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旦那は倒れた日は虚ろだったが、数日後には大分意識は戻っていた。
とはいえ、自分が倒れたというのは分かっていたが、何故、どうしてこうなり、自分が今どこにいるかは分かっていなかったし、無意識に自由に動く右手で、口から入る管を引き抜こうとしてしまうから両手は拘束されていた。 私が面会にいくと看護師さんは手の拘束のミトンのような物を外してくれて手を握ることができた。 旦那は薬でウトウトしながらも、私の言うことに反応し、目の動きや少し顔を動かす事で意思表示し、更に私の手のひらに1文字ずつ字を書き、会話することができた。 手のひらに一文字ずつ書かれるのを読み取ることは、殆ど眠れず、食事も摂れず、常に頭がボーッとしていた私にはかなりの重労働だったが、会話できることが嬉しくて、感覚を研ぎ澄まし、旦那の言いたいこと、話したいことを想像し、表情を読み、理解した。 普通に会話できるから、義両親や看護師さんたちにも出来るのだろうと思ったが、それが出来て会話になっているのは私だけの様だった。 旦那には聞きたいことが山積みだ。 多分、旦那も私にそうだったのだろう。 倒れてからの経緯を話し、同じ県内とはいえ、大分遠くの病院に居ることにビックリしていた。 私は旦那に問う。 「…自分の名前を平仮名、カタカナ、漢字で思い出せるのか?」 「家族の事、名前は分かるのか?」 「住所や電話は?」 目の動きで「分かるよ」と肯定する旦那。 ホッとして涙が出そうになったが堪えて笑いながら私は答える。 「なんだー!頭はしっかりしてるみたいね! じゃ、あとは自分で呼吸して、リハビリして手足を動かすだけじゃん」 旦那も笑う。 …口から管が入ってるから、うっすら。 もぞもぞ、足と手を動かす。 何してるの?痒いの?痛いの?と問うと否定。 手のひらに【リハビリ】と書かれた。 右に比べて左の動きは微妙だけど、それでも少し動いている。 ホッとした。 私が病院にいる時間は限られている。 子供達を実家に預けていたし…急にパパの居ない生活になり不安定になっていたからだ。 「そろそろ帰るね?」と言うと、旦那は私の手のひらに書いた。 「きおつけてね」 事故の事は話していない。 私の事より自分の心配しなよ…と少し泣きそうになったけど、私は言った。 「んー…分かったよ。 でも残念ながら「気を付けて」の【を】はくっつきの【を】だから。 ゆっくり日本語思い出しな(笑)」 旦那は私の指摘に苦笑する。 倒れてから初めて、いつもの私たち夫婦のような会話をしたような気がして、嬉しかった。 |

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・・よかった_| ̄|○ 本当によかった。
脳梗塞の場所によっていろいろ麻痺やら障害が出るらしいけど、会話が少しでも出来たなら・・あぁ、良かった。
私の母も2年前に脳梗塞やってしまったけん、ちゃあちゃんの心配すごく分かる・・。
やる事考える事山積みで忙しいのに、一日々々がとても長い。キツイよね・・。
今は少しでも睡眠取れてるの?
2017/5/20(土) 午前 8:07 [ mik*_04**mom* ]
はじめまして。
突然に、ナイス!を押してしまいました。すみません。
願ってます。お二人の頑張り、お子さんのこと、大変だと思いますがただただ、願ってます。
2017/5/20(土) 午後 2:28 [ まる。 ]
> mik*_04**mom*さん
お母さんも脳梗塞をされていたんだね…。
こうなってみると割りと周りでも「…うちも」という話を聞いたよ。
今でも会話は筆談だけど、この時よりは格段にちゃんと会話になってる。
…この倒れた1カ月後あたりに更に問題が発覚することになるのだけど…なかなかそこまでたどり着けないわ😅
私は大丈夫。守るべきものがハッキリしてるからね〜!
2017/5/20(土) 午後 10:37
> まる。さん
はじめまして!コメント&ナイスを有難う御座います。
この時のことはもう4ヶ月ほど前の事で、今は大分事情や状況も変わっています。
でも子供たちの存在に支えられているのはこの時も今も同じです。
頑張らなければ…と思います。
2017/5/20(土) 午後 10:39
2017/5/20(土) 午後 9:12さん
こんな暗い日記にコメントをしてくれて…ありがとうございます。
正直、この4ヶ月半は私にキツい日々で、かといってペラペラとリアルで話せる事でもなく、心に積もってしまって…文章にすることが私にとってかなりのストレス解消であること、出来事の備忘録のような感覚で日記にしてしまいました。
心配をお掛けしてしまってごめんなさい。
でも本当にありがとう!
2017/5/20(土) 午後 10:46