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聖書は人の魂が死後も不滅であると述べているでしょうか。いいえ。詩篇に出てくる魂という語を調べると魂は死から助け出されなければならないものだということが分かります。つまり、魂は不滅ではありません。魂は死んでしまうものです。 新改訳でも、詩篇116編8節は、神が「わたしのたましいを死から、・・・救い出されました。」と同様のことを述べています。 このように魂について述べている箇所は詩篇のここだけではありません。 例えば新共同訳詩篇33編19節には、神が「彼らの魂を死から救い、飢えから救い、命を得させてくださる。」と述べられています。 同じく、56編14節には、神が「死からわたしの魂を救い、・・・命の光の中に神の御前を歩かせてくださいます。」と述べられています。 この二箇所でも、魂が死から救い出されなければならないことを述べています。聖書は魂に命がある状態であることを望ましいものであると述べています。 新改訳詩篇33編19節にも、神が「彼らのたましいを死から救い出(す)」と述べています。また新共同訳56編14節に対応する新改訳詩篇56編13節には、神は「私のいのちを死から、・・・救い出してくださいました。」と訳しています。 この聖句で新改訳は新共同訳の「魂」を「いのち」と訳しています。 つまり、聖書は魂を死ぬものであると述べています。ですから、多くの人が誤解しているように聖書の言う魂は肉体から離れた霊魂のようなものではありません。 それで、新共同訳や新改訳では、聖書の魂と訳される語を、「いのち」と訳したり、あえて訳出しない場合もあります。 聖書の魂は死後も生き永らえる不滅のものではありません。魂はその人自身またはその人の命を表わしています。
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