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その火蓋が切られたのは2013年5月号の日経エンタメ記事だったように記憶している。
一部抜粋するとこの通りである。
[日経エンタテインメント! 2013年5月号の記事を基に再構成]より抜粋
――無論すでにそうした流れは遥か昔からあったのだという人もいるのかもしれない。が、ここまで公式的にあからさまな宣言があったのは私の知る限りこの記事が初めてだったように思う。
さらに言及すればこの宣言の発端になったのがオリコンランキング2012年発表の週刊少年ジャンプ「女性売れ×男性売れ」比較データの結果に端を発してのことであろう事が窺える。
日経エンタメ記事内でも触れられていたが、女子人気の高いコミックスの上位がスポーツ漫画やバトル漫画などジャンルにおける「友情・努力・勝利」のいわゆるジャンプ王道パターンがふんだんに込められた作品で占められているのに対し、男子人気の高い作品上位には『ニセコイ』や『めだかボックス』など、男同士の熱いバトル要素のみではない、多種多様な可愛い女の子たちが活躍するラブコメ色を孕んだ作品が挙がっていたりする。
(参考)「少年読者」獲得のためジャンプが目指すべき方向性
[日経エンタテインメント! 2013年5月号の記事を基に再構成]より抜粋 ここからの「脱・バトル」「脱・スポ根」宣言――というよりは、そうした要素も切り捨てず、男性読者向けにもう一段階進化させる取り組みが「ラブコメ」「お色気」要素の作品推進の動きであることは、2013年以降強くプッシュされ続けてきた連載陣の顔ぶれ(『食戟のソーマ』『ニセコイ』『キルコさん』『iショウジョ』『恋するエジソン』『恋染紅葉』など)が示すところであろう。
特に学園ラブコメの投下率は一時期のサッカー漫画投下率より遥かに高かった記憶がある。
まあ結局それでも、生き残ったのは従来からの『食戟のソーマ』『ニセコイ』ぐらいか…
実は『斉木楠雄のΨ難』なども、当初はニセコイのようないわゆる「ハーレム型」学園ラブコメへのシフトチェンジを狙っていたふしが見受けられなくもないのだが、今ではどちらにも転べる大変オイシイポジション取りしてるなと感じる。SQの『ギャグマンガ日和』や初期の『銀魂』的な成功例を彷彿とさせる。
だがやはり「脱・少女ジャンプ」宣言からの成功例の最たるは『食戟のソーマ』であろう。というよりまさに当時の少年ジャンプが「今後目指したいジャンプ作品の在り方」に上手く乗っかったともいえる。
「萌え」「闘う理由」「お色気」「挫折と成長」「絆」「強敵の存在」……
「少年ジャンプの矜持」は死守しつつもぶっちゃけコミックス売上やアンケが見込める女性読者に見放されるのは本意でない編集部にとって、『食戟のソーマ』はそうした女性読者層を切り捨てることなくそちらにも餌(熱い友情バトル)を与え、なおかつ男性読者の心と股間をアツくたぎらせることも実現した、今のWJにはなくてはならないパーフェクトな切り口の作品ではないだろうか。
だがしかし一方で、そうした「お色気×スポ根」や「ラブコメ×バトル」といった融合技もバランスを計り間違え撃沈していく作品が後を絶たなかったりする。
例えば『卓上のアゲハ』などは、いかにも女子ウケしそうなイケメン男子たちが切磋琢磨しながらトンデモ技を極めていくという「女性読者」を意識したスポーツものを切り口とする一方で、唐突にヒロインのお色気に走りすぎ、そのことが逆に女性読者のみならずすべての読者を置き去りにする展開となりあえなく打ち切りとなった。
…いや、ヒロインにお色気要素を持たせる事自体はむしろ本来のターゲット層である少年読者の歓迎するところであろう。がしかし、それでストーリーが破たんしたりキャラに一貫性がなくなったりするようであれば本末転倒と言わざるを得ない。
個人的には、昨今のジャンプ作品における「この漫画は女子に媚びてないですよー」とアピールするが如く不自然に織り込まれるお色気展開や唐突なラッキースケベ展開が鼻につくのも事実である。
