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イギリスの鯖はやせていて秋刀魚の弟分みたいな形状をしている。これがけっこう美味で、塩焼きとか燻製とか味噌煮とか調理法さえバリエーションすれば朝昼晩でも食べれそうなほど、日本のものと優劣つけがたい。などと感じるのは、イギリスでは他のものが圧倒的に不味い・・・というか味がない・・・というか、とにかく世界が報道したロイヤル・ウェディングで、美少年から瞬時にオッサンへ変化したウィリアムの後頭部がかなりイタく、還暦過ぎたローリングストーンズのコンサートがイタく、レディ・ガガの登場でマドンナのセクシーコスチュームがちょっとイタくなってきても、年中曇りで消費税が高くても、それでもイギリスってのはなんとなく憧れちゃうような国なのだが、ただ食に関してはイタいとかそういうレベルを通り越した天下一の不味さである。よってイギリスの鯖もが秀でて美味しいと感じるのは、例えば中国人と食卓を囲むと「私ってサーヤのごとくお上品?」と感じたり、平均身長♂185cm♀172cmのオランダに行くと「私ってもしかして華奢?」と思ったりするような、単なる錯覚かもしれない。
そう、私はオランダに行くと平均である。日本だとデカい。その上、ブスで貧乳というヘレンケラーも真っ青の三重苦で、近年は「年増」という苦難が圧し掛かってきても、とりあえずその実態を正直に申告するタチである。が、世の中の「サバを読む」という詐欺犯罪はまったく取り締まられず、野放しのまんま。特に身長体重年齢詐称は『魔女たちの22時』で「娘のカレを略奪!」ってなオバサンの登場で極まった感がある。逮捕しろ、逮捕。
この器も30歳詐称されていた。西フランスの漁港近くにある骨董屋さん、銀行勤めの妻に食わせてもらっている店主は「19世紀末」と言ったが、これは1920年〜30年、日本で言う大正ロマンとかの時代のもの。この店主、前にもことごとく30年の時代詐称をしていた。どうせならドーンと世紀単位で詐称してみろっての。そんなチマチマだから、妻の尻にしかれてるんだろうなと余計なお世話なことを考える。
1862年のイギリス万博が日本の万博デビューだったが、その後1867年、1878年のパリ万博や、北斎に象徴される浮世絵ブームにあいまって日本趣味は最高潮に達する。そんなジャポニズムの流れに乗ってイギリスでもSamuel Radfordという作家を皮切りに伊万里を模した陶磁器が19世紀末から50年ほどの間に各地で焼かれる。これもそういう類のもの。
ロンドンの今はなきHales Hancock & Godwin社が、リバプール方面へ200Km、Staffordshireという町に当時30ほど軒を連ねた窯元のひとつに作らせたものだと思われる。染付技術がなかったため、赤絵の上に黒を乗せて赤絵染付の雰囲気を出そうとしているところが、稚拙で素朴。
これが「伊万里風です」というのは、私が「20代に見えるっていわれます〜♪」というのと同じぐらい僭越だと思う。ただ、いわゆる贋作とちがって下手な小細工をしておらず、純然と自文化に好きなものを取り込みたいキモチがある。「女になりたいの〜」という素直であっけらかんとしたIKKOさんとかはるな愛とか、そんなあけっぴろげな努力が微笑ましくていただいてきた。
まあしかし、私はサバは読まないが、無類の鯖好きなので、いまわの際には鯖寿司を食べさせてくれというのが、今のところ親族に伝えてある唯一の遺言(?)である。
願はくは花の下にて春死なん、そのきさらぎの鯖寿司のころ。
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わーい、救世軍現るですね〜〜〜\(^o^)/
クリニャンクールで東西文化交流の色濃いものを追加購入し、無事日本に持ち帰ってください(^_^)
[ Dr.K ]
2011/8/22(月) 午前 9:24
逆サバでハードル低くしとく錯覚戦術使う人もいますが、あれはサバ読みとはいわないのでしょうか?(笑)
イギリスグルメが不味いのは、ペストだコレラだが蔓延した歴史があるからでしょうか、だからなんでも真っ黒に焦げるまで煮るか焼くか揚げちゃう(笑)
皿洗剤で洗っても水ですすがないってんですから、味より菌が怖いのか?
