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白石さんは、私にとって特別なアイテムで
普段は取り出さず、
ここぞという時に読みたい作家さんです
といってもまだ一冊(※)しか読んだことがないのですが
その一冊の印象はあまりに強く
いつまでも頭の片隅に残っていて
奥のほうでじっと待機しているのが白石さんです。
(※この世の全部を敵にまわして 白石一文 ・・トラックバック記事参照)
ほんとは前向きで、癒されるような本が好きな私なのですが、
白石さんの本はその真逆。
とことん、癒しを拒否する本でした。
その拒否のし具合といったら、
とても冷静で
けっして感情的にならず
希望や喜びのもろさを淡々と語っていたのです。
希望を持ったり、ポジティブになったり、
そんなに頑張って、なんの意味があるというのか
すべては誤魔化しにすぎない
・・・・てなことを延々と静かに語る究極の後ろ向き小説の作家白石さん。
そんな白石さんは強く印象に残り、いつか別の本を読んでみたいと思っていました。
でも、究極の後ろ向きにまた向き合うには時期があるのです。
時期がこないと読めない作家さんなのだと思うのです。
わたしが白石さんと面会できる時なこなければ・・・・・・・。
で、で、ですね。
最近、軽い本なんてくそくらえ!的に読書鬱症状にさいなまれていた私。
今です!
白石さんに面会できる時は!
そうです、少し暗さに浸りたいんです。
明るいところでは生活できない気持ちになってきたんです。
ははっ!
あのですね、暗い気分の時って、考えたい時じゃないでしょうか?
ポジティブな精神だけでは、心を疲れさせるんですよ。
とことん底の底まで落ちてみたい。
重力に任せて、、、、っていう療法もあるかもしれません。
白石さんに会ってこようかなぁ〜。
彼、何考えてるかなぁ〜。
前書きが長くなりました。
ほかならぬ人へ 白石一文
なんて素敵なタイトル。
ほかならぬ、、なんて単語を使ったことありますか?
「ほかならぬ貴方の頼みなら」、、、ってなセリフをドラマで聞いた事があるような気がしますけど
私はたぶん、今までこの言葉を使ったことがないと思います。
「ほかならぬ人」かぁ。
いますか?
ほかならぬ人。
さて、とことん後ろ向きになりたいような気分になった私ですが
本書はそうではありませんでした。
でも、白石さんらしく、主人公は自分の存在理由について考え悩み、
現実と折り合いがつかず、生きることにとても不器用な人です。
傍目には穏やかで、社会的地位もあるのに悩みは深いという設定は、白石さんの特徴のようです。
結婚生活がうまくいかずにいる明生。
上司の東海さんはなんとなく話しやすい女性だった。
時々悩みを打ち明けていくうちに、いつしか明生にとって「ほかならぬ人」へなっていく
ほかならぬ人との時間ってとっても貴重だし、希少なことだ。
ほかならぬ人と出会える幸運。
そんな幸運に出会えたらな、それが永遠ではなくても、出会えたということだけで
生きた意味がある。
出会えた人は幸いである。
底の底へ落ちる予定だったのだけど、
なんだかいい話でした。
明生が羨ましくなっちゃったぐらいだから。
白石さんって人はどんな人なのかな〜。
こういう話も書くんだ!と発見でした。
そして、この本は、もう一つのお話も入ってます。
タイトルは
「かけがえのない人へ」
おお、今度はかけがえのない人か!
「ほかならぬ人」と「かけがえのない人」
同じようで同じではない。
ふたつの言葉を並べてみて、考えを巡らすのもこれまた楽し
かけがえのない人は
白石さんらしく、”底”へ連れていってくれますが
少々中途半端、というか、登場人物の行動が私とは違う世界の人だったので
へぇ〜、こういう描写も書く人なんですねぇ〜と、
別の意味で新たな白石さんを発見でした。
白石さん。
あなたのおかげで読書鬱が少し軽減されました。
ありがとう。
あなたの文章は、私の心のツボを押さえて、心地よい痛みを覚えさせれくれます。
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揉み返しに注意
そう言えばまだ整体は経験ないなぁ。。。
2013/3/16(土) 午後 0:04
初期の頃の作品は殆ど読んだのですが、最近のものには手が出なくて…。
2013/3/16(土) 午後 4:45
この本、たしか読みました。
読んでる間は、胸をしめつけられたりした記憶があるのに、
あまり印象に残ってなくって…。
白石さんでは、それほどたくさん読んでいないのですけれど、
文章が知的というか、思索、哲学の香りがする気がします。
『私という運命について』が、いちばん心に響きました。
『この世の全部を…』は、未読なので。 いつか読んでみたいです。
2013/3/17(日) 午後 6:24 [ わかめ ]
おーしゃんさん、こんばんは〜!
そーなのよ、揉み返しね♪
でもね、今回ソフトな白石さんだったので、揉み返しがなく、リハビリには丁度よかったかも〜♪
整体はまだやったことないんだ?
一度やってみてみー、すんごい気持ちよくて、幸せになります。
他人が私の為に一生懸命身体を労ってくれるなんて、あーた!そりゃ天国ですぜ。
2013/3/18(月) 午後 9:06
こにさん、こんばんは☆
初期をほとんど読んだ!
いやー、白石さんを読破しているなんて、すごい体力!
読者と融合する作家が多い仲、最近にはなかなかいないタイプの作家さんですよね。
貴重な資源^^だと思います☆
でも、たまに手に取りたいって感じの人かなぁ。
2013/3/18(月) 午後 9:09
わかめさん、こんばんは☆
私という運命について・・・・!
これもタイトルいいですねぇ〜。
徐徐に読んで行きたいと思います。
そうなんですよ、哲学とか知性が感じられるんですよ。
そういう読書がしたい時にお勧めですよね。
白石さん、エッセイは出してるのかなぁ。
どんな現実を送っているのか興味あります。
2013/3/18(月) 午後 9:12
リトルムーンさん、こんばんは。
私も白石さんは特別アイテムかな〜
あまり普段は読まないデスね。。。というか、今はこういう本読む気持ちになれなくて、旅行記とか、おしゃれの本とかばかり読んでます。
難しいことを考えたい時とか、頭を使ってみたいと思う時に読めるのかもな。。。「女と男はどうしてこうも。。。」みたいな時かな。
私はこの本に出てくる、黒木さんがすごく気になってしまいましたね。
あんまりカッコよくはないけど、何か引き付けるものを持ってる人ですよね。
トラバさせてくださいね〜^^
2013/3/23(土) 午前 0:44
あんずさん、こんばんー☆
やっぱり特別なんですね♪
そういう存在って大事だなぁーって今回すごく思いましてね。
人生を語りたいわけです。たまに。
そんな時にたたき台としてぴったんこな白石さん♪
平成の大文豪として育って欲しいものです。
文豪ってさ、やっぱり重くなくちゃいけないでしょ。
読んだ後、すこし知的になったような気分にさせて欲しいのです*^^*♪
トラバありがとね〜。では私も♪
2013/3/24(日) 午後 9:11