勿論すべての作品がそうだとは言えないしそういう意図はまったくないのかもしれない。 が、編集部サイドの方で少年ジャンプの「男子向け」訴求を表明することが、漫画家さんたちに余計なプレッシャー意識を課しているように思えたりもするのである。
◇『ONEPIECE』作者・尾田氏インタビューのアレ「この人、女子の意見に流されてないか?」という人がたくさんいることに気づいたんですよ(一部抜粋)
だけど(女子の)その意見に揺り動かされているようでは、僕は少年漫画雑誌での立ち位置を失うというか(一部抜粋)
かつて『バクマン。』でも主人公たちが「男臭い」漫画を良しとし、連載人気が落ち込んだ際には女子のファンレター意見に流されてしまいそうになるのを皮肉る展開もあったりした。
恐らく編集部全体があの時期はこうした「女性読者アンチムード」だったことが覗えたりする。
かつてそれ以前に『D.gray-man』や『家庭教師ヒットマンREBORN』などがいわゆる「腐女子」ウケ漫画として大ヒットし話題になったその反動が背景にあるのだろうか。あるいは一部の過激な女性読者による数々の粗相(人気漫画ヒロイン宛に剃刀を送りつけたり人気漫画家のTwitterにヒロインへの抗議文を送りつけたり)による拒否反応なのか…
だからこその「このままでは少年ジャンプは女子に乗っ取られる」という一種の危機感が「女性読者」排除ともいえる流れに繋がりここに至るということなのかもしれない。
◇そもそも「少年ジャンプ」の真の敵は本当に「女性読者」なのかジャンプ自体が「アンケート至上主義」、つまりアンケによって連載継続の命運が決まるというシステムであることからも、いわゆる「腐女子票」に対する反発は大きい。
要するに、本来の読者層であるはずの「少年読者の声」よりもアンケなどの投稿に熱心な女性読者の声が反映された作品が生き残る⇒作者が女子に媚びる⇒女性向けの作品が蔓延る⇒「こんなの少年ジャンプじゃない!腐女子ジャンプだ!」となるのである。
(※ちなみにこちらで表現するところの「腐女子」とはいわゆるキャラ同士のBL関係に萌える女性読者というだけでなく、もう少し広義な意味で「少年漫画のキャラに萌える女性読者」を指すものとする)
だがしかし、真に根強い「腐女子アンチ」とは本当にそうした「少年読者層」なのか……。
ここからは私の所感なのだが、案外「少年読者層」と「腐女子層」とは、マーケット的には似通っている者同士とも言えるのではなかろうか。
分かりやすい友情描写、かっこいい主人公、厨二心をくすぐる必殺技、強くてイケメンなライバルキャラ…
いずれも腐女子、少年読者がともに、「好きになる作品」に求める要素として欠かせない要素である。
決して互いに「相容れるべき存在」ではないだろうがしかし、前述の尾田氏インタビューの内容にある「女の子の意見をニーズとして描いてしまえばそれは少年漫画じゃなくなる」というのは若干杞憂ではなかろうか。
そもそも少年漫画好きの女性にとって少年ジャンプとは、「男子の世界」をこっそり垣間見させてもらえるところに楽しみを見出しているわけであり、女性の気持ちに寄り添った「少女マンガ」であることなどは端からこれっぽっちも望んではいないのである。
つまり少年ジャンプのやるべきことは「女性読者」を遠ざけることなどではなく、これまでどおりただひたすら少年漫画を描いていればいいだけの話なのである。読者の男女比率など気にすることはない。
「少年漫画」を描いている以上、それがどれほど「女性読者」を惹きつけることになろうとも、少年ジャンプはあくまでも「少年のもの」であることに違いはないのだから。
さて少年ジャンプが少年漫画であり続ける障壁として女性読者などは恐るるに足らずと分かったところで…では少年ジャンプの「真の敵」とは果たしてどんな層なのか。
ところで先般連載が終了した『黒子のバスケ』などは、「WJスポーツ漫画暗黒期」といわれていた時期に彗星の如く現れたバスケ漫画であると同時に、アニメの影響もあり女性読者に支持されるジャンプ作品としても名高い。しかしその一方でやはり「アンチ」も多く、頻繁に『スラムダンク』と比較されては「パクリ漫画」「劣化版」などと揶揄されてきた。
