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東京でお勤めしていた20代の頃、通勤電車の中で東スポや夕刊フジを読むサラリーマンをバカにしていた。別にスポーツ新聞が悪いというのではない。報道のド偏りかたや、「どーでもええやん」的スポーツ選手の家族のゴシップとか、エロ小説とか、笑えてわりとツボだったし、私だってマンガも読めば、フジの月9は録画してまで見ていた。問題は、だ。通勤電車という公衆の面前で「おバカ」を押し隠そうともしない見栄のなさである。私は英検1級の本とか(落ちたけど)、システム監査試験の対策本とか(落ちたけど)、ハイデルベルグとか(半分も読めなかったけど)とかを、とりあえず通勤電車では読んでいた。バリバリ見栄坊だったから、勝間本がある時代だったら、私は絶対カツマーになっていたと思われる。くわばらくわばら。
勝間和代VSと、最近とみに対抗馬といわれる、精神科医の香山リカさんは「もっとリラックスして生きたっていいじゃん」「すごくがんばれなくてもいいじゃん」とベストセラー『しがみつかない生き方』のなかで語りかける。名前がタカラの超ロングセラー人形、リカちゃんとフルネーム同じなのが笑えるのだが、ちなみにリカちゃんは日本人の母とフランス人の父をもつ日仏ハーフで、パパはピエールという音楽家。香山さんはそんなくだらないことはご存知ないだろうが、彼女の著書にみる「いいじゃん、人それぞれなんだし・・・」とか「もう、放っておいてあげなよ・・・」という気楽な手放し感が、ちょっとフランス人たちの肌触りに似ているように思えてならない。アラフォーの私は、断然、香山派だ。
林真理子さんがエッセイの中で書いていた。お遣い物は、相手を見て選ぶと。通な銘柄に詳しい人になら、たとえ12000円しても鎌倉山はハウスオブフレーバーズのチーズケーキをお持ちしたいが、このとびきりのお菓子を知らないような人にはもったいないからあげないと。それを読んだのはもう10年は前だったが、私は大いに賛同した。その頃は、ブランドものの新作やアイコンアイテムを覚えて、「あ、それグッチのジャッキーラインですねー」とか「さすが、岡埜栄泉の大福なんて、部長ツウですね〜」とか、そういうイヤラシイ喜び方をしていた気がする。嗚呼、ハズカシイ。過去の愚行を消してしまいたいーと悶絶する。
このとびきりのケーキを食べて欲しいという相手なら、その知名度やブランド名はしらなくても、一口食べて「これ、うめーっ!」と破顔してくれそうな相手であれば、私は大喜びで持って行き、「だしょーっ!」と自信満々ふんぞりかえりたい。
この発掘志野は、私にとってそういうお皿。入手してからしばらくは直しに専念し、その後はずっと来客にお刺身を出すときに必ず使うレギュラー器。イビツでコキタナイが、すごく温かみがある。直した分だけ愛着もあり、リラックス感満載。そして、これはアメリカ人以外のお客陣に大変ウケがよい。なぜなら、彼らはピリッとした東洋陶磁器には慣れていて「ビューティフル」と思ってはいるが、こんな無骨でオツな器は未体験ゾーンなのだ。
桃山〜江戸期ぐらいのものの寄せ集めだそう。桃山志野の伝世などといえば卒倒モノ。でも発掘のこれはリラーックスで身の程にもぴったりだ。
今は、車内で英字新聞を広げる男より、東スポ男のほうがいいと思うけど、先日地下鉄に乗ったら、新聞男はもう存在せず、全員携帯と睨めっこ。冷え冷えとした車内で、私はひとりじじむさく、週刊文春を広げた。
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志野はいいですね〜〜 何か 温かみとそれでいて結構見ようによっては派手で。
電車の中では なんと 40年来のビッグコミックの〜〜 愛読者です。(汗)
2010/3/19(金) 午前 10:51
