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最近職場で症例検討をするたびに問題点の筆頭としてあげられるのが
≪体幹の「固定性」≫
「固定性」という表現が適切じゃないことは周知であるけれど
おそらくどっかの研修会で講師が無造作に口にした単語がうのみにされて
相変わらず「固定性」は乱用されています.
「固定性」という表現が適切じゃないと指摘すると
「モビリティーの中でスタビリティーを得る」
などと言葉遊びの様相を呈してきました(;_:)
ごもっとも.
しかし、片麻痺の患者さんについてですから
モビリティーもスタビリティーもコントロール不能な状態であることは百も承知.
いまさらのように症例検討で言われても困惑します.
さて、体幹と股関節ですがカレーライスか?ライスカレーか?の関係で
どっちに焦点を合わせるかで問題点が違って見えてきます.
アメリカで徒手療法の研修をうけたスタッフが入職してからというもの
いま、職場は腹筋ブーム.
腹部の筋収縮が得られれば
(体幹の固定性?中枢のスタビリティー?表現はいろいろと変化する…)
あとはなんとでもついてくる…
障害部位に関係なくウィークネス(腹部)があるから異常筋緊張が生じるのだから
そこが(腹部)がしっかりすれば異常筋緊張も軽減する…
という発想に影響を受けて
いわゆる「腹部体幹の固定性(モビリティーの中のスタビリティー)」に
焦点をあてて訓練するスタッフが多くなりました.
介助歩行できるようになるのは早いのですが、見守りがはずせず…
Q-cane(四点杖)+短下肢装具が抜けないために自宅で裸足での移動ができなかったり
装具なしではじゃがみ動作で転倒したり、床から杖を拾えない患者さんもいます.
決して間違った治療法じゃないけれど…骨盤のコントロールさえできればなんて
なんか極端すぎて…ずーっと違和感を感じていました.
なんだろう?このしっくりいかないかんじ.
ああ、そうだった!
アメリカ留学中に療やアパートメント、ホームステイやらで
いろ〜んな家屋に住む機会がありましたが
どこも室内で靴を履いたままでよいし、
広々とした廊下やベッドが当たり前の生活に触れて
な〜んて楽ちんなんだろう?と感じていました.
アメリカでは家の中で杖を使おうが、下肢装具を使おうが
全くと言っていいほど問題ないんです!!
だから、とりあえず動けるようにすれば特別に自宅を改修したり
裸足で移動できなくても
≪病棟とおなじような生活が送れるのです!≫
「アメリカで研修を受けた」
きっと講義はアメリカでのスタンダードな住宅事情を前提に行われたはず.
下肢装具は当たり前という前提にあれば、
骨盤のコントロールさえ…という発想はあながち間違えじゃないことになります.
テクニックは参考にしても
考え方は客観的に受け止めなくては混乱します.
そして
上下の重心移動が多い日本の家屋環境を考慮するなら
裸足でのCKC(close kenetic chain)訓練(←地面についた状態での運動連鎖)を行い
股関節・下肢筋群もしっかり使えるようにしておかなければならないと思うのです.
足のクリアランス(地面から離れる)を維持するには
骨盤による下肢の引き上げだけでなく
荷重したことによる床からの反力が作用していることも
わすれてはいけない….
やっぱり 体幹と股関節はカレーライスとライスカレー.
極端な発想には、「穴」がある(@_@)
体幹・股関節を語るにはまだまだ勉強不足…
書庫タイトルをつけたものの、内容はお粗末.
また闇の中へ…
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