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以前から、マーヴィン・ゲイの”What's going on"以前のアルバムをすべて聴いてみたいと思っていたのですが、僕は高校の頃ですから、1970年頃には彼のアルバム、(レコード、そういえばその頃にはまだCDが登場していなかったのです。)は彼のヒット曲のオムニバスとデュエットのもの、それにナット・キング・コールに捧げたものしか在りませんでした。それに”What's going on ”の素晴らしさに比べるとそれ以前のアルバムはとても古くさく当時の僕にとってはあまり魅力的には思えませんでした。あれから50年近く音楽をずーっと聴いてくると、今では彼の昔の音楽がもとても魅力的に聴こえるのです。そして彼の音楽と共に彼の時代の空気もとても気持よく聴こえるのです。勿論その頃と言うのはアメリカでは公民権運動が勃発する前の時代ですから、当然人種差別なども当たり前の様にあった時代ですから、素晴らしい時代とは言えないものの現在のイスラム国やテロの時代に比べると何となくゆっくりと時間が流れ、人が自由な気がします。このアルバムはジャケットの写真で想像がつく様にバラード集です。ロマンチックな雰囲気があって彼が煙草を吸っています。こういうジャケットはいい男の特権です。シナトラのキャピトル盤にもこういうジャケットが在りましたね。この手のジャケットを不細工な歌手が作るとお笑いになってしまいます。この頃の彼は幾つぐらいでしょうね・相当若いはずですが、その歌は実に堂々としたもので信じられないぐらいです。バックはジャズのフルバンドにストリングスが加わったものでそのサウンドは素晴らしく、メンバーのクレジットはないものの恐らく有名なミュージシャンが沢山入っていると思われます。これらの収録曲はソウルと言うよりは、まさにジャズの形態でビリー・ホリディのラストレコーディングのオーケストラションに近いと思います。ビリー・ホリディの名唄で知られる”You've changed"も採上げていますが、これが恐らくですが20代の青年の歌唱とはとても思えないぐらいの巧さなのです。しかも自然に歌っているのですから、驚きです。 |

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