月夜の出来事

音楽が大好きな色鉛筆画家の日々の泡

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 僕の小学校からの友達、渡辺君はとても優しい、僕の親友です。彼には二人のお子さんがいて、彼らは以前から、映画作りに励んでいました。この3年の間に3回も連続して東京映画祭にノミネートされていたのですが、今年はついにスプラッシュ部門で作品賞を獲得することができました。僕は彼らがノミネートされた時点で東京映画祭のレッド・カーペットとパーティに行ってきました。なぜなら、彼らの映画で主役をつとめているのは、うちの次男の樂なのです。今日、次男がそのDVDを持ってきてくれたので、やっと彼らの作品を観る事ができました。彼らは小さい頃から我が家にきているので、どうも作品を客観的には観られないかもしれませんが、最初の彼らの作品、”そして泥船は行った”に比べると、作品の質が数段に飛躍して、なかなかの作品に仕上がっていました。アマチュアとプロ位違います。たいしたものです。樂も台詞はひとつもないのですが、親が言うのもなんですが、結構、いい演技をしている様に思えました。ひょっとすると、彼の本職のチェロの才能よりこっちの方がいいかもしれません。また、この映画の音楽は弟の雄司君が担当しています。映画館で恐らく戦争映画を観ているだろうと思われるシーンでは機関銃の連射の音にモーツァルトのレクイエムから怒りの日々がかかり、その後、映画の進行とともにまた現れる、映画館のシーンではまた機関銃の連射の音に今度はベートーヴェンの喜びの歌を使ったりと、暴力が怒りから喜びに変わっていく様を暗示していてとても面白いと思いました。それから終わりの方の映像で象徴的なシーンが連続して現れる様はなかなかの才能だと思いました。詳しい事を書くと、これからご覧になる方の妨げにもなりますのでおおくはいいませんが、いい作品です、若い才能が花開いたようです。これからも彼らを応援していきたいです。なお映画館のシーンで渡辺君と奥さんがエキストラで登場した時は顔が緩んでしまいました。いい夫婦です。

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 先日、買ったフェリーニのブルーレイがあまリにも面白かったと言うか、こわかったと言おうか、では、久しぶりにゴダールでもと思って、ウィークエンドを注文してしまいました。この映画は僕が高校の頃、新宿のアートシアターと言う新しい映画を上映する映画館で観たことがあるのです。とは言ってももう50年近く前のことです。当時、1970年頃と言うのは、焦燥感に煽られ、何かしなければと言う時代の雰囲気のなかで、学生運動が起こり、時代がまさに変わろうとしていた頃で、あらゆる芸術が最も過激な時代だったのです。
 この映画は、僕のなかでは最初の長いミレーユ・ダルクの語りと、自動車の渋滞と事故の映像、それに森のなかでドラムセットを叩く若者、それに森に落ちている飛行機の映像、残酷なシーンなどによって、僕の観た不愉快な映画のランキングで2位に輝いているのです。1位は小野洋子の映画です。しかしドラムと飛行機の映像とフランスの当時の渋滞が観たくて、注文したのです。この映画を観た当時はフランスの車にはと言うよりは車に興味が無かったのです。しかし、さすがに今見ると、主人公が最初に乗っているのがファセル・ベガで渋滞のシーンではパナールなどが印象に残ります、あの時代まではパナールが結構走っていたのですね。クラクションが鳴らされぱなしの渋滞のシーンではクラクションの音でイライラし、次から次に現れる事故のシーンは残酷で当時、フランスでは交通戦争と言われた時代だったのかも知れません。かつて日本も1年に一万数千人も事故で命を落としていたのです。そして何度も繰り返される残酷なシーンは不愉快ではあるのですが、それが悪い夢でありフィクションであるのです。それが途中で本物の豚がのどをかき切られるシーンがあって、そこで一気に現実に引き戻されると共に怒りが込み上げて来るのです、これまでのシーンが全て現実味を帯びて来るのです。この映画は地獄の映画でもあります、ここでのアナーキーで残酷な世界はまさに今のイスラム国です。ゴダールは50年も前に今のこの時代を予言していたのかも知れません。ブログは書きましたがおすすめの映画では在りません。念のため・・・

