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私は「るろ剣」の数ある決戦の中でもいわゆる「京都大火」の一日がなにより好きなのですが、今回はそんな、限られた時間・人海戦術の中で、まさに「飛ぶが如く」奔走する剣心たちと、周到な準備によって、目的を完遂せんと暗躍する志々雄一派との鬩ぎ合いによる、緊迫の一日間についてアツく語っていきたいとおもいます!
まず、運命の日は、奥義会得した剣心が瀕死の状態から蘇った比古師匠にたたき起こされる朝から幕を開けます。奥義会得の過程で「生」と「死」の狭間、剣心が見出したもの、それは「生きようとする意志」であり、剣心にとって最も欠けていたものでした。
「生きようとする意志は何より強い」
「それを決して忘れるな」
「さすればお前は自在に天翔龍閃を使いこなし」
「志々雄一派はもちろん、己の中の人斬りにすら決して負けたりはせん」
比古師匠は剣心に滔々と語り、自らの命を賭け剣心に最終奥義を手渡します。
が、目釘が外れかかって威力が弱まっていた逆刃刀・真打のおかげで、比古は一命を取り留めました。
こうして奥義を会得した剣心。
比古の元を立ち、早速向かった先は斎藤一の逗留する京都警察署。
「平日の午後に馬車で来訪とは」
「うるさい奴=左之助も飯を食いに行ってる」
という斎藤の言葉より、この時点でお昼時ということが伺えます。
なお、刀狩りの張及び、とっ捕まえた志々雄一派の工作員の証言から志々雄の計画する「京都大火」は今夜十一時五十九分決行予定ということが判明。
しかし、不審感を拭えない剣心&斎藤。
なぜなら、志々雄一派にとって情報の漏洩は死活問題であり、故にこんなに簡単に情報が漏れるのを志々雄が放っておくわけがない…
「この京都大火の裏には十本刀の一員にすらまったく秘密にされている」
「何かもう一つ」
「別の狙いがあるでござるな」
そして、その「狙い」について考察する剣心と斎藤。
ほどなくして、剣心たちは気づきます。
志々雄の真の狙いを。
「東京だ!」
「京都大火はあくまで作戦の第一段階!船による海上からの」東京砲撃が奴の真の狙いでござる!」
幕末の戊辰戦争・鳥羽伏見の戦いにおける徳川慶喜の「味方を欺き船で江戸へ逃げ帰ったことで官軍の勝因をもたらした行為」に倣い、皮肉を込めて志々雄が自分の勝因にしようとしているのだとしたら…
「池田屋事件」の模倣と見せかけて、その実、「鳥羽伏見の戦い」の模倣だったわけです。
剣心と斎藤、そして、ほどなくして合流を果たした左之助の、つい数日前までは考えられなかった異色タッグ誕生です!
「飛ぶが如く!飛ぶが如く!」
「めざすは大阪!いざ行かん!」
なお、3人が志々雄の元に駆けつける間、京都大火の火種を阻止すべく剣心が頼ったのが葵屋の面々であり、幕末の昔から京都を見守り続けてきた彼ら京都御庭番衆でありました。
蒼紫vs翁の一件で、自分が京都御庭番衆を背負う決意を固めていた操ちゃん。
そして、葵屋に逗留中の薫&弥彦。
こちらも、東京では考えられなかった「剣心組×御庭番衆とのタッグ」が誕生です。
「行動は迅速に!」「飛ぶが如く!」一方、着々とコトをすすめるは、志々雄一派。
▼十本刀内でもよりすぐりの忠臣のみで進行される出航計画この機密計画を知る者は志々雄の一番の側近である瀬田宗次郎と十本刀きっての頭脳派参謀である佐渡島方冶。そして、志々雄の夜伽役である駒形由美。
その他の十本刀たちは囮よろしく京都の火付けに奮闘。
操ちゃん率いる京都御庭番衆及び京都市民たちとガチンコするわけですね。
…とまあそんな感じに水面下でひしめき合う各々の画策と暗躍。
そして、前面衝突の時が刻一刻と迫るもう、このへん、だいすきです
みんなそれぞれ、思惑があり、過去があり抱えているものがあって
そんな敵味方が各々に結託し、あるいは踊らされながらも自分たちの与えられたポジションで翔ぶが如く奔走する…
個人的な所感ですが、少年漫画で全員参加型の決戦って意外と少なくって、こう、バトルもので、とくに最終決戦ともなるとどうしてもラスボス×主人公の一騎打ちみたいになってしまって必然的にその他は、なすすべもなく、見物役モブ化してしまいがちで、まあ…それはそれでしかたのないことなのですが、
この「京都大火」に関して言えばだれひとりとして傍観者はいなくって、みんながみんな、それぞれの適材適所で戦っているって感じがすごくよいのです!