くらいけさん、釈迦に説法、猫に小判、暖簾に腕押し、ぬかに釘。・・・ってのとはちょっと違いますが、「分かってるだろうな〜」と思う人に気づいてもらえるのが一番嬉しいです。却ってちょっと知ってる人に気づかれなくて、でも黙ってる・・・ってほうが、なんとなくいいんですよ。あとは全然知らない人に、「いいねー」と単純に言われると、それはそれで、とっても嬉しい♪
いつだったか、知り合いのアキバくんにフィギュアのコレクションを見せられて、薀蓄を語られたんですが、それはそれでよい経験でしたが、いくら語られても、ぜんぜんなんとも思えなかった・・・という記憶があるもんで・・・(^^;)人にそれはすまいと思います(^ ^)
2010/3/19(金) 午後 1:11
平太さん、え゛、嫌いなんて言ってませんって!変人で一般によく人に嫌われていた魯山人・・・っていうようなことは言ったでしょうがっ!(爆)
図録を本棚からだしてきて、再び眺めました♪やはりずんばらじー!この志野は確かにいい味をだしてて、土感なんかは似てるかもしれませんね。でも魯山人さんのようなピリッとした洗練されたキレがないですよねー。ありがとうございます。
2010/3/19(金) 午後 1:16
なぞなぞ先輩、
>自分も今の世代について行ってることをアピールせんが為に、
>色んな雑誌を読んだことを思い出されます。
↑
そうか、過去のことなんですねー。スバラシイ。私は別にアピールする気はないんですが、「何が今もてはやされてんの?」というのを知りたくて、最近『乙メン』『801ちゃん』『モテキ』『イキガミ』とか『ちはやふる』とか・・・読んじゃいました〜(^^;)。どれもこれも1巻だけで十分でしたが、それなりに、世のワカモノはこういうかんじなんだー・・・と勉強にはなりました。時間のムダともいいます(爆)
>電車広告で、ちょっとエッチなテーマに条件反射する自分がいます。
↑
(爆)あ、でも、ほら、エロ小説を新聞やTVで読んでるっていうのは能動的なオッサンです。先輩は受動的ですから、ギトギトしてなくていいんじゃなですか?(^ ^)まあ、ギトギトなオジサマは最近減少してきて、私はわりと世の経済成長を盛り上げる原動力だった気がして、ああいう肉食系の男性は保護が必要かとおもう今日この頃ですが。←わりとマジ。
2010/3/19(金) 午後 1:36
NipponJinさん、お、見ようによっては派手に見えますか?それはそれは!これは、そうですね、多分主張がある器だなあと思ってます。
40年来のビックコミック!小学館に表彰してもらわななりませんね!そんなに長らく愛読できる雑誌があるのは、それはそれで羨ましい。
2010/3/19(金) 午後 1:37
りんりんの妹さんって、好みの幅がひろいですね。
ブログを何回か拝見していると、ああ、これはこの人好みのお品だな・・と
すぐ、うべなうものがありますが、
りんりんの妹さんの好みが、まだ、よく掴めません。(笑)
なるほど、この志野焼きのように、奥が深いものが、好きなんだ。。(*^^)v
2010/3/19(金) 午後 7:05
みやまつりさん、掴めません・・・か(^^;)。ストライクゾーンが広くて・・・。
というより、私は皆さんのような本格的なコレクターさんであったり、愛好家さんであったりには及ばないというのもあるでしょうね。もうひとつ、私の選択基準は、「生活空間の演出小道具」なんです。これ佃煮を盛ってもカワイイかも!とか、あの鉢植えの鉢カバーにあうかなあとか、梅雨シーズンはこの浮世絵を掛けようとか、そういうことを妄想しつつ・・・。なので一貫性がないといか・・・(^^;)。それもあって、このブログのタイトルもこんなんなっちゃたんですよね。
2010/3/19(金) 午後 10:13
過日の惚れ惚れする古伊万里の菊皿があるかと思いきや
この志野ですかぁ〜
こりゃぁ僕でなくともクラクラしちまうな(笑)
2010/3/19(金) 午後 10:37
金直し、私はかぶれて大変な目に逢いました。
立派に直ってますねー
2010/3/20(土) 午後 3:10
龍作さん、そういば、先日も菊皿をUPしてましたね(^^;)←失念してました。同じぐらいのサイズの同じ白い菊皿といっても、全然違いますよね!
