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六本木ミッドタウンに店を構えるヤマシタシェフがシンガポールのセント・レジスホテルで日本のエスプリ溢れるディナーをプロデュース、という謳い文句に誘われた友人に連衡されて、昨夜ディナーに出向いた。
日本を離れて12年。浦島花子の私には「ミッドタウン」すら身近でないし、ヤマシタといわれて浮かぶのは、裸の大将か、♪きっとキミは来ない〜ひとりきりのクリスマスイブ♪♪。山下智久だって今月やっと覚えたのに、ハル・ヤマシタなんか知るわけがない。そもそもなんで山下春彦じゃなくてハル・ヤマシタなのか、そこからしていけすかない。ネットで彼の店を検索し、シェフご本人のコメントを抜粋すれば、
「私の料理はYamashita料理とも言うべきでしょうか、そのジャンルは何処にも属さない気がします。 でも日本の心を料理に込めたいと常に思っています。」
う、ちと痒いかも・・・。魯山人狙ってる?みたいな・・・。まあいい、お手並み拝見といきました。
結局のところヌーベルキュイジーヌ的フレンチに、松坂牛やウニや茗荷や紫蘇をアレンジして日本を演出しているのだが、マッチしていないものもあり、デザートのガトーショコラにつぶ餡ソースとか、最中の皮に鰹節風味パテというのはかなり微妙。しかも最中は桃色の梅型で、いくら四季のないシンガポールだからって10月に梅はナメすぎだろう。とまあ珍しいが値段のわりに機微に欠ける献立。が、しかし、目玉たる料理を凌駕したのはBGMだった。
今シンガポールで最もシックとされる最高級ホテル。10mはありそうな吹き抜けのムーディーなライティングのもとに仮設されたステージ、バンドを後ろに歌われる曲ってのが、長渕剛「乾杯」、テレサ・テン「つぐない」、五輪真弓「恋人よ」、アン・ルイス「六本木心中」、八代亜紀「舟歌」。ベタベタやん。ここは場末のカラオケスナックかっ!高飛車なコース料理の途中、五輪真弓の時点で私は限界に達して、ブブーッ!っと噴出し、大笑いが止まらなくなってしまった。日本の芸術に多分に感化されていたドビュッシーとかサティとか、でなきゃ久石譲とか、それでなきゃ徹底して琴演奏するとかもっと選曲のしようはなかったのか。でも、そうか、よく考えれば外国人的にはこのスナック系歌謡曲が日本のエスプリなんだな。そこまで読んでのセレクションなら、いやセント・レジスあなどれじ。
笑いこける私を、マレー人、フランス人、ドイツ人、スウェーデン人のお友だちは不思議そうに眺めて理由を訊きたがったが、どうにもうまく説明できずに涙を流し続けた。
異文化折衷というのは確かに難しい。成功している例は、御茶ノ水の山の上ホテルとか滝川クリステルとかフジの「西遊記」とかで、「なんちゃって」にさせずにエスプリを表現するのは至難だとおもう。
この珈琲杯はフランスの地方のガラクタ市で二束三文で買った。昭和初期頃に輸出用として作られたものだろう。中秋というイベントのない西欧向けにこの文様を施した意図はわからないが、丸い器にホンワカと浮かぶ大きな満月と萩に、気取りのない日本情緒が漂う。
九月は日々忙殺され、この国の中秋イベントを愉しむ余裕もなかったので、今更ながらベランダで欠けた月を眺めた。この器にコーヒーを注ぎ、いただきものの月餅をつまむ私の向かいでは、セント・レジスのジャパニーズ・セレブレーション・ディナーが今晩も開かれている。
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審美眼・・・・本当に良い者は、万人に感動を与える、納得させる力をもっている。
・・国境を・人種を、年齢を、世代を、男女を超えるという。
しかし、自画自賛、自我陶酔の料理人、・・・・・高級食材を使い、バランスが欠け、ストーリーが読めない料理となる。
マスコミ大好き、権威大好き、周囲の雰囲気が読めない・・・その上、最後には、他人に強要する自分の価値観。