…さて、物語に戻ります。
京都大火の火に関してはほとんど火の手はあがらず、ほぼ成功といっていい感じ。
そして、志々雄の煉獄出航阻止に関しては…
人斬り×人斬りの互いの思考を読み合う、熾烈極まる心理戦ののち、
志々雄一派が「取るに足らない」とノーマークだった左之助の意外な活躍によって剣心側が勝利を収めます。
なお、この戦艦煉獄出航計画はどうやら方冶が計画の立役者だったようで…
志々雄が「全財産の五分の三をつぎ込んだ」といっているように彼らの国盗りにおいては、かなり重要な部分を占めるビックプロジェクトであったことはいうまでもなく、それだけに、心血注ぎまくってた方冶としては「(剣心・斎藤より)はるかに劣る戦力」とナメきってた左之助に計画をめちゃくちゃにされたとあっては、その悔しさも推して測るべきといったところでしょうか…
ちなみに私はさいしょ方冶って優秀だけどなんか冷たくって、しかも小物臭がプンプンするところから正直あまり好きじゃなかったのですが、このシーンで意外とアツイ奴だと分かり、好感度が上がったりしました。そういう読者は多いんじゃないかな。
さて、そんな悲壮感溢れる方冶とはうらはらにあくまでもニコニコと楽しそうな宗次郎。
「志々雄さん」
「新月村の決着」
「やっぱりつけます?」
無邪気な物言いで志々雄に持ちかける宗次郎。
それに対し、志々雄は「決着は(邪魔の入らない)俺たちのアジトで」と仕切り直しを提案してきます。
ただ斎藤はそれよりも、船が沈むまでのわずかな時間を使ってこの場で決着をつけようと刀に手をかけます。
しかし、船の脱出が遅れることで犠牲者を出すのを良しとしない剣心に制止されます。
「敵であろうと犠牲者が出ないに越したことはない」
そして、志々雄の思惑通り、彼らのアジトにて決着をつけることになりました。
「この先俺に」「隙はない」
「覚悟して」「かかって来い」
そう言い放つ志々雄。
左之助がのちに語るとおり剣心ってなんかこう、こーゆうとこ、「損な戦い方しかできない奴」ですよね…
まあ、何はともあれ京都大火は大事に至らず、戦艦煉獄の出航も阻止できたわけで。
「初戦は」「俺たちの勝利だ」 ということです。
なお、この時点で、おそらく真夜中。
月が頭上高く出ています。
この一連の「京都大火の変」
剣心の「飛天御剣流奥義継承者」としての新たなる出立から始まり、本当に長いようで短い一日なのでした。
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すごい。すごーい。!!><*
りんごも京都一夜わ。全員集合で、うぉ〜。って、燃えて読んだけど。
そんな深読みしてなかったぁ。!!
もういっぺん読んで見る。!!><*
面白いねぇ。><*
家のわ。奥しまっちゃったから、今日漫画喫茶行くなら見てみる。!!
もうすぐ映画だし、るろうに剣心ムード高まるねぇ。><*
映画早くみたいなぁ。
方治わ。子供ながらに、苦手だったなぁ。神経質そうで。。^^;ゞ
[ りんご ]
2012/5/28(月) 午前 9:10
りんごさんオハヨーゴザイマスー^^
早速コメントして下さり、感謝感謝です☆
りんごさんも、京都一夜は興奮しました?!
yukuも大興奮です。
アジトでの志々雄との最終決戦より興奮したかもです^^
ぜひぜひもっぺん読んでみてください!
yukuも実家に帰った時に、書棚の奥にあったるろ剣単行本を発見し
久々に読んで、うおおおってなってました。
方冶は・・・そうですね。神経質っぽかったですよねー^^
今回の煉獄の一件しかり、アジトでもひとり
戦況の悪さにイライラしてましたよね^^;
とくに蒼紫が破れ、葵屋に向かった十本刀も籠絡され
残る闘える十本刀が宗次郎だけになったときの方冶の
1人イライラっぷりはウザさ満開でしたww
といいつつ、結構方冶は好きでした。
まあ、実際にいたら関わりたくないですが
彼のししおへの忠誠心からくる行動の数々は
読んでて、胸にアツかったです(>∀<)
映画楽しみですよねーー。
yukuはやはり、おひとりさま映画鑑賞の予定です☆
2012/5/28(月) 午前 9:29
yukuさんの考察は毎回鋭いからな・・・
京都編と言わず、全巻再読したくなってきちゃいます
「翔ぶが如く」って、佐之助が馬車で騒いでいて、下からズブッと齋藤さんに日本刀で刺されるところ、面白かった(^m^ )クスッ
京都大火は佐之助の活躍も目立ってましたよね♪
2012/6/2(土) 午後 2:09
リリィさんこんばんわ♪♪
鋭いとゆってもらえてうれぴーですっ(≧∇≦)/
>京都大火は佐之助の活躍も目立ってましたよね
そうそう、左之助といえば、剣心がひとりで京都に旅立ってしまった時、斎藤さんからはボロクソ言われて、しかも、自分は足でまといでしかないと痛感させられて、散々でしたが、腐らずに、過酷な修行を乗り越えて、京都大火の際には、立派にししお一派の鼻をあかしました!