2010/3/20(土) 午後 5:11
備前のたまごさん、かぶれた!ということは本漆をお使いですね。私は釣具の修理なんかにつかう「新うるし」使ってますので(^^;)。本漆はさすがに気合がいります。でも直しはまだまだ稚拙で、もっと練習しないと、器たちに申し訳ないかんじです。
2010/3/20(土) 午後 5:13
いいですな〜あ♪
こんなのでお刺身出されたら、元単は専ら皿の方をがりがり齧っちゃうと思います。
元単如きにも、盆暮れにお心遣いをしていただく方がお見えですが、
有難き事に毎回こだわりの(と思われる)品を頂戴します。
しかも、それがそうである事を…後で知る哀しさ。
「ごまたまご」か「東京ばなな」で良いではありませんか〜〜〜あ!
2010/3/20(土) 午後 9:55
元単さん、そういっていただけると嬉しいです。このお皿なら、きっと元単さんお手製のキムチの朱色も映えると思います♪
それにしても、こだわりの品をいただけるのは、元単さんが「上質を知る人」と見込まれてのことでしょう!ダバダー、ダーダバダー♪熊哲か、石丸幹二か、はてまたは元単さんか!
2010/3/21(日) 午前 1:40
桃山初期の頃?これとそっくりな黄瀬戸菊皿がありますね
所謂初期の黄瀬戸です
大量に焼かれたそうで結構出回っています
この志野菊皿はその直ぐ後のものではないでしょうか・・・
江戸初期くらいの・・・
[ 夢想miraishouta ]
2010/3/22(月) 午前 7:58
夢想さん、黄瀬戸は・・・まだひとつも手にしたことがございませんがいつか出会いがあるといいなあと思います。桃山初期に大量に焼かれたのですか。そういうことも、陶磁器を見るときの判断基準にできるんですね。お勉強することが多すぎて、ちっとも頭に残りません(^^;)
2010/3/22(月) 午後 2:37
とても味わいのあるお皿ですね。直したきもちが良くわかります。
中国はさむいです。暖かいところに行きたいな。。。
2010/3/23(火) 午後 1:30
りんりんの妹さん、これだけの志野なのにトラックバックが無いのは変じゃ〜
代表して私がトラックバックしませう^^
2010/3/23(火) 午後 8:40
ヒルチェンさん、ありがとうございます♪
寒いっすか・・・。こっちは暑いっす。ヒルチェンさんがお越しの際は、ぜひ例のクラブに連れてってください。(美人のおにーねーさんのいるところ♪)
2010/3/25(木) 午前 1:14
66さん、ありがとうごじゃりまする〜(涙)
しかし、同じ無地志野といっても、66邸のものはなんとも品のある!しかも大切に扱われている!
・・・反省して、私ももっといつくしんであげるようにいたします(^^;)
2010/3/25(木) 午前 1:16
内緒さん、こんにちは。
お若いうちに気づかれたのならいいですよ〜♪私は傍から見るとなんでもうまくやってるように見えるらしいですが、自分の思い通りでは全然ありません(^^;)。そんなもんです。それに自分の全部思い通りの人生なんて、面白くないですよ、きっと♪
古唐津とは、シブい通好みですね〜。私には・・・まだよくわからい境地です。直しは、趣味の域ですが、楽しくやってます。
2010/3/30(火) 午前 11:43