もう、完全に狂っている。
所詮、美味いものは、他人に知らせず、強要せず、こっそり、独りで、味あうものである。
・・・・・独り占めこそ、最上の悦楽である
[ がらくた・おやじ ]
2010/10/5(火) 午後 7:17
がらん堂さん、ありがとうございます〜☆
2010/10/5(火) 午後 9:17
今晩は。
私的には・・・「お帰りなさい」お久し振りです・・なのです。
異国で味わう奇妙奇天烈な「和」の味。
しかし、「うまし国」の庶民の味方「回転寿司」では、洋風素材が海苔の上に載って、国籍不明の「すし」が流行っています。
十五夜のカップ・・・いいですね。良寛さんの雰囲気。
[ ミーコ ]
2010/10/5(火) 午後 9:28
リーマンパッカーさん、
>独り占めこそ、最上の悦楽である。
↑
そうなんですか〜っ!?(爆)
私はどちらかとうと・・・つまみぐいのほうに恐悦至極を感じます(^^;)。
2010/10/5(火) 午後 9:56
ミーコさん、ただいま戻りました・・・ということが、最近はよくありまして、持久力に欠けております。ご無沙汰をしておりました。
国籍不明・・・(^^;)。そういえば、夏にフランスにいたとき、元同僚にフランスで流行っている新しいすし屋というのに連れて行かれ、それがチェーン店展開しえいるのですが、すごくよかったです。「プラネット・スシ」というのですが、本来の寿司を模するのではなく、完全にコンセプトを変えていて、サラダの中に寿司っぽいものがあったり、チリソースのえびが海苔巻きになっていたり、斬新で健康的で、非常に美味しくいただきました。
変にまねたり、〜風というのはイカサマ感がでないようにするのが至難ですが、思い切った変革は気持ちが良いものですね(^ ^)。オススメです。
2010/10/5(火) 午後 10:00
実を伴わない大口男・・・・・嫌いデスw
でも自信満々だと、実力の3割増しくらいに見えたりもしますから、海外に出ようなんて人には必要なのかもしれませんね。
上記の選曲で一番不思議だったのは「六本木心中」ですが、かつて自分も進んで歌っていた過去があるのでちょっと複雑ですw
滝川クリステルさんがバラエティーに出てから価値がちょっと下がったような気がしてるワラシも非日常的なものに価値を見出しているんであって、海外のものに触れるときは大きく間違っていそうな気がします。
2010/10/6(水) 午前 0:02
ご無沙汰です。
お元気そうでなにより。
たしか、お江戸日本橋だったか、演歌だったか、忘れましが・・・
日本のジャズバンドが、邦楽を演奏したんです。
そのとき日本に観光に来ていた、西洋人が笑い転げていました。
たぶん、りんりんの妹さんと同じ理由だと思います。(笑)
素敵なカップ&ソサーですね。秋にぴったりですよね。
2010/10/6(水) 午前 6:20
りん姐さん、シェフはテーブルにも挨拶に来られたんですが、あんまり楽しく話し掛けたい感じの方ではなかったです。
そうそう、「六本木心中」は私もちょっと意外でした。カラオケで歌ったこともあるこの曲も、そうかレトロな歌謡曲にカテゴライズされるようになったんだ〜と、それはそれでちょっと哀愁を覚えました(^ ^)。
私は日仏ハーフを死ぬほど沢山見てきましたが、滝川クリステルさんは、そのなかでも相当な美人ですよ。あれに匹敵する美人は、私が見た50人近いハーフのなかでも2人ぐらいでした。
2010/10/6(水) 午前 11:44
みやまつりさん、こういう笑いは、うまく説明できないんですよね。私もフランス人スタッフが笑い転げる輪の中で「??」ってことはよくありました。
このカップ、ほんっと、季節が限定される器です(^ ^)。日本のそういうところが好きなんですよね。だから、このシェフが梅型の最中を今だしてきたことに、ちょっと興ざめたのかもしれません。
2010/10/6(水) 午前 11:46
今日は、森の中に消えていったのかと思っていましたが
お元気そうでいいですね!