なんか、この一日で、みんなの絆が少しだけ深まって、剣心組のターン!って感じで、気持ちが盛り上がりました。
一方、ししおの方は、囮作戦が失敗した上に、囮側の十本刀たちの不信も買いそうになったり、ゆるゆるとですが瓦解への道を歩み始めることになるのです。
とはいえ、方冶の奮闘の甲斐あってなんとか持ちこたえましたが・・・。
方冶のキャラは逆に、このあたりから輝いてくる感じです。
最初は、和月先生曰く「やたら驚いてるだけの奴」だったですが、次第に忠臣参謀としての頭角を現してくるワケですね><
・・・って、やたら方冶を語ってしまいましたが、yukuは別に方冶推しではありません^^;←
2012/6/2(土) 午後 10:40
るろ剣、自分も好きで読んでました!
志々雄様の生き様が、男前で大好きです。(そういや、くじら姉さまにてますねw)
アニメタルの「ザ・十本刀」カラオケいけますwww
ちょー関係ないけど、高校の文化祭・体育祭で
「赤報隊」のコス…仮装行列やったりw 今から十ん年前w
2012/6/2(土) 午後 11:44
HIRON-DASHさんこんばんわ(≧∇≦)/
ししおさん、悪者ですが、カッコよかったですね^^♪
同感です。
くじ姉に・・・たしかに、似てます似てます^^
覆面とか。。
アニメタルはごめんなさい、存じ上げないっす。
>高校の文化祭・体育祭で「赤報隊」のコス・・・仮装行列
・・・素敵な高校じゃないですか!
なかなかキッカケがないと、コスは照れくさくて
踏み切れないものですよね^^
ししおさんは、yukuがもっともカッコイイってしびれたシーンは
宗次郎の決別の脇差を受け取った時、片手でそれを躊躇なく握りつぶし、「所詮誰一人としてこの俺の強さにはついては来れないというわけだ!」と吐き捨てるシーンです。
宗次郎との絆を思うと、少し切ない気もしましたが、でもやはりあそこでしんみりしない志々雄には、戦慄を感じると同時に、ラスボス然とした男らしさを感じました^^!
2012/6/3(日) 午前 0:02
るろ剣大好きで、色々なブログを見ていたらこちらにたどり着きました!
丁寧に詳しく書いてあってとっても面白いブログです。昨年、実写映画の続編製作が発表されて、再び剣心を読み返しました。中学時代に夢中になっていて、当時、煉獄の所はあまり気にしていませんでした(笑)年を重ねてから読んで感じ方が変わったのだと切に思いました。左之助が二重の極みを決めて、炸裂弾で破壊するシーンが良かったです。それを悔しがる方冶の台詞も…(笑)
作者は当時、煉獄をもっとフューチャーしたかったそうですが、私はこれで充分良かったと思います。
[ ブルースカイ ]
2014/10/6(月) 午後 1:03
>ブルースカイさん
読んでいただきありがとうございますっ!!!♡♡
めっちゃお言葉うれしいです^^!
たしかに!私も一番最初にアニメで観たときには煉獄のくだり、結構軽く流してしまってました。
でもこの京都大火の一戦こそが、剣心一派・京都御庭番衆、そして斎藤率いる明治政府(警察)が呉越同舟に結託し志々雄一派とガチンコするという、ある意味、京都編の大きな山場のひとつだったのかなと思います。
そう考えると、たしかに作者さん的にも描き足りなかった部分はあったのかなって思ったりもします。結構あっさりした印象がありましたしね。まああんまりゴテゴテしないところが逆によかったのかもしれませんが…
>悔しがる方冶の台詞
私もあのシーンすきです!!
左之助の破壊シーンは痛快でしたね!
なにげに月岡さんの護身用?火薬もいい仕事してましたし^^
2014/10/7(火) 午前 9:34