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自分が周りからどう思われているかについて、自意識過剰なまでに気になる年齢というのがある。私の場合は、小学校低学年の時点で自身がブスであることをしっかり認識していたため、外見面について他己評価気になる時期はついぞ訪れなかったが、たとえば性格とか成績とか善良性とか、内面性について、確かに20代の前半は口にはださずとも気にはしていたように思う。
1900年前後のジャポニズム作品を見るにつけ、多少歪曲されていようとも、いかに日本の美が欧州を席捲し憧憬の目で迎えられたかがわかる。だから、私は日本のものはもちろんだが、ジャポニズムのものを骨董市で発見すると嬉しくて買いがちだ。ジェロの演歌を聴くときのような気分と類似しているかもしれない。
これもそんな類で、ブラッセルの古本屋で買ったものの一つだ。引越しダンボールからでてきた。
1924年に出版されたガストン・グロス作曲『JOLIE MOUSME(=美しいムスメ)』というピアノ曲の楽譜だ。いかにも時代を映したロートレックやミュシャのポスターっぽい手法の表紙と、「JAPON」を単にモネの「ラ・ジャポネーズ」からだけ安易に引用したと思われる女の絵。だらしなさすぎな着付やら伸ばした爪やら、着物が得体のしれないチープさなわりに、花魁アタマであることとかが楽しすぎて買った。
しかし、グロスって誰?とググってみるも、全く該当がないことから、歴史に名を残さなかった人であることだけはわかった。世には無名の、だが秀でた芸術家というのはあまたいるものだしと、初めてこれを電子ピアノでどんなものかと弾いてみた。ピアノなんぞは10歳までしか習っていない私が、初見で主旋律なら弾けてしまう簡単さ。まぁモーツアルトのメヌエットなんて簡単だけど卓越した旋律だもの、なにも簡単だから名曲でないとはいえない。が、この「美しいムスメ」は、ニ短調で暗くて短い。山本リンダの「もうどうにも止まらない」やら北島三郎の「まつり」やらマイケル・ジャクソンの「スリラー」だってニ短調なんだから、一概にニ短調イコール暗いと決め付けてはいけないが、実際に鍵盤を奏でても、暗くてユルくて頭の軽そうな、素人の私にすらわかる駄作だった。私の手元にはもうひとつ同じ年代に同じくSoulivanという誰も覚えていない作曲家が作った『ゲイシャ』というピアノ曲の楽譜があり、これは難しくて弾けないのだが、やはりニ短調だ。日本美人のイメージは、西欧ではニ短調だったのか。「元始、女性は太陽であった」なんていってるフェミニストはあの時代もいたが、どっちかというと、やっぱりイメージは『おしん』とか『ああ野麦峠』が日本女性のイメージなのかもしれない。
この曲の20年にジャポニズムにハマりこんだプッチーニにより発表された『蝶々夫人』。ストーリーは平塚らいてうさん好みではないだろうが、音楽は圧倒的で、これなら日本女子としては嬉しい。
不惑の私は、もう周囲の評価はそう気にならない。容姿について10歳で悟ったのに比べればずいぶん時間はかかったが、自身がどんな類のものなのかは、概ね把握できつつあるから。とはいえ、ある日誰かに、「あなたって、暗くて緩いかんじですね」といわれたら、多少驚くかもしれない。でもまあ、ニ短調でもアントニオ猪木の「炎のファイター」なら、かなりフィット感ありなのだが。
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リーマンパッカーさん、え゛、ジャポニズムってエセっぽいですか?なるほどーそういう見方もあるのですね。私はかなりジャポニズムの大好き人間ですから、本とか相当集めました。
でもまあ、国が変われば解釈も変わりますもんね。似て非ずだからこその味といのもありましょう。この絵は、かなり「おいおい」ですが(^ ^)
2009/10/9(金) 午後 2:33
平太さん、そーそーそーそーーーーなんですよ!まさに。まあ金額も笑い賃ぐらいですから、いい買い物です。(お笑い芸人劇場の入場料ぐらい?)
2009/10/9(金) 午後 2:35
みらいしょうたさん、そうですか、これらてたのですね。私は住むまで一度も来たことありませんでした。台風は今のところはないですが、地震はありましたよ。大事な食器たちは果たして無事にすごせるのか…。ま、日本にいてもそれはおなじですかね。
2009/10/9(金) 午後 2:36
ついんさん、仔犬のワルツなんて、私は絶頂期でも弾けませんでしたよ!かっこいーですねー♪
2009/10/9(金) 午後 2:38
なぞなぞさん、しかし真偽を確かめたい人というのは、相当アソコがロングヘアなんでしょうね。でないと「できるかも!」とも思えませんから。
先日新婚旅行に日本へいったメキシコ女+フランス男のカップルが、帰ってきえから不穏な雰囲気でした。なんでも予想外に日本の女の子たちのファッションがセクシーだったため、男がずっと鼻の下を伸ばしていたらしいです(^^;)
2009/10/9(金) 午後 2:41
リーマンパッカーさんに「先生」と呼ばしめるなぞなぞ先輩って、すごいですね〜。ほぉ〜っ!
