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会議
五〇音のヒラガナとかたかな
三千字程度の常用漢字
二十六字のアルファベット
〇から九までの数
その他幾つかの句点・読点
たったこれだけを集めるもの
単語に
文法
目的のための手段
駆使されて育つ
個別な組み合わせは
次を思いついたとたん
ぜんぶ棄てられてしまうだろう
空白をえがくために
「私」にとってある「他人」は好きだが
ある「他人」は嫌い
「私」にとってある「仲間」は利用できるが
ある「仲間」は価値がない
すると判断は
「私」の影にすぎない
ほんとうの「私」は思考でも
肉体でもない
今朝、ペットボトルの口から
カーテンの繊維が蒸発して
業務予定の面積を埋める
議題を超えて評価を疑っても
事業部は宇宙の一部だから
部分が他の部分を
敵に回すことはできない
思考 や 肉体 に囚われていては
「私」が「他人」全員と同化しうる
海の終わりへたどりつけない
時間 や 言葉 に囚われていては
「私」が「他人」に息づく生命になれる
空の涯てへたどりつけない
「私」は
「私」を築きあげた
文字や言葉によるあらすじから
「私」を切り離せない限り
自由になれないと思う
思考 や 肉体 や
時間 や 言葉 から
だれか「私」を切り離してほしい
「私」は何も考えない
「私」は
ピントをはずした空白から
意味をベンチマークするだろう
「私」以外のすべてと
過去 でも
未来 でもない
思覚できない地点の入口へ向かう
そこから先の領海では
「私」 と
「他人」の区別はない
「自国」や
「敵国」の区別もない
2013-05-31 【81】
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