実際どちらが作品として優れているのか、その見解についてここで深く語るのは差し控えるが、『スラムダンク』といえば今の大人たちがかつて少年時代には夢中になって読んだバスケット漫画の代表作であり、スラダンをきっかけにバスケ少年になった読者層も多いのではないだろうか。
そうした「スラダン信者」にとっては、いわゆる「腐に媚びただけのパクリ漫画である黒バスがバスケット漫画としてジャンプの看板を飾るのは許せない」といったところなのかもしれない。
そう考えるとスラダン信者が『黒子のバスケ』とほぼ同時に連載開始した『フープメン』を「(腐女子に媚びない)正統派漫画」であると、やたら推す流れだったのも何となく頷ける。
そしてそれはスラダン信者のいわゆる「懐古厨」にとって、バスケ漫画の歴史が塗り替えられること、ひいてはそれはかつて少年時代に愛したジャンプという雑誌が自分たちの手を離れ、変革を迎えることへの反発もあるのかもしれない。
しかも、その変革が「少年読者」の支持によってではなく、腐女子支持によって、となると嫌悪感もひとおであろう。
かつて少年時代憧れ夢中になって読んだジャンプ作品が、読者層も塗り替えられ、作品の形態も変容し、たまに出てきた正統派(腐に媚びない)作品は無残にもアンケ打切りの憂き目に遭う。そしてチヤホヤもてはやされるのは、銀魂やDグレ、リボーン、ハイキュー、黒バス…といったような、やたら「腐女子ウケ」のよさそうな作品ばかり…
しかしそれもまた時代の流れと割り切れず、未だ少年ジャンプから卒業できない懐古厨。
本来ならば、少年漫画とはとっくに縁を切るべき年齢であるのに、未だにジャンプ作品の連載陣をチェックしては昔の良作と比較し、ジャンプの未来を憂いだり、また編集側でもそうした懐古厨読者層のジャンプ離れを懸念するかの如く長期連載作品を終了させられなかったり――こうしてますます少年ジャンプから離れられない懐古厨たちは、少年時代に終わりを告げてもなお執着することとなる。
もはや一部の粘着型懐古厨にとって、ジャンプはただのいち少年雑誌ではなく、まさしく「青春の象徴」ということなのかもしれないなと、ふと思ったりもするのである。
「古き良き時代のジャンプを」「イケメンでかっこいいライバルキャラなんかいらない!」「スポーツ漫画に能力バトルは不要」「可愛い女のコがいればそれでいい」…そんな「懐古厨たち」に寄り添うことで結果、女性ばかりか「少年読者」をも遠ざけてしまうことにならなければいいのだが…と懸念するばかりである。
◇「狙った読者層」への訴求活動はもちろん大切。しかしそれをやるのは読者でもなければ漫画家の仕事でもない「少年読者」に読んで欲しい、「少年漫画」であり続けたい。
漫画家さんが自分の作品にそういった想いを込める気持ちは良く理解できる。
女性である私ですら、女性に寄り添った、まるで少女マンガのような展開のジャンプ作品を目にすると一種の焦燥感を感じてしまうからである。
どれほど女性の読者がつこうと、少年ジャンプはあくまで「少年のもの」であり続けて欲しい……
だが一方で、漫画家さんによる、「男性読者を意識して描きましたよ」という要素が透けて見える作品には眉をひそめてしまう。
分かりやすい例でいくと先ほども述べた「唐突なラッキースケベ展開」などである。あとはむやみやたらに「女性軽視」を盛り込んでいたりするところも、自分が女性だから不快だというのではなく、「男性読者への媚び」が見えてしまうのが作品の質として残念だったりする。もちろんこれらの要素を含みつつも面白い作品はたくさんある。要はそうした「媚び」に気をとられて物語を台無しにしてしまっている類の作品が勿体無いのである。
つまり、漫画家さんには「読者層」とかそういう余計なことを考えずに漫画を描くことに集中して頂きたいと願う次第である。
だが、それならばいったい誰がそういったターゲット層への訴求を采配するべきなのか。