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 昨日、注文していたブルーレイ、”女の都/フェデリコ・フェリーニ”が届いて早速,見始まったのですが,あまりの女性のこわさにちじこまってしまいました。中年と言うよりはむしろ初老と言った感じのいつまでも女好きの男をマルチェロ・マストロヤンニが演じているのですが,まるで彼が彼の人生で女性に対して行って来た悪いことの,仕返しの様に女性ばかりの世界で仕返しが白昼夢のごとく展開されていきます。この映画は今、女性に夢中になっている若者や結婚前の青年に見せたら女性に近づけなくなるかも知れません。ここでストーリーを話してしまうと,次の読者に申し訳ないので言いませんが、このまるでフェリーニ自身の性的体験に基づいていると思われる様な白日夢の様なストーリーの展開はまさに天才、フェリーリの真骨頂だと思います。全く凄い才能です。マストロヤンニは役柄にぴったりの素晴らしい演技をしていますが、こういう俳優はもうでてきませんね。粋でいい味を出しています。僕は彼を見ていると彼がシトロエンのDSをこよなく愛していた事を思い出します。彼はイタリア人でありながらDSが良く似合ったのです。また、彼のDS好きはDSの特注モデルを作らせたことも有名です。それは本来、プラスチックのルーフをなんとガラスで作らせたのです。凄く格好良かっただろうと想像してしまいます。ルーフがガラスのDS,そんなものがにあうのは彼ぐらいだと思います。粋ではありませんか・・・。
 さてこの映画には僕だけが感じるのかも知れませんが、メーテルリンクの童話”青い鳥”のエッセンスもちりばめられているような気がします。女性達に追われていく終わりの方でまた。一人の女性である彼のお母さんは登場して来て無条件で彼に助け舟を出すのです。実は僕もかつては理想の女性像を常に夢見ていた男の一人だったのですが、ある日,前の晩まで元気だった母が急に朝になってなくなっていたのを発見したとき、僕はその理想の女性が母だったことをいたいほどに身にしみて感じたので。フェリーニもそんなことがあったのだろうかと思ったものでした。
 フェリーニのこの作品が出来るもとにはかれの豊富な女性との性的体験がものを言っているのです。彼の時代には公的な娼館でしたから可能だったのではないでしょうか、僕の時代にはそんなものはない時代なので我々はこどもで、男っぽくないのかも知れません。フローベールやプルーストを読むと全く純粋な恋をしているのに、彼等はみんな娼館にいっているのです。西洋人にとっては恋愛と性欲は全くの別物なのかも知れません。

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 笑うという事はとても難しいことだと思うし、しかも人を笑わすとなればなおのこととても難しいことに違いないのです。笑いにも色んな笑いがあって、僕も高校時代に笑いについてと言う有名な本を読んだことがありましたが、もう,著者の名前も忘れてしまっています。僕はもう30年以上前に当時登場して来た、タモリとモンティ・パイソンの番組が大好きでした。タモリは当時、みんなに嫌われていましたが、あの頃の彼はとても面白かったのです。そしてモンティ・パイソンです。彼等の笑いはブラックなのですが、僕は小学生の頃から、ビートルズの笑いに親しんで来たので凄く彼等の笑いが理解出来たのです。そして彼等の笑いと言うのは、困ったことにあとになって笑いがこみ上げて来たりするのです。僕も困ったことに電車の中で思い出し笑いして,にたにたしてしまい、僕しかいなかったので、回りの人達はさぞや気持が悪かったでしょうね・・・。
 そんな僕が最も思い出し笑いで困ったのは,なんといってもこのピーター・セラーズのピンク・パンサー3です。これを電車の中で思い出しでもしたら,必死にこらえて,膝を力一杯つねるぐらいしないといけません。この第3作は本当に傑作です。ドレフェス警部もいい味していますし,ピーター・セラーズのおかしさと言ったら,可愛くて,いとおしいぐらいです。その名変装ぶりにも驚かされますし。あんなにうまく変装されたら,誰だってとても見抜けるものではありませんよね。
 この映画ではピーター・セラーズのクルーゾー警部が歯医者に変装して、笑気ガスを使うシーンがあるのですが、そのシーンは見ているだけでこっちまで涙を流すほど笑ってしまうのです。まるで画面から笑気ガスが漏れ出している様なのです。他にもお城の堀を棒高跳びのように越えようとしているシーンとか、ピーターセラーズの魅力満載の映画なのです。

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  こどもの頃から,チャップリンの短編はよく見ていたのですが,高校の頃に,チャプリンの代表作の長編がリバイバルなのでしょうか?劇場で上映されることになったのです。そのチャップリンの上演はモダンタイムスに始まり、犬の生活、街の灯、キッド、独裁者と連続で公開されていったのでした。そして,街の灯だったか、僕が映画館でチャップリンの作品を観終わった時に場内にアナウンスが流れ、チャップリンが亡くなったと言うことをきいたのです。その瞬間に涙が込み上げて来たことを思い出します。涙と言えば,彼の作品を観ていると,最後にはたいがい、涙でいっぱいになってしまいます。涙で眼が溢れていると言うのに,場内が急に明るくなったりすると,僕はあくびの真似をしたり,大変でした。でも当時は僕も高校生か大学に行っていた頃でしたから未だそれほどではありませんでしたが,今、子供たちを育て上げて,キッドなどを見たものなら,号泣してしまうかも知れません。素晴らしい作品群です。
 その連続の上演の口火を切ったのは,”モダンタイムス”です。その時、僕は、高校生でしたが,貧しいチャップリンが貧しい女性と小さな家で暮らし始めた時、工場で人を募集することを知った,チャップリンが急いで工場に駆けつけ、多くの人を押し分け,何とか,その工場に採用されるところがとても印象に残ったのでした。その工場に向かって必死にかけていく姿が、今まで、のほほんと,何不自由無く,何も考えずに生きて来た僕に,生きていくという事と,生きること、生活していくと言う厳しさを教えてくれたのです.と言うよりは,まるでチャップリンから強烈なパンチを頂いた様な気がしたものでした。その他にも,その二人が甘い生活を空想するシーンや,他の様々なシーンは僕に強烈な印象を与えたのです。チャップリンのこれらの作品は,これから先も,多くの人々の見てもらわなければなりません。本当に人類の宝だと思います。そして彼の作品こそは人類の良心そのものなのです。

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