ご訪問者数100,000HIT♪御礼!感謝の気持ちを込めて何かお礼をみなさまへ…と思い立って、 久々に大好きなシーンの隙間話を書いてみました。 epi.23のLoveLoveシンチェになった後、シン君が『ポゴシッポソ〜‥』とチェギョンに逢いに やって来る深夜→翌朝の妄想話です。 シン君目線→チェギョン目線の一人称スタイルで繋ぐ全3話となっております。(また実験!!/爆) ('09年1月現在)我が家のシンチェは遠恋中でLOVELOVEして無いので、ここいらでちょこっと パワー充電!と想い、こんな感じ?っと初々しい『深夜の密会』を勝手に妄想してみました。 真夜中のお話だから、ちょっぴりアダルティーなお話にしたかったんですが(爆) 既に『〜How much do you love me?〜』を一番最初に書いてしまったので、あんまりキワドイ お話を書けない状態で(苦笑)オトナの階段への入口に立ったばかりのタイトル通り、初々しい カワイイSweetな夜になってしまいました。この位でお許しを(*^.^*)エヘッ ★濃い〜のご期待されたお方、ご期待に添えず本当にスミマセン!(;´▽`A ちなみに、3話のシチュエーションの一部は、私が"宮"と同じ位大好きな日本のコミック原作の 某ドラマへのオマージュで、ある場面を我が家のシンチェなら?という視点で想像を膨らまして 書いてみました。(エヘッ何ていう作品か解りますか?当ててみてください♪(/ω・\)チラ ) 恐らく色々とイメージが違う!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、できましたら、 どうか、kilala目線の妄想パラレルワールドとして、ひろ〜いお心でご覧頂ければ幸いです。 |
Kissing Midnight
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〈1〉 ──落ちつかない。 心がざわついて、落ちつかない。 苦しい。 息苦しくて仕方ない。 俺は、どうしてしまったんだ…。 顔を一目見ないと、どうにかなってしまいそうな程、息が詰まって苦しいんだ。 お前の『心』を得られたと分かってから、歯止めの利きそうにない俺の心。 壊れたみたいにお前のことが気になって、逢いたくて、触れたくて…。 事情聴取の間も理性と自制心を働かせて集中していたつもりなのに、どうしても俺の頭の片隅 から、お前はピョコッと顔を覗かせ、俺の心はざわついてしまう。気が付けば、いつの間にか 頭いっぱいにお前のことだけが広がって、無性に気になって仕方が無いんだ。 お前からの『愛してる』の言葉を貰ってから、1分1秒、お前と離れていたくないって思って しまう。 俺って、本当にどうしてしまったんだ? 前はこんな奴じゃなかっただろ? こんな感情、生まれて初めてなんだ…。こんな自分自身を持て余してしまう…。 お前のことを考えるだけで胸が苦しくなるのに、それ以上にふわふわとした綿飴のような甘く 溶けてしまいそうな感情、今までに感じたことの無い高揚感が俺を包み込み支配する。 蕩けてしまいそうな甘い幸福な気持ちが溢れ出して、思わず、やわらかな笑みが洩れてしまう。 自分が『愛しい』と想う唯一無二の存在から『愛』を得られるなんて、まさに奇跡だ! お前と心を通わせてから、常々それをヒシヒシと感じている…。 ずっと孤独なままで終わる味気ない人生だと思っていた。八方塞がりの鳥籠の中の俺の人生に、 お前は太陽の女神のようにいきなり目の前に降り立ち、眩い光のビームでその鳥籠の柵を融かし て、俺に新しい世界を切開き、真っ直ぐに新しい道を導いてくれた。 