実はそれこそが編集者の仕事なのではないかと思う。
「少年漫画への原点回帰」などとぼやく前に、広告やキャッチを使ったイメージ戦略など、いくらでも訴求方法を工夫すればよい。
個人的には『少年ジャンププラス』などはそこのところ結構うまいことやってるなーとは感じる。漫画作品自体は本当に誰の目も気にせずひたすらに良い作品を「のびのび」追求して描かれてる、読者を選ばない、その開かれた感じが逆に「イマドキの少年漫画」という気がするのだから不思議である。
創刊に際し、「僕たちは、少年ジャンプが、大好きだ」 「だからこそ、少年ジャンプを倒すと決めた」 と宣言していた『少年ジャンププラス』だったが、本当に少年ジャンプを倒し、超える日が来るのもそう遠くないかもしれない。
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ジャンプ深読み
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バトル編突入には欠かせない「悪の組織集団」の存在。
作品の魅力は、ほとんどコイツらの魅力にかかっているといっても過言ではないとまで私は考えております。
そこで今回は、「魅力的な悪の組織」の魅せ方の法則を、歴代WJの「悪の組織」を振り返りながら、あくまで「いち読者」の視点で語っていきたいと思います。
法則1:組織のNo.2を出し惜しみしないこと!可能なら一番最初にいきなり登場させるべき?!悪の組織は、組織たるゆえに、人数もそれなりに多かったりします。そのため悪の組織メンバーの最初のお披露目(つかみ)を誤れば、読者としてものちのちまで気持ちが乗らず、せっかくしっかりとキャラ設定を練りこんでいたところで、結局、読者離れが起きてしまうことは自明です。
とはいえど「初っ端に出す敵キャラ=かませ」になりがちという法則もまたあったりする以上、そうそうホイホイとNo.2を先出ししてしまうのはリスキーなのではないのか、ここぞというときのために温存しておくべきなのではないのか…そう思われる気持ちも理解できます。
しかしながら、思い起こして頂きたいのですが、そもそもバトル漫画の魅力的な悪の組織の腹心は結構な確率で、いきなり一番手に出てくることが多かったりします。
『ONEPIECE』バロックスワークス副社長であるミス・オールサンデー(ニコ=ロビン)しかり、『るろうに剣心』志々雄一派のラスボス志々雄真実の側近である瀬田宗次郎しかり、『BLEACH』愛染惣右介の腹心である市丸ギンしかり、『D.gray-man』ノアの一族の長子であるロード=キャメロットしかり…
もし本当に弱かったら、それこそただの「かませ」になってしまいますが、彼らはそれぞれそれなりに強いので、颯爽と華麗に登場し、初っ端から主人公側をかき回し、表舞台にはなかなか登場しないラスボス最終決戦までの大事な伏線になってくれたりするわけです。
あと、No.2キャラはできれば「つかみどころのないキャラ設定」にしておくのがよいのかもしれません。
あからさまな敵意剥き出しなヤツにするよりも、どちらかというと友好的で、本当にコイツNo.2の敵なのか?!と疑問をわかせるくらいに懐っこくて、しかし秘められたポテンシャルは途方もない…みたいな風にしておけば、No.2のかませ回避にも一役買うはずです。
なお、役職的にきちんと誰がNo.2とは決まっていないような特性の「悪の集団」であったとしても(たとえば「●●四天王」など、本人たちが結成したわけではないがいつのまにか「悪の集団」として認知されているようなものでも)、最終的に、「どいつをNo.2ポジにおいておきたいか」は作者の中では明確にしておき、そいつは出し惜しみせずに、かませルート覚悟で初っ端から颯爽と登場させて主人公側とひと勝負交え、その際になんらかの伏線を張っておけば、ラスボス戦までの長い道のりの重要ななスパイスとなってくれるはずなのです。
とにかく、No.2は絶対に出し惜しみしないこと!