2009/10/9(金) 午後 2:42
あっ!元単も幼き頃ピアノ習ってました…。
ホ、ホントですっ!
本当ですって〜〜〜え!!
楽譜表紙の独特な色合いにも惹かれちゃいますねえ。
2009/10/9(金) 午後 8:51
>日本美人のイメージは、西欧ではニ短調
ふ〜ん…そうなのかぁ…
「mousme」となってるところがなんか面白いです。
2009/10/10(土) 午後 5:32
元単さん、それは珍しい!女の子はたいてい子供の頃にピアノは慣わされますけどね、男の子はちがいますもん。だから男子〜で、ピアノが弾けると軒並み中学生になってから文化祭などでデビューして、学校のスターになるんですよ!さすが、元単さんはそういう華々しい過去があってこその現在のこだわり男なんでしょーね!(←なんとなく意味不明(^^;)
2009/10/11(日) 午前 1:11
宗恵さん、そうなんです。うなずけるところもありますけどね。
MOUSMEはなかなかかわいいですよね。
ところで、こちらの裏千家にとりあえず体験入学(?)してみる予定です(^ ^)
2009/10/11(日) 午前 1:13
え〜そうなんですか!!!
どうぞ入門なさってくださいませ〜♪
お待ちしております。
2009/10/12(月) 午前 11:43
宗恵さん、時間があうかなー。夕方とか日曜日とかでないとできないんですよね…。できれば習いたいんですが。
2009/10/12(月) 午後 6:01
確かに外国人の日本人のイメージって面白いですよね。
でも音楽の教員免許をもっていることもありますが、この曲はどんな感じなのかちょっと興味があります。確かニ短調ってバイオリン奏者が一番演奏しやすい曲だったように覚えております。だからひょっとすると迷曲に成り得たかもしれませんねぇ? 無理?
2009/10/14(水) 午後 0:14
中国の着物に 韓国の箸を挿してるみたいです。ニ短調のイメージは 二つに分かれた足袋のイメージ?????なんでかそう思ってしまって・・・^^;
2009/10/14(水) 午後 4:56
スウィグさん、この曲は、雰囲気としては中国の胡弓で奏でる曲って言う雰囲気が多少漂います。そのあたり日本と中国って似たようなイメージだったのかもしれません。
しかし、教員免許をお持ちなのは存じておりましたが、音楽!だったんですね。かっき〜っ! バイオリンってそうなんですか。私はピアノとギターとリコーダーぐらいしかできませんが、断然ハ長調が簡単です(^ ^)
2009/10/14(水) 午後 11:16
マトーヤさん、ご無沙汰しております!お元気ですか?
たしかにですね、1920年ごろなんて、中国も韓国も日本も、似たようなもんでしょう、ヨーロッパから見たイメージは(^^;) 私たち日本人としては、そのあたり区別してほしいですけどね。私もパリの街中を歩くアジア人が、韓国人なのか中国人なのか、10年前ぐらいならキッチリ見分けられたもんですが、最近はみんなオシャレになって、いまいち判定が難しくなりつつありあす。
2009/10/14(水) 午後 11:19
外国人が描いた日本人って、本当に滑稽で微笑ましいですね。特にちょっと前に流行った日本語Tシャツ!今も着てる外国人の方いらっしゃるけど、日本で売ってる英字入りのTシャツも、何のメッセージ性もなかったり、文法ハチャメチャだったりして、面白いです。
音楽にもお詳しいのですね〜!私はリズム感がまったくなくて、かなり音痴で困ってます。ハ長調とかニ短調とか。。。学校でやったのに思い出せないッス。
2009/11/1(日) 午後 11:29
イクエンジェルさん、そうそう!ずいぶん前ですが、すっごいイカツイ、スキンヘッドのムキムキ黒人が、「小花」と書いてあるTシャツきてパリを歩いているのを見たときはウケました。でも、あまりにコワモテだったので、教えてあげる勇気はありませんでしたが(^^;)
2009/11/2(月) 午後 6:54
↑それは想像しただけで笑えます!!!実はその方、ゲイだったりして…(笑)
2010/1/15(金) 午後 4:49
イクエンジェルさん、間違いなくゲイです。あのヘア、あのピチピチTシャツ、コメカミピアス。
2010/1/18(月) 午後 2:24