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8.■先が見えない長橋
帰りは蘇州を通って私の希望で杭州湾大橋を渡ることにした。何しろ36キロもあると聞いたので好奇心を刺激された。“海天一州”とも言うようだ。橋の途中に18階建ての高楼があって、レストランやホテル、博物館などもある。それでも残念ながら世界一の長さではないらしい。
橋の長さといっても、どこに架けられているかで単純には比べられないようだ。難しいことは抜きにして単純に順番をつけると、NO1はアメリカ・フロリダ半島からキーウェストに架かる橋で総延長202キロだが、途中で島を通っているので、全部が水上ではない。中国の最長橋は丹陽−昆山特大橋165キロだが、これは高速鉄道の高架橋ということで、陸の上も水の上も通っている。
海上だけでは中国の青島膠州湾大橋が48キロ。というようなことで、私が渡ろうとする杭州湾大橋は世界で9番目となるようだ。そんなに長い橋を渡る気分はどんなものだろう、一度は味わってみたい気になっていた。
橋のたもとには記念館・スーパー・レストランを兼ねたような建物があった。おそらく対岸の寧波にも、同じような施設があるに違いない。そこで少し休憩、リフレッシュして海の沖に向けスタートした。
潮の満ち干が分かる海岸はすぐ見えなくなって、左右は全て薄茶色の海、時速100キロでも、スピードは感じられない。景色が変わらないからだろう。前方の一直線に続く道路の先はかすんで見えなかった。
何も変化のない海上を突っ走っていると、爽快な気分はやがて消えて退屈した。テレビのCMでは天国のように美しく見えるが、それはせいぜい何十秒かの間だ。
“これなら向こう岸まで行ってまた帰ることもないのではないか”
そんな気分になったところで中ほどに造られた楼閣に着いた。直線状の橋上にあるのではなくて、横に曲がる道が人工島につながっている。野球場位の広さだろうか。島のヘリの岸壁に欄干があって、今まで走ってきた長橋とこれから走る予定の長橋がくっきりと見えた。橋げたに波が打ち寄せ、白波が立っている。これは壮観だ。帽子を飛ばされそうな強い海風に吹かれて、自分が今どこに立っているのか、改めて自覚出来た。これが今の中国だ。車中から海だけ眺めていたよりも感動的だった。
よくもまぁ、こんな長いものを造ったものだ!まだ何か造るだろう
それで私の好奇心は満足した。一緒に眺めていた友人たちも同じだったらしい。対岸まで行くのは止めた。海天一州を一周して駐車場まで歩き、橋の道を引き返して杭州への帰途についた。例によって拙い漢詩が浮かんできた。
渡杭州湾長橋
長橋百里通海天 迫車窓驚異光景
波頭百層襲我車 前方直道消雲霞
以上、武藤様の寄稿文杭州湾海上大橋 ウィキペディアより ↓
杭州湾海上大橋(こうしゅうわんかいじょうおおはし、中国語: 杭州湾跨海大桥)は、中華人民共和国浙江省東部の杭州湾を南北に縦断する海上橋である。2008年5月1日に開通した。北は嘉興市海塩県、南は寧波市慈渓県級市を結び、全長35,673m、6車線で、最高速度は100km/時。 歴史[編集]10年間にわたる調査の末、2003年に認可され、2004年6月8日起工式が挙行された。2007年6月30日に貫通、2008年5月1日に開通した。完成後は上海から寧波への路程が320キロ短縮され、輸送や観光に大きな役割をはたすものと期待されている。完工時期は2010年の上海国際博覧会にタイミングを合わせたものとみられる。総投資額は118億人民元に及び、このうち35%が寧波の私営企業から調達され、残りは国家開発銀行などの金融機関がファイナンスを担当している。開通時の普通車の通行料金は80元。開通当初は景色を見るために徐行運転をしたり駐車したりする者が多く、大渋滞が発生した。追突事故も多発したという。上海市から寧波市まで、長距離バスで3時間程で行ける。 なお、世界最長の橋は青島膠州湾大橋(全長41.58キロ)で、杭州湾海上大橋は世界第三位、海上橋としては世界第二位である。ただし、海上橋ではあるが、大部分は常時陸地もしくは潮位によっては干潟となる部分であり、水上を通る部分も銭塘江の淡水と混じり合う汽水域である。
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