大きな工場だと主任技術者の管理下で電気工事士が要らなくなる不思議な事態が起こります。
その場合でも低圧電気特別教育は要ると私は認識していますけど 削除

2017/6/22(木) 午前 4:27 [ naka ] 返信する

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> nakaさん
おはようございます、linear_pcm0153です。

この辺の法規の穴は事故が起きれば改善されるでしょうね。

2017/6/23(金) 午前 7:15 linear_pcm0153 返信する

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