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さっきまでBSでグライドボーンの”セヴィリアの理髪師”をやっていて、久しぶりにオペラを聴きました。 |

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さっきまでBSでグライドボーンの”セヴィリアの理髪師”をやっていて、久しぶりにオペラを聴きました。 |
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雪景色の朝,あたりが静まり返って空気がぴーんと張りつめている。そんな朝,とても聴きたくなってしまうのはやはり、僕の場合はバッハになってしまいます。もう,20以上前の事になりますが,僕はヨーロッパに住んでみたいと思っていて,ベルギーが知り合いも多い事から,その候補に挙げていました。しかし,冬に行って見ると,あまりの寒さにその夢はくじけてしまいました。僕がヨーロッパに行くと常に思うのは足の下の感覚です。ヨーロッパはその足の下が石でできているので,本当に底冷えがするのです。それに比べると日本の雪は暖かい気がします。そう言えばこどもの頃雪の中を裸足で歩いた事がありましたが,結構暖かかった記憶があるのです。でもヨーロッパでは,そうはいかないと思います。 |
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筑摩書房から刊行されている,マルセル・プルースト全集の第15巻の音楽時評の中に,プルーストがピアニストとしての,カミーユ・サン・サーンスについて述べている処があります。それがなかなか面白く,唸ってしまいました。勿論,プルーストは作家ですが,芸術家に取ってたとえ、違うジャンルの芸術に関しても,目利きでない芸術家は当てにならないのです。ピカソの絵に対する目利き具合は最たるものですし,ボードレールがマネやドラクロワを高く評価していたのは有名な話です。 |
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僕はリヒテルの 平均律クラヴィーア曲集の第1集を日本盤ヴィクター盤で持っていて,第2集は当時、少し輸入されていた、ソ連のメロディア盤を聴いていました。このリヒテルの平均律は他の演奏を寄せ付けない完成度で僕もリヒテルのアルバムでももっとも良く聴くし最も素晴らしい出来だと思うのです。しかし、本当に残艶なことに録音が特に日本盤は音が籠っている様な感じがして,いつもこの曲を聴く度にこの音が何とかならないかと思うことしきりなのです。僕がリヒテルの平均律を聴き出したもう40年も前にはこの曲と言えばリヒテルのこの録音がどんな本を読んでも最も推薦されていたレコードだったのです。僕も当時のカタログにはリヒテルしかなかった様な気がします。このレコード以外の選択肢が無いほどの決定盤だったのです。しかし、今の時代には、ラインハルトやグレン・グールド、フィードリッヒ・グルタ、マレイ・ペライヤ、ワンダ・ランドスカヤ、エドウィン・フィッシャー、など新しい人から昔の人まで、沢山の平均律から選ぶことが出来ます。僕はどうもいにしえのプレイヤーが好きなせいか、エドウィン・フィッシャーなどとても心に響くのです。しかし、これらの新録音を交えても,また、グレン・グールドの個性を持ってしても,矢張りこの曲はリヒテルの演奏にはかなわないと思います。それはこの曲集の第1集プレリュードを聴いただけで、もう,他を圧倒してしまいます。それはこの演奏のもつ精神性によるものだと思います。この演奏を聴くと,身を清められる様な気がするのです。この奏者のこの演奏をするという事は。当然のことながら,並外れた才能と、並外れた努力が必要に思いますし,規則正しい生活と自分を律する強靭な精神力が必要なのだと思います。バッハの曲は全てそうだと思うのですが,神と共に清い生活が求められる様に思えます。精神が弛んでいたり,自堕落な生活をしていたらとても演奏は出来ないのです。また,バッハのリズムは例えば,カール・リヒターのカンタータの様な,本当に規則正しいリズムが要求されると思います。リヒテルの演奏も実に身が引き締まる様な端正なリズムがベースにあるのです。こういう演奏を行う前にはきっとお清めをしているのではないかと僕は思えるのです。 |
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ウィルヘルム・フルトヴェングラーのこのフランス、パテ盤は、僕がクラシック音楽を聴き始めた、高校の頃に新宿のレコード店で手に入れたものです。このレコードの中袋にははじに,木の棒がついていて,レコードの出し入れのとっての様な役目をはたしていました。レコードは重々しく,とても存在感がありました。当時僕はジャズばかりに没頭していたのですが,クラシック音楽もまた,とてつもないぐらいの世界を持っているものだと言う僕の直感で聴き始めていたのです。全く知らないという事は楽しいことで僕は当時、全くの未知の世界に入り込んだように,その道しるべとして,本当に沢山のクラシックの本を読みあさったものです。色んな評論家のものも読みましたし,カザルスやティボー、フルトヴェングラーの著作も読みました。ある評論家などは押し付けがましく,とても偉そうに語っているので嫌気がさしたものもありました。そのなかで、最も参考になったのはレコード案内だったでしょうか,名盤100などと言うものです。それらの交響曲部門では何と言ってもフルトヴェングラーのものは常に一番に選ばれていたものでした。その姿はこのジャケットを見れば解るように,とても威厳があって立派です。カラヤンは格好良すぎますが,フルトヴェングラーは本当の巨匠と言う感じがします,このレコードはブラームスの録音ですが,この写真の彼ははベートーヴェンを演奏しているように見えます。これは僕の偏見でしょうが,ブラームスならもっと弱々しい顔の方がよかったかも知れません。しかし立派な姿です。これが,マイケル・ティルソン・トーマスだったら,絵になりません。ひどい顔ではありませんが,彼がベートーヴェンを振っても,あの顔ではディズニーの楽曲を振っているようにしか見えません。可哀想ですが・・・・。そういえば彼の顔はディズニーのアニメに出てくる音楽の先生に似ていますね。しかし、こういう重厚な音を聴くと多少録音が悪くても今の指揮者にはない、音楽一筋と言う一途さを感じるのです。もうこんな指揮者は出て来ないでしょうね。 |
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