何となくホテルの食事、西洋人には最初から異色ですが、日本人にとっては違和感のある雰囲気が伝わってきます。
今、日本では、海外からの寿司作り研修生の受け入れが順調
です。国に帰れば、箔がついて給料が大幅にUPと言うことが
昨日のネットニュースで流れていました。
所でこのコーヒーカップ、15夜お月さん満丸で、良いデザイン
ですね!カップのお月さんが特に良いです。
[ pada ]
2010/10/7(木) 午前 6:05
Padapadatalentさん、はあ、「元気そう」ってのが私のとりえですから。実際に、術後で貧血でも、生理痛でも、胃炎でも、周りからは「今日も元気そうだねーっ!」と言われます。それはそれで、たまには「かよわくて抱きしめると折れそうだよ」とか言ってもらいたいものです(←ありえん)
日本で修行した寿司職人!というカタガキは、特に西欧では外食産業での職GETには水戸黄門の印籠みたいなものでしょうねっ!わかりますわかります。
カップお褒めいただいてありがとうございます。そろいの銘々皿もあるんですよ〜♪
2010/10/7(木) 午前 10:57
久しぶりの快哉かな。恨みシュラン風ですね。先日西原理恵子の原作映画「女の子物語」みて、彼女に興味、すごい人でした。
私は洋風和食や、和風洋食好みません。どっちかにせい!と思っています。
2010/10/7(木) 午後 9:08
京うさぎさん、サイバラさんのような不屈の闘志は、ご本人もすごいですし、あとはああいうハードな生まれた生活環境があわさって出てきたものかなと、圧倒されちゃいます。
せっかく東南アジアにいるので、西原さんと亡くなられたご主人の鴨志田さんの共著も何冊か読みましたが、やっぱり、同じアジアででもヌクヌクと過ごしている私には、自問自答してしまうような内容でした。(多分狙いは笑いなんでしょうが・・・)
中途半端に折衷にするぐらいなら、わたしも「どっちかにしてくれっ!」と思います(^ ^)。
2010/10/8(金) 午前 10:35
滝川クリステルって存在は、たしかに異文化折衷のチョー傑作ですよね(笑)
すばらしいです。
2010/10/9(土) 午前 10:52
おけやさん、そういえば夏に下高井戸の商店街で、手土産用の玩具を買っていたら、そこのご主人が滝クリのおかーさんと飲み友達だとかで、「あの子は子供のころから可愛いかったなー」と言ってました。
私の部下にもリナちゃんという日仏ハーフの子がいたことがあって、滝クリに似た美人で魅惑的な子だったんですが・・・パリ支店初の・・・泥沼の争奪戦&不倫地獄という状況を生みました(^^;)。
2010/10/9(土) 午後 11:30
確かに五輪真弓が高級ホテルで流れてくると、イメージ狂いますよね。私もアメリカで合気道をしていた、と言ったら空手というよりもカンフーに近いイメージをされたことがあって、説明をあきらめたことがあります。
ちなみに明日から中国に行きます。今一番危険?だけど元気な中国。アジア文化を堪能してきます。
2010/10/16(土) 午前 10:37
スウィングさん、そうそう、ニュアンスの違いを説明するのはとても難しいですよね。
中国ですか?どの都市でしょう。でもこういう時期だからこそ、スウィングさんの生臭さ・・・じゃない、暖かくあけっぴろげなおおらかさで、是非出会う方々に日本に親近感とか愛着をもっていただけるようになるものと信じています♪お気をつけて行ってらしてください。
2010/10/16(土) 午後 0:20
あ、ついでにあちらのお寺で、カンフーvs合気道対決ってのも実現してほしい!(^ ^)
2010/10/16(土) 午後 0:21
無事に帰ってきました。
中国人の元気、活力はすごかったです。しかも中国バブルも実感しました。あの国は大丈夫なんでしょうか?
2010/10/22(金) 午後 4:05
スウィングさん、祝!無事生還!(^ ^)
反日デモとか色々騒がれていますが、多分実際に訪れるとそれほど反日は感じなかったのではないでしょうか?報道と実際の風とがちがうことはよくあるのですが。また色々聞かせてください♪
2010/10/31(日) 午前 0:01