自分流の輝き方

癌に侵された夫を励ますために書き始めた妻から夫への手紙ですが、夫の死後は彼に家族の様子を知らせる手紙として書き綴っています

私の人生訓

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これまでの人生の中で、自分が精神的にもう駄目というところまで追いつめられていたことが2

回ある。一度目は夫の会社が倒産したとき、そして2度目は夫との死別のときであった。どちらの

ときも、早く今の人生に終わりを告げて、生まれ変わりたいと何度も思ったものだ。しかし、その

度に「私たちがついているわよ」という無言の眼差し、差し伸べてくれる手のぬくもり、愛情に満

ちた手紙、語りかけがあった。表現の仕方はそれぞれ異なってはいたが、心から心配してくれる気

持ちがしっかりと伝わり、私は勇気づけられ、その苦しい時期を乗り越えることができた。


 それらの気遣いの一つ一つが、まるで親鳥が雛の傷口を優しく舐めまわして直してくれるよう

に、決して恩着せがましくもなく、あくまでも自然体で私に差し出されたものであった。普段から

そうした周りの人たちからの支えに感謝すべきだがそれができない。 人間は本当に身勝手で傲慢

である。


 冷静になって、客観的に当時の状況の自分を他人に置き換えてみたとき、自分だったらその人に

対して、どのような形で自分の気持ちを表現するだろう、その人が本当に必要としているものは何

か、その人はどのような捉え方をするか、日頃の付き合いの中で、自分はどれほどその人のことを

理解しているだろうかと、自問自答してみた。


「……さんは私の友人よ」と自慢げに自分の名前を言ってくれる友人を何人持っているだろう。そ

の数の大きさは自分のこれまでの生き方に比例するに違いない。派手な振る舞いをすれば、他人の

注目を得ることはできたとしても、それは一過性のものだ。退職して5年、こうして全く肩書きの

ない生活をしていると、自分の生き方の良し悪しを問われているような気がする。


 人の生き方は葬儀(別れ)のときに集まってくれる人の数である程度判断できるとよくいわれる。

自分のときはどうだろう。これまでの生き方はともかく、少なくともこれからは周りの人たちか

ら、真の友と言われる存在となれるように努力していきたい。


 自分自身が楽しく、明るく、輝いた存在でいること、そして人には愛情を持って接していこうと

おもう。

心のダムに潤いを

 何年か前のテレビドラマで、「ひとつ屋根の下で」というのがありました。誰にでも心にダムが

あって、その中に水がたまっているときと、空っぽになっているときがある。自分の心のダムにた

っぷり水がたまっているときはそれを必要としている人に、空っぽのときは溜まっている人から遠

慮なく分けてもらえばいい。そうすることでお互いに心のダムに潤いが保てるというようなせりふ

があったのを覚えています。


 自分自身、これまでの生活を振り返ってみると、空っぽで悲鳴をあげて水を恵んでもらったとき

のほうが、ずっと多かったように思います。とくに夫の会社が倒産したころや、彼と死別したころ

は一方的に恵んでもらっていました。あのころは辛さやどうしようもない苦しさのために私のダム

の水はすっかり干上がっていました。恥も外聞もなく「水がほしい」と友人に訴えたとき、「自分

もあなたのような経験があります。自分のようなものでも立ち直れたのだから、あなたなら大丈

夫」という励ましの水をたくさんもらいました。そのお陰で私の心のダムは再び潤いを保ち、さわ

やかな風さえ吹き始めました。


 退職して5年、意識的に緊張感を持つように心がけなければつい、自分を甘えさせてしまう日々

の中で、ふと、自分の心のダムはどんな状態になっているだろうと想像してみました。水がたっぷ

りあっても活動停止で淀んでいたり、余計なものまでため込んで濁ったりしていないかと心配で

す。


 家族や周りの人たちに支えられて幸せな生活を送っていられる今、これからは水を必要としてい

る人に、その人が必要としている水を、必要なだけあげられるような人間になりたいです。温かく

て疲れを癒してあげられる水、冷たくてピリッと身を引き締めさせる水、心の痛みをすっぽり飲み

込んでしまう水、ときにはリッチな気分を楽しませてあげられる水など、必要に応じてさまざまな

水を準備することになるでしょう。


 恵んでもらうことが苦手な人がいます。私もそうでしたが、倒産を経験して人の好意に素直に甘

えることを学びました。それまでの肩肘を張った生き方からすっと力が抜けて随分気持ちが楽にな

りました。


 Give&Takeという言葉がありますが、長い人生の中で時としてGive&Giveを必要とされたり、Take

&Takeを必要としたりするときがありますが、それが生きているということだと思います。

自己表現は笑顔から

 自分のことは自分が一番よくわかっていると思いがちな私たちですが、自分のことが意外と分か

っていないのが現実です。第三者から、また日頃、一番自分をさらけ出した姿を見せている身内か

ら自分の振る舞いや言動について自分が全く気づいていない点を指摘されてハッとしたことがあり

ます。


 自分が思っている自分と他人から見られている自分にかなりの差があることを認めざるをえませ

ん。職場でも近所付き合いでもその差が人間関係の良し悪しを左右するものです。その差が大きけ

れば大きいほど、自分の真意が誤解されやすでしょう。しかし、上手に自己表現をしていくことで

その差を狭めていくことができると思います。


 自分のことを理解してもらうためには、まず自分が相手をよく理解しようと心がけることです。

そうすることが本当の自分を理解してもらうための第一歩だと私は思います。共通の趣味を持った

人たち、自分と全く異なった考え方の人たち、とにかく大勢の人と出会い、その中でもまれていく

うちに自分という人間に磨きをかけていけるような気がします。


 私はよく見られている自分を意識することはが自分を成長させるのにとても良いことだと信じて

います。「いつも元気でいいですね」、とか「あなたの笑顔を見ると私まで元気が出ます」とかこ

んな言葉をかけられることが度々あります。実際には気持ちがふさいでいたり、落ち込んでいたり

してなけなしの力を振り絞って笑顔を作っているときもあります。しかし、そのような言葉をかけ

られると、「他人から見られている自分の他人への影響力」を意識せざるを得ません。そしてその

言葉によって「私も頑張らなくては」と自分が逆に元気づけられたりもします。他人に見られてい

る自分を絶えず意識することで私は私なりの自分磨きをしています。


「笑顔」はだれにでもできる、そして誰をも楽しくさせる自己表現の一つです。素敵な笑顔で一人

でも多くの人を元気づけ、ハッピーな気持ちにしてあげることができたらどんなに素晴らしいこと

でしょう。朝起きたら、まず鏡の前でにっこり微笑み、一日をスタートさせるよう心がけていま

す。

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