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このアルバムは売れなかったアルバムとして、とても有名です。なぜでしょう、僕はその第一の理由がこのアルバムジャケットに有ると思うのです。確かに素晴らしい、ポールとリンダのポートレイトだと思います。女王陛下の写真や数々のスターの写真を撮った著名な写真家の写真です。きっと,リンダのリクエストかもしれません。まぁ、小野洋子の様に強引ではなかったでしょうが・・・・。そして出来上がった素晴らしい写真では有るのですがその空気はどこか戦前のハリウッド・スターのポートレイトのようで写真の空気感とアルバムがリリースされた時代の空気感が乖離していた事に有ると思います。僕としてはもうちょっとポールの前髪がいつもの様に下がっていて欲しいところだったのです。この髪型だとどうしてもロカビリーの時代を彷彿してしまうのだとおもいます。それはここでの音楽ともちがうのです。
そしてアルバムジャケットによるセールスの低下の原因はこのジャケットでのポールとリンダの仲のよさです。多くの人々がジョンとヨーコをイメージしてしまったからかもしれません。ですからこのアルバムを買ったら、ポール、リンダ、ポール、リンダと名前を呼び合っているかもしれないし奇妙な声もはいっているかもしれないと思ってアルバムに手が伸びなかったという説です。この説は一部のポールのファンの説です。
そして、ポールのプレスが売れなかった本当の理由は僕が思うに、曲はすべていいのだが、職人が力を込めて作り上げてしまったので、ブートレグで生まれたばかりの素朴な原曲を聴くとその美しさにドキッと来る事がある。これも事実だと思うのですが,もっとも大きな理由はその時の時代がそこまでの音を欲していなかったという事です。晩年のモーツアルトがウィーンでコンサートを開催しようとしてもその時代、ウィーンでは踊るための音楽ばかり、人気を集め、高度なモーツアルトの音楽は求められなかったのです、彼らはそこまでの音楽を欲していなかったのです。Only love remainsなどは聴かずにアホなポップばかり聴いていたのです。
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