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6.■若者の街
「東京では渋谷が若者の街と言われているけれど、杭州にそんな所はない?」
友人に聞いてみた。
「渋谷みたいなおしゃれな街はないけど、“ごみの街”といわれる繁華街がある。案内させるよ」
例によってKさんと一緒にタクシーに乗った。最初に行ったのは友人が講座を持っている医科系の大学。学生は1万5千人というから敷地は広大だった。キャンパスは並木通りや芝生の広場もあって、学生は歩いたり芝生に転がっておしゃべりしている。寄宿舎もあった。これも日本とあまり変わらない。
歩き回った後、Kさんが入って行ったのは学生食堂だった。そういえばもうお昼だった。最初の建物は混んでいたので別の棟へ。いずれも学校の講堂位の広さはある。列に並んで初めにお盆のように大きな金属のお皿を取った。4つに仕切られていて、その面積はかなり広い。窓口に行くと肉、魚、野菜などの料理がそれぞれ大鍋に湯気を立てている。皿が4分割されているということは、4種類選べるということかと勝手に解釈して指差すと、エプロンのおばさんが杓子で指差した4種類をよそってくれた。かなりのボリュームである。ご飯と汁は別に付く。
料金はKさんが友人のカードで支払ってくれた。
「すごい量だね。これで幾らぐらい」
「日本円で500円ぐらいかな」
テーブルは6人座れる普通の食堂の長テーブルで、学生と並んで食べた。ここでもKさんと日本語でしゃべっていて、珍しげには見られなかった。話しかけられもしなかったが、反日感情などどこの国の話だろうかと思うほど。
【下:旅行中の武藤様、ご本人提供)
腹ごしらえをしてから“ごみの街”である。
なんでそんな名称がついたのか。街の住民としては嫌だろう。その理由があまりはっきりしない。東京にも昭和時代「夢の島」という所があった。東京湾に都内のごみを埋め立てて造った島だが、そこに土をかぶせて緑化された。やがてそういう“いわれ“を思い出させるような名前も消えてしまった。ここでは何故ゴミのままなのか。
・杭州市でごみ処理場を作ろうとしたが、住民の反対で延び延びになっている
・近所に大学があって貧乏学生が多いので、住みやすく安いものが売られている
そのような漠然とした話を聞いたり後で調べてみたのだが、はっきりとは分からない。
現地に着いた。道路の片側に屋台が延々と並んでいる。500㍍以上はあるだろう。近づいてみると、店は間口も奥行きも2㍍足らず、天井も壁も5センチぐらいの厚さのコンクリートで造られている。
同じ造りの店で売っているのは食べ物ばかりだった。小龍包や餃子などは分かるが、さまざまの麺や万頭や、肉、野菜の炒めもの。店の前の道路には何メートルか置きに粗末な椅子とテーブルが置かれている。
一品の値段はどれもこれも100円から200円とかなり安い。Kさんが小麦粉を練って焼いたもので肉野菜を挟んだのを買ってくれた。美味かったが、食事後すぐでもあって食べきれなかった。聞くと各土地の自慢のB級グルメが集まっているという。立ち食いしても歩きながらでも、テーブルに座ってもいい。何でもありの気楽な街だ。
ところで道路の片側、つまり店の反対側はどうなっているのか。何もない。というのは草ぼうぼうか、荒れ果てた空き家が放置されたまま。やはりごみ処理場など都市計画の途中なのだろうか。私の感覚では、観光名所にしてもいいほど活気のある面白い街だった。
そこからタクシーで10分位、銭塘江の川べりの公園に着いた。高層ビルと河の間に延々と続く緑地帯だ。広い石畳みの道路の50㍍置き位に花畑があって、色とりどりの花を咲かせている。緑の木立、道路、花、その先に川の流れがあって対岸のビル群も新築の美しさがある。
そして極めつけは道路の途中に立っていたお寺のような屋根の建物。もしかしたら、、、と思って近づいたらやはりそうだった。公衆便所である。中に入るとマサに仰天!床も壁も天井も、そしてずらりと並ぶ便器もピッカピカの輝き。世界一美しい公衆便所である。もちろん無料。
放出していると正に深山幽谷に入って、せせらぎの音が聞こえてくる感じ。こんな美しいトイレを私は85歳の今日まで見たことはない。当然、何故だろう、と考えてしまう。なんとなく想像できた。「G20」である。今年の9月、杭州市で開かれて世界の首脳が集まる。おそらくここが彼等の散歩道になるのではないか。
通りから木立に入った所に瀟洒な造りの飯店があった。店の前の木立の陰にはテーブルがあちこちに置かれてカフェになっている。腰かけてコーヒーを注文した。かすかな風の音だけで静寂な森の気配。まるで天国である。“やると思えば どこまでやるさ”中国人の心意気か、それとも見栄か意地か。これも新しい発見であった。
参照
次回お楽しみ
7.■兵役帰りのドライバー
青島 河北路
聖書の言葉 ミカ書6章
6:1 あなたがたは/主の言われることを聞き、立ちあがって、もろもろの山の前に訴えをのべ、もろもろの丘にあなたの声を聞かせよ。
6:2 もろもろの山よ、地の変ることなき基よ、主の言い争いを聞け。主はその民と言い争い、イスラエルと論争されるからである。 6:3 「わが民よ、わたしはあなたに何をなしたか、何によってあなたを疲れさせたか、わたしに答えよ。 6:4 わたしはエジプトの国からあなたを導きのぼり、奴隷の家からあなたをあがない出し、モーセ、アロンおよびミリアムをつかわして、あなたに先だたせた。 6:5 わが民よ、モアブの王バラクがたくらんだ事、ベオルの子バラムが彼に答えた事、シッテムからギルガルに至るまでに/起った事どもを思い起せ。そうすれば、あなたは主の正義のみわざを/知るであろう」。 6:6 「わたしは何をもって主のみ前に行き、高き神を拝すべきか。燔祭および当歳の子牛をもって/そのみ前に行くべきか。 6:7 主は数千の雄羊、万流の油を喜ばれるだろうか。わがとがのためにわが長子をささぐべきか。わが魂の罪のためにわが身の子をささぐべきか」。 6:8 人よ、彼はさきによい事のなんであるかを/あなたに告げられた。主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか。 6:9 主の声が町にむかって呼ばわる――全き知恵はあなたの名を恐れることである――「部族および町の会衆よ、聞け。 6:10 わたしは悪人の家にある不義の財宝、のろうべき不正な枡を忘れ得ようか。 6:11 不正なはかりを用い、偽りのおもしを入れた袋を用いる人を/わたしは罪なしとするだろうか。 6:12 あなたのうちの富める人は暴虐で満ち、あなたの住民は偽りを言い、その舌は口で欺くことをなす。 6:13 それゆえ、わたしはあなたを撃ち、あなたをその罪のために滅ぼすことを始めた。 6:14 あなたは食べても、飽くことがなく、あなたの腹はいつもひもじい。あなたは移しても、救うことができない。あなたが救う者を、わたしはつるぎにわたす。 6:15 あなたは種をまいても、刈ることがなく、オリブの実を踏んでも、その身に油を塗ることがなく、ぶどうを踏んでも、その酒を飲むことがない。 6:16 あなたはオムリの定めを守り、アハブの家のすべてのわざをおこない、彼らの計りごとに従って歩んだ。これはわたしがあなたを荒し、その住民を笑い物とするためである。あなたがたは民のはずかしめを負わねばならぬ」。 *もう直ぐ9月ですが、まだ暑い毎日ですね。
お元気でお過ごしください。
神様のお守りをお祈りしています。
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