読者に愛されるNo.2とは、ラスボス戦直前まで姿ひとつみせずにもったいぶって籠城するキャラではなく、むしろ、気前よく華やかに序盤から登場するキャラであるというのは自明の法則なのであります☆
法則2:すべてを主人公が相手する必要はない。ただし1対1戦の場合、「合わせ鏡」属性がキーワードこちらは、たとえば『家庭教師ヒットマンリボーン』のヴァリアー戦なんかが分かりやすいかと思います。ツナ側守護者7人とXUNXUS側守護者7人が、それぞれ1対1で、お互いの持つ「属性」別に分かれて試合をするというものなのですが、同じ属性を持っているが故なのか、どこか合わせ鏡の要素があり、それが各戦いの中でうまく紹介されているため、新キャラばっかりだったのですが、試合が終わるころにはいつのまにか各キャラすべてに想い入れができる、魅力的な悪の組織となっていました。
ストーリー展開上、悪の組織をいっぺんにドカンと登場させざるを得ないときに有効な手段なのかもです。
法則3:悪の組織は極悪非道なもの。ただし彼らなりの特有の仲間意識や絆はあったりする方がいい『ハンター×ハンター』幻影旅団の組織なんかは、人の命をなんとも思わないような非道集団だったり、あるいは仲間であっても「蜘蛛の足」の一つに過ぎず、仲間の命や安全よりも「蜘蛛であり続ける事」を目指すような集団であります。しかしながら、とはいえど仲間同士の絆が皆無なのかというとどうやらそうではなく、ある意味、家族のような結びつきを見せることもあったりします。『D-gray.man』のノアだって、ロードが「家族は特別」と言及するように、主人公側への行為は非道を極めていたとしても、ノア同士の結びつきはまるで「家族」のそれです。そしてそんな思いもかけない意外な要素があるからこそ憎み切れず、いつのまにか悪の組織を組織ごと好きになれるのだし、正義側にはない「奇妙な絆」のような部分にどうしようもなく惹かれたりしてしまうのかなって思います。
法則4:「運命的邂逅」を演出すべし修行中の相楽左之助が下諏訪で知り合い「二重の極み」を教わった破戒僧・安慈が実は、最大の宿敵である志々雄一派のメンバーだったり、アレン・ウォーカーがたまたま汽車に乗り合わせてポーカーを交えたビン底メガネの青年が実は宿敵ノアのメンバーだったり、そういった思いもよらない数奇な出会いの演出は、かなり心踊るものがあったりします。お互いにそのときは、まさか自分の宿敵だとは思いもよらない、むしろ奇妙な友情まで芽生えてしまったりという、なんとも皮肉な運命の邂逅がまた、最終決戦でのアツいスパイスとなってじわじわと効いてくるのかなと思ったりします。http://x4.gozaru.jp/bin/ll?06367880L |
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歴代のジャンプヒーローたちを苦しめた厄介な敵の能力のひとつに「読心術」―いわゆる「心を読む能力」が挙げられるかと思われますが、そんな攻略難解な敵を彼らはいかにして倒してきたのか、いくつかの代表作品を例に挙げつつ、その方法の有効性などについて吟味していきたいと思います。
■盲剣の宇水(心眼)るろうに剣心に登場する敵キャラ。盲目になったことを機に、剣術の1つの究極の型「心眼」を開く。心音を聞き取ることで相手の心理状態を読むことができるというもの。
◆末路◆
斎藤の挑発に乗り、迂闊に接近したところを斎藤の牙突零式の直撃を受け、上半身を吹き飛ばされて死亡。
◆攻略法◆
・挑発する
・接近戦に持ち込む
挑発し、こちらのペースへ誘導することが、心が読める敵への効果的な方法の一つなのかもしれません。もちろん接近戦に持ち込む以上、一撃で決めることは必須です。こちらの心理(手の内)を読まれていることに動揺せず冷静に相手を挑発できるかが鍵…なのかな
■戸愚呂兄(盗聴:タッピング)幽遊白書の登場人物。文字通り、他者の心を盗聴する能力。もともとは室井の能力だったがそれを喰らった巻原から、最終的に戸愚呂兄に受け継がれた。
◆末路◆
怒りに満たされた蔵馬によって、心を読むまもなく超スピードで顔を割られる。なお、その際に、すでに植えつけられてた邪念樹によって、永遠に蔵馬の幻影と戦う生き地獄へ。
◆攻略法◆
・読心する隙を与えない
心を読まれてしまったあとでは、倒しようのない強敵ですが、われを忘れる位の怒りなどで頭の中を満たしつつ、相手の油断のすきを突き、超スピードで先制攻撃を仕掛ければ倒せないこともないということが証明されております。なお、その際にはやはり、最初の一撃で致命傷となる攻撃をくらわせないと、次はない。我を忘れつつもきちんと用意周到な先制攻撃を仕掛けるとか、どんだけ器用やねん!って感じですが…
■テレンス・T・ダービー(アトゥム神)ジョジョの奇妙な冒険第3部の登場人物。YES/NO形式で相手の心を読む能力を持ち、「GAME」で負かした者の魂をコレクション人形に封じ込める。