一人ではなく、二人なのだと。二人で人生を共に歩いて行こうと…。 シン・チェギョンという不思議な女に出逢って、 生まれて初めて『愛しい』という感情、『欲しい』と渇望する抑え切れない欲望を知った。 俺の中でお前への溢れる感情が日に日に膨らんで、狂おしい程どうにもならない愛しさを感じて いる。 「逢いたい…」 思わず、ポツリと呟いてしまう程に… *** ──もう、深夜だ。彼女は眠ってしまっているだろう…。 でも、どうしても一目、眠る彼女の寝顔だけでも見ておかないと明日を迎えられそうにない。 俺は、半ば無意識に心の安らぎを求め、彼女の部屋へと真っ直ぐに向かった。 ──あれ?部屋の灯りがついている。もしかして、俺のことをずっと待っていてくれたのか? 静かにそっとブランンケットがモコッと山型に盛り上がっているベッドに近付き、彼女の姿を 確認すると、ゆっくりと寝顔を覗き込んでみる。 彼女は、夜着ではなく普段着の洋服のまま、アルフレッドを胸に抱きしめ、スヤスヤと眠って いた。俺を待っていてくれたその愛らしい寝顔に、思わず頬が緩み、愛しさが込み上げて来る。 彼女のこの安らかな寝顔を守りたい…そう強く思った。 ベッドサイドにゆっくり腰掛け、飽きもせず、小さな寝息を立てる、その愛らしい、誘うような 魅惑的なぽってりとした半開きの唇を見つめ、抑え切れない熱情が沸々と湧き上がるのを感じて いると、眠りが浅かったのか、彼女は俺の気配を感じ、部屋の灯りが眩しそうに眉をしかめなが ら、ゆっくりと瞼を開き、俺の顔を確認すると、慌てて飛び起きて、心配そうに俺の顔色や表情 を窺って来た。 「シン君!今、帰ったの?」 「いや、少し前にな…」 「そう、どうなった?」 「決定的な証拠も無いし、大丈夫だ…」 俺のその言葉に心底、安堵の息を漏らして、彼女は僅かに微笑んだ。 「ハァ〜ッ、良かった…」 ホッとした彼女は、ニッと笑って大きな瞳がクリッと動き、悪戯っぽく俺に尋ねる。 「こんな時間に、それを話しに来てくれたの?」 ──うっ、こっこいつ!いきなり直球でそれを俺に尋ねるか?!解ってるクセに! 「ねぇ、聞いてるでしょ?答えてよ!」 ──グッ。おいッ!こいつ〜!どうしよう…。これは誘導尋問だ。 どうしても俺の口から、お前が望んでる素直な答え、俺の本心を聞きたいってことか…。 わかってるんだ。やっぱり、思っていることは言葉にしないと、相手に本当の気持ちが伝わ らないってな…うん。頭では理解出来ても、身体が、この口が‥なっ…。 自分の気持ちに素直になって、それを相手に伝えることが、こんなにも、もどかしいなんて…。 公務で難しい議題について答弁する方が俺にとっては何十倍も楽だなんて、皮肉なものだな… ああもう、慣れないことは、面倒だ! でも、お前のその上目遣いの瞳で射る様に見つめられると、嘘がつけないんだよ…まったく。 おいッ!イ・シン、しっかりするんだ。こんなこと朝飯前。至極簡単なことだろ?! よし!さぁ、言うんだ!まず深呼吸だ。‥ハァ〜‥行くぞ! 「顔を‥見たくて…。見ないと、息が詰まりそうで…」 『逢いたかった』シンプルな一言なのに、その言葉が上手く出て来ない。 何で、俺こんなに震える程、緊張してるんだ? こんな自分が自分で、もどかし過ぎる。 好きな相手の気持ちが見えないから、余計にドキドキしておかしくなりそうだ。 でも、彼女は、そんな俺の言葉にパッと明るく表情を変え、嬉々として問い返して来た。 「!…もう一度言って?」 ──おい、勘弁しろよ〜!