刺身どころかレバ刺し食えなんていったらオーノー!ヘルプミー!なんつって逃げ出すでしょうね(爆
書いてて筒井康隆のコレラって最低に最高なショートショート思い出しました。
2011/8/22(月) 午前 10:02
>フランス人の感覚は他の欧米人に比べて時々日本に近いなとおもうことはままあります。
なるほど、岸恵子さんは、パリは京都市民とよく似た感覚を持っていると
おっしゃていましたよ。
2011/8/22(月) 午後 5:11
古い骨董品の30年の鯖がどんだけ〜って感じですが、されど30年。
日本でいうなら桃山と江戸初ともなるとその30年が天地の分け目となりますが
それ以外の時代ではあんまり意味がないですねぇ
2011/8/22(月) 午後 9:15
サバ寿司は私も大好き〜!!ごはんのもっちり感が…ああ食べたい。
私、何を隠そう実はブス、貧乳、下半身デブの三重苦ですよ。。。でも欧米行くと華奢なアジアンビューティーの勝手に変身します。
最近は母乳が出て、期間限定ですか貧乳苦だけ逃れてます(笑)
2011/8/22(月) 午後 10:56
Dr.Koimariさん、クリニャンクール、夏のバカンスシーズンで・・・半分以上店が閉まってました(涙)
それでも輸出用白薩摩の茶器セット完品の前でウンウン悩んだ挙句、なぜかちゃらい指輪を買ってしもた私・・・(^^;)。自らの俗さ加減に呆れてます。
2011/8/23(火) 午前 6:37
ONEWAYさん、そうそう、私と同じ歳のお友だちも、人に歳を聞かれると「50歳です」と上方に激しくサバを読んで「えーっ、全然っ見えませんよっ、若く見えますねー!」といわれて喜んでます。
でも、やはり味覚の問題はイギリス人に限定ですよ。だってペストだコレラだはヨーロッパ大陸でも蔓延しましたから。
そういえば、洗剤の話は聞いたことあります。でもまあ「ヤシノミ洗剤」を皮切りに「アップルマンゴダンゴ」「アロエベラ」「フロッシュオレンジ」ってなフルーツ系(?)洗剤もありますから、ニオイてきにはフルーティでまずい食事も少しはマシになるのかもしれません(^^;)。
筒井康隆ってわりと読んだ気がしたのに、それは知りません。こんどどこかで見つけたいですー。
2011/8/23(火) 午前 6:47
みやまつりさん、今しがた、岸恵子さんが住んでいらしたあたりを散歩しつつ酔いを醒ましながら帰ってきたところです。
多々ムカつくことの多いフランス人ですが、妙に落ち着く暗黙の了解もあったりして、そのあたりは住み心地が悪くないかもしれません(^ ^)。
2011/8/23(火) 午前 6:50
くらいけさん、古陶磁だと30年は「屁」ともないでしょうが、私の好きなジャポニズム界隈になると1900年をはさんで前後しますから30年はわりと違うかも・・・です。
今日は夕食を食べてたレストランで隣のテーブルのアメリカ人に「学生さん?」と言われて、星飛雄馬の父ちゃんのごとくテーブルをひっくり返そうかと思いましたよ。じじぃ、ナメとんのか、それこそもう20年も前の話じゃーっ!だからアメリカ人ってのは見る目がなくて困るよっ!(怒)
2011/8/23(火) 午前 6:59
イク姐さん、祝!テンポラリー巨乳♪
それは、出来る限り長い期間授乳して、その羨ましい期間を一日でも長く堪能くださいませっ!!
しかし、そうなんですよね。欧米人・・・華奢にみてくれるんですよね。↑のアメリカ人も、私の身体があまりに平坦なので、そう思ったのかも(^^;)。薄暗くて顔の皺とかがよく見えなかったんでせう。それにしても10歳若く見られるのは多少嬉しくとも、20歳若くみられると、そりゃ自分の女としての成熟度に疑問を感じてムカつきます。
2011/8/23(火) 午前 7:03
今晩は
随分と買い込みましたね。
たった一月の間にですか!