◆末路◆
YES/NO形式のみの単純な読心術の能力を逆手に取られ承太郎&ジョセフの、見事な連携イカサマにより倒される。
◆攻略法◆
・読心術の程度を測るために何度かテストをしてみる
・心が通じ合っている者との連携プレイ
相手に読心術があるからといってなにも絶望的になることはなく、「どの程度の読心が可能なのか」何回かテストしてみることで思わぬ必勝法が見いだせるのかもしれないということです。肉を切らせて骨を断つ覚悟は必要なのかも…。読心術が使える相手にイカサマとか並大抵の度胸ではできないとは思うのですが承太郎は見事それをやってのけました。
■行橋未造(狭き門:ラビットラビリンス)めだかボックスの登場人物。脳髄・神経の活動時に流れる電気信号の体外に漏れ出た電磁波を皮膚で受信することで人の心(思考)を読むことが可能。感度抜群。
◆末路◆
喜界島もがなが自らにガラスの破片を浴びせ、自傷することで「痛い」という感度情報を行橋に送り込み痛み分け。さらに、嘘偽りないむき出しの心をさらけ出された喜界島に感動させられ、戦意を喪失。
◆攻略法◆
・むき出しの心でぶつかる
・自らが傷を負うことを厭わない
これまでの読心術キャラとは一味ちがい「読心術=感受性」そのものが諸刃の剣というのが特徴です。痛みも悲しみもすべて受信してしまうが故に、戦い方も制限され、むしろ能力そのものは「弱点」として扱われているところがなんとなく斬新だったりもしました。「読心術=人の苦しみも悲しみも全部、自分のものとしてわかってあげられる」もっとも優しい能力なのであるという"新しい解釈"が得られたバトルでした。
■パクノダ(記憶を読み取る能力)ハンター×ハンターの登場人物。人や物に触れることで、そこに宿る記憶を読み取ることができる能力を持つ。
◆末路◆
混乱に乗じ、頭(クロロ)を見事誘拐したクラピカとの取引で、心臓に彼の念能力である「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」を埋め込まれ、以後、クラピカの情報を漏らすことを禁じられる。最終的には仲間達にクロロのことを託し、命と引き換えに己の能力でメンバーに鎖野郎の情報を伝えて死亡。
◆攻略法◆
・味方にも作戦の全ては明かさない
・よほど信頼できる相手でなければ味方にも自分の能力は教えない
・待ち合わせ場所などの約束事は土壇場まで決めない
仲間が捕まっても、こちらの手の内や動向がすべては読まれないように時には味方をも欺き、詳しい打ち合わせや決め事をあえて取り交わさないことが大きな攻略法ともいえるのではないでしょうか。触られたらアウト、こちらのすべての情報を引っ張り出されてしまう以上、仲間内でも、知らないことが多いに越したことはないということです。必要最小限の取り決めさえしておけば、あとは各々の判断に任せて臨機応変に動く!これにつきるのではないかと思いました。
◆総括◆心を読む能力の敵というのはたしかにかなりやっかいなのですが実はひとつ、彼らには大きな共通点というか、共通の攻略法を見いだせたような気もします。
ずばり、読心術を能力として持つ敵キャラは共通してメンタル力が弱い。
ということです。
さもありなん、人の心をダイレクトに受信できるがゆえに、その能力者本人の心もまた、傷つきやすく、過敏で、脆い。
また、能力に頼りすぎるが故に、どこか浮ついていて無防備で、心理戦に持ち込まれたときの詰めが甘かったりします。
能力の特殊性がゆえに一見、かなり強敵に思われますが、相手の読心術という得体の知れない能力に惑わされず動じず、こちらのペースに持っていった上で地道にメンタルを揺さぶっていけば、決して倒せない敵ではないのだというのが、今のところの結論なのであります。
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こんばんわ
yukuです。
物語の展開にさほど影響を与えたりすることのないキャラだけど、なぜか要所要所でちょろちょろっと登場しては登場した瞬間にその存在がオチになってしまったりする、いわゆる「出オチキャラ」。
今回は、少年ジャンプ作品内でお約束のように見かける、そんな愛すべき「出オチキャラ」な奴らを少しだけピックアップしてみたいとおもいます。
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少年漫画での本編筋の裏側で、いわゆるサイドストーリー的に子供組が暗躍するような展開って心ときめきませんか?
名探偵コナンでいうところの少年探偵団みたいな…
メインの戦力としてはカウントされてないけど大人たちの目の届かないところでじつは意外に大活躍してたり…
読者目線から、彼らと秘密を共有してるようなドキドキ高揚感みたいな…
今回はそんな「子供組の暗躍」についてジャンプ漫画の中からいくつか挙げていきたいと思います。
■ドラゴンボール(鳥山明) |