でも、ここは、きちんと俺の気持ちを伝えないとな。 今までそのせいで、お互いにすれ違って来たんだから…。 「顔を見たくて…。こうして逢っていても、ずっと顔を見ていたい!」 真っ直ぐに瞳を反らさず言い切ったら、彼女はやさしく照れた様に微笑んで、フワリッと俺を そっと包み込むように抱き寄せてくれた。 どうやら、俺の言葉が伝わったようだ。彼女の嬉しそうな様子が、柔らかな肌の感触を通して やさしく心に沁みるように伝わって来る。 ──チェギョン!あぁ、なんてイイ匂いなんだ…。 こんなご褒美をくれるなら、本心を伝えるのも悪く無い。照れくさくて慣れないけど、 やっぱりお前には言葉でハッキリ伝えないと伝わらないんだな…これから、努力するよ…。 優しく俺を抱きしめてくれる、その小さな手のぬくもりが背中に広がって俺の心は益々甘く疼く。 「これからは、いつでも本当のことを言ってよね!」 ──あぁ、解った。そうするよ。これからは、二人の間に隠し事は無しだ。 チェギョン。お前なら、俺の素直な気持ちをまるごと受け止めてくれるだろうから…。 彼女は抱きしめていた腕を解いて、俺の瞳を真っ直ぐに見上げながら、花のように微笑んだ。 華奢な手が俺のジャケットの袖口をキュッと掴んでいじらしく照れ笑いを浮かべている。 ──うわっ、そんな可愛い仕草をされたら、心拍数が跳ね上がってしまう。 暴走しそうな熱情が、抑え切れないじゃないか!無意識に俺を誘惑するな。 チェギョン! 《JPG File/Credit:GUNGGAL》
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〈2〉 ──Kissしたい…。 無性に可憐な彼女の魅惑的なその唇にKissがしたくなって、もう俺は我慢できそうにない。 ムラムラするのは、男の性分。微笑する女神の無意識な誘惑に抵抗するのは止めた。 意を決して真剣な眼差しで、彼女の揺れる瞳をじっと見つめ、ジリジリとゆっくりと顔を近づけ 迫ってみると、彼女は、眼を大きく見開き、驚いた顔でキョトンと半信半疑で俺に尋ねた。 「また冗談?!」 訝し気な彼女に、クスッと笑って俺は答えた。 「今度は、本気だ…」 「本当?」 彼女は照れながらも、嬉しそうに潤沢を帯びた大きな黒い瞳で、また上目遣いで尋ね返して来る。 その仕草は反則だ。可愛過ぎるじゃないか! 理性の糸が静かにプツンッと切れる音を聞いて、俺は、改めて瞳を閉じて待つ彼女に唇を寄せて、 顔を傾けると、あと僅か数cmでその唇を捕らえるという処で… 「ヒィック!」 絶妙なタイミングで彼女が吃逆(しゃっくり)を始めてしまった。 ──ハァ〜。やってくれるな。まったく、相変わらず空気の読めない女だ。 このタイミングで俺を焦らすとは… でも、そんな処も彼女らしくて、妙に愛しくて、やっぱりお前は面白くって飽きないな〜と、 思わず吹き出し、クックックッと笑いが止まらなくなってしまった。 「いい雰囲気だったのに…」 「…ヒック!‥シン君が驚かすからよ!‥ヒィック…もっと驚かせてみせて!止まるから…ヒッ」 「イヤだね。」 「もう、怖い話でもしてよ〜!…ヒィック!…」 「無理だって!」 それから、しばらく経っても一向に、ヒック、ヒィック‥と吃逆は止まる気配が見られない。 いつまで経っても彼女のしゃくり上げる声が響いている。俺は辛そうな彼女の背中を擦りながら、 徐々に苛立ちを隠せなくなって来てしまった。甘いムードはぶち壊し。驚かせば、止まるのか? 「ハァ〜‥いつまでやってるんだ。夜が明けるぞ〜!」 「助けないなら、出てってよ!」 「驚かせと…」 「ヒィック…それで、止まる?…ヒック…」 「ワァッ!!! …止まった?!」 彼女の耳元で声を張り上げて驚かせてみたが一向にヒックヒックと吃逆が止まる気配はなかった。 どうすればいいんだ?あまり経験が無いから対処法が解らない。でも辛そうで早くなんとかして やりたくて、俺なりに思案を巡らせた。段々、当の本人も止まらないことに苛立ち始め、俺の胸 を可愛い手でポカスカと小さく叩いて来る。 「あぁ〜‥ヒック!止ま‥ら‥ないよ〜!ヒック…!もういやぁ〜!」 彼女が半泣きで、俯きながら、肩を揺らしてしゃくり上げている。 「〜〜〜〜ッ!」 もう我慢も限界だ。 気が付けば、しゃくり上げる彼女の頭を両手で挟み込み、強引に引き寄せ顔を仰向かせて、その 果実のように艶やかに濡れた唇を俺の唇で塞いでいた。彼女は性急な俺の行為にビックリして、 眼を真ん丸に丸くして、一瞬何が起こったのか解らなかったのか、身体をカチンコチンに硬直さ せていたが、俺の口づけを拒むことは無かった。 合房の時のファーストキスも、あの別荘で嫉妬に狂った俺が激情に任せて乱暴に奪ってしまった ひどいキスにも、彼女は身勝手な俺の行為に強い拒否反応を示していたのに、今はこんな風に、 強引に求める俺を受け入れてくれることが嬉しくて堪らない。歓喜で身震いしそうだ。 観念したように彼女の力がやっと抜けて、ゆっくり瞼を閉じるのを薄目で確認すると、俺は何度 か角度を変えて少し長めに唇を重ねると、彼女の肩が上下しなくなったので、そっと唇を離した。 「止まっただろ?」 「!? あれ?…うん。ほんとだ。何か、止まったみたい。あ、ありがと…////」 「ふふん。そんなに俺のKissに驚いたのか?!最初からこうしてれば良かったな!ハハハッ」 俺はニヤけながら、彼女の可愛いプルンとした艶やかな紅い唇を、人差し指でチョンチョンッと 突くと、彼女は真っ赤になってその唇を尖らせて不服そうにぼやいた。 「ちょっ…やっぱり、また私をからかって意地悪したのね?!〜〜もういい!出てってよ!」 「やだね。やっと止まったのに…」 「!!」 俺は不適に嗤って、プイッと顔を背けた彼女の頬を両手で包み、グイッと力強くこちらへ振向か せ、何か文句を言おうとしているその唇を再び俺の唇で荒々しく強引に塞いだ。 時に激しく、やさしく触れるように、ついばむように、下唇を食むように、何度も何度も彼女の 甘い唇の感触を味わうようにKissの雨を降らせる。 「〜〜〜ッ!」 彼女は両手をギュッと握り拳にして、俺の胸元を押し返す様に、俺の腕の中から逃れようと最初 の内は抵抗していたが、いつしかゆっくりと力が抜け、俺のほとばしる想いをぎこちなく受け止 めながら、その華奢な細い両腕を、しなやかに俺の首に巻き付けるように絡めて来た。 俺はそんな彼女の反応が嬉しくて、Kissをしながら微笑むと、彼女の額や瞼、こめかみ、頬、顎、 鼻頭、唇…。顔中『愛してる』の気持ちを込めて、狂おしいほどに激しいKissの雨を降らせた。 ──お前を味わい尽くしたい…! 真夜中の魔力か、昂る熱情が抑え切れなくて、彼女を強く抱き寄せて、その誘うような甘い香り に導かれるまま、俺は彼女の耳朶を甘噛みし、ビクンッと反応する彼女の姿にさらに感情が昂り、 このまま押し倒してしまいたい衝動が駆け抜けた。 戸惑う彼女に構うこと無くそのまま、美しくすべらかな彼女の透き通るように白い首筋に唇を滑 らし、彼女の甘やかな香りと暖かなぬくもりを一層深く感じて、その香りを胸いっぱい大きく吸 い込んで、ハァ〜ッと熱い吐息を彼女の耳元に漏らした。 やわらかなやさしい香りに包まれ、張り詰めていた心の緊張の糸がほどけたのか、彼女の首筋に 顔を埋めて、吸い付くように幾度もKissを繰り返しながら、そのまま俺は、彼女を押し倒すよう に、ベッドへゆっくり倒れ込んで行った…。 ふわふわ、ゆらゆら、躰が宙に浮くような感覚がやけに心地いい・・・ ──あぁ〜、なんてお前は、柔らかくて、イイ匂いで、キモチ良いんだ…。 チェギョン…。このまま……俺…と…… 《JPG File/Credit:GUNGGAL》
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〈3〉 「やっ! あの…ちょっ… シン君!……ダメ!…」 ──ダメ〜〜!シン君! 何これ?!怖い!いきなりどうしたの? 頭が変になっちゃいそう! 私の身体の上に覆い被さるように倒れて来たシン君は、私の首元に顔を埋め、しばらく私の首筋 の辺りに唇を這わして行ったり来たり…まるで吸血鬼みたいになかなか離れてくれなかった。 初めてのことで怖くてパニクッて、強引な腕力とは裏腹な、そのやさしい唇の感触がくすぐった くて、カァ〜ッと身体中が火照って、どうしたらいいのか困惑した。 いきなり、ドアも開きっぱなしのこんな状況で、大切な初めての夜を迎えるなんてイヤ〜! シン君のことは大好きだし、夫婦なんだから、いずれきっと…って思ってるけど、身も心もまだ 全然準備できてないし、ちょっと待って〜!お願い!って思って必死に彼から逃れようとしたの。 でも、強い力でビクともしなくって。どーしよー!怖い!もうダメ〜!って思ってたら… 「ス〜‥ス〜‥ス〜‥…」 規則正しい寝息が耳元で聴こえたの。 「ふぇ?…シ、シン君? あの…寝てるの?」 「ス〜‥ス〜‥ス〜‥‥」 拍子抜けして、混乱したまま、シン君の身体をちょっと揺さぶってみても全く返事が無いので、 恐る恐る、なんとか顔だけ横に向けてみると、シン君はもう夢の中。私の首元でグッスリと寝息 を立てて眠ってしまっていた。 その顔色は、明らかに疲労の色が隠せない程、暗い影を落とし、とても痛々しい姿で、私の胸は、 ズキンッと疼いてキリキリ胃が痛んだ。 ──こんなにボロボロになるまで…! シン君、やっぱり本当はすごく疲れてるんだね。 毎日、神経を張り巡らせて戦っているんだもんね… 「シン君…何も力になれなくて、ごめんね…」 私は、眠ってしまったシン君をギュッと抱きしめて、涙目になりながら、彼の背中に回した手で 眠る幼子をあやす様にポンポンッポンポンと、やさしく繰り返し一定のリズムで軽く叩く様に、 撫で続けた。 このままじゃ、シン君が風邪をひいちゃう。 なんとか、シン君をブランケットの中へ動かそうと、私は爆睡するシン君をギュッと抱きしめた 状態で、力一杯に、『1・2・3!』で、勢い良く身体を反転させた。 「うっ…重い。寝てるから余計に…クッ!せいのっ!」 なんとか、彼を仰向かせて私は起き上がり、すぐに窮屈そうなネクタイを緩めて外し、シャツの ボタンを2〜3個外した。ジャケットがシワになるので、起こさない様になんとか少しづつ徐々に 肩から片方づつ交互にズリ降ろす様に脱がせて、ソファーにそっと掛けかけた。脱がせた靴を ベッド脇に揃えて、ようやくブランケットをシン君の身体の下から引っ張り出すと、ベッドの上 にグッタリ横たわる彼を包むようにフワリと覆いかぶせた。 「ふぅ〜、やれやれチェジュンと違って、図体バカデカイから大変よ。」 私は、シン君の疲れ切った寝顔を眺めながら、そっと乱れた髪をしばらく撫でる様に梳いていた。 眠ってても