外国の伊万里写し、私も大好きです。
イギリスも伊万里写しに、中国写し、ドイツの髭徳利まで
写していて、本家よりこちらの写しの方が楽しいもの
沢山ありますね。
ポチ
[ pada ]
2011/8/23(火) 午後 9:19
padapadatalentさん、ありがとうございます。
しかし・・・ちょっと買い物依存症的というか準禁治産者というか(涙)ビョーキです。
やはり日本人としては外国の人が真似したくなるようなものがあるというのは誇らしく、そしてマネをされたものの稚拙さが却って愛らしかったりするんですよね(^ ^)。
2011/8/24(水) 午前 0:09
鯖の話、「さば」読みの話、・・・・・・白いキッチンに流れる音楽は、アストラット・ジルベルトの「そ〜だッツ!!、サンバ」。
気分が良く、タイ語では「サバイ・サバイ」
駄洒落にならない、言葉遊びでした。
♪♪バイ・バイ・バイ〜♪♪
[ がらくた・おやじ ]
2011/8/26(金) 午前 6:55
鯖からサバを読む・・・素敵な構成、ところでロンドンで5日間いた間食べた食事、どれもおいしかったですよ。辛すぎる、酸っぱすぎる、熱すぎるなどいやな私には合ったようです。
京都のいずうの鯖ずし、昔はよく買いに行きました。ぜひお越しやす。
2011/8/26(金) 午前 7:32
ご無沙汰です。
実は更新を知らなかった・・・のが本当。サバは読んでいません。
瓔珞文のカップ・・・何かクリスティーズのポアロが愛飲していたカップを思い出します。
ご帰国がお近いとか・・・。
世界中の国々を棲家としていた・・私の友人が最近帰国して、日本の街の美しさ(清潔さ)食べ物の美味しさに感激しています。
・・・西行ではありませんが。『望月のころ!』
もうすぐ中秋の名月も近いです。
秋サバを腹いっぱい!食して下さい。
楽しいエッセイに☆
(すいません、書き込みの場所を間違えて急須の所に記してしまいました・・・ここに改めてコピペです。
[ ミーコ ]
2011/8/26(金) 午前 8:50
リーマンパッカーさん、サバイサバイって、ヤバイヤバイに聞こえちゃいそうです(^ ^)。
フランスでは「サバ(↑)」といえば「元気?」だし「サバ(↓)」といえば「元気だよ」だし、それをアレンジして「サバパ(↑)」というと、「頭おかしいんじゃない?」になります。かなり頻出表現です♪
ボサノヴァ、20代に浸かるぐらい聴いたので、そのあたりを聞くと、私には白いキッチンより、ドタバタ&ジタバタな泥沼生活が思い出されます(^^;)
2011/8/26(金) 午後 11:55
京うさぎさん、そっ、それはっ!どなたかにご紹介いただいたとかお勧めされたとかのレストランではないのですか?そうでなくて、偶然行って美味しかった!っていうのなら、この5ー6年の間にロンドンも革命が起こったんですねー(^ ^)。それとも京うさぎさんに包容力があり寛容だ
からでしょう!もしくは風邪召されていて鼻がつまっていたとか・・・(^^;)。
でも、せっかくの訪英、美味しい食事の思い出が得られて、羨ましいです♪
いずうの鯖ずし・・・、た、食べたことがありません。皆さん京都のサバ寿司をお勧めてくださるので、絶対死ぬまでには食べようと心に誓いました。
2011/8/26(金) 午後 11:59
ミーコさん、こちらこそご無沙汰しております。
ポアロがお茶を飲むシーンに器の描写なんて出てきましたか。もう犯人推理に夢中で、全然情景描写とかは頭に浮かんでおりませんでしたー(^^;)。
日本は比較的清潔で、欧米のあとはとっても感動すると思いますが、シンガポールの後ですからあまり感動はないと思います。
でもサービス品質の高さには感涙間違いなしと思ってます(^ ^)。
あ、そういえば中秋。
月の文様の器などは沢山もっているので、それを日本で使えるとおもうとちょっとウレシイです♪
2011/8/27(土) 午前 0:03
骨董屋さん、銀行勤めの妻に食わせてもらっている店主>>>>これ最高!うらやましい!
それにしても、いいティーカップセットですね。底には社名が入っていますか?
2011/8/27(土) 午前 9:14
ヒルチェンさん、Le Monde紙の調査でも、フランス男の過半数が「妻に食わせてもらいたい」と思ってるという結果がでますからね。
でも、私としては
>「娘のカレを略奪!」ってなオバサン
のほうが羨ましい・・・ って、うっそー。娘のお下がりなんて、さいてーっ!掃き溜めのなかから掘り出し物を発見するのが、やはりハンターとしての目指すべき道でせう♪と言いつつ、掃き溜めからガラクタばかりを発掘してる私(^^;)。
2011/8/27(土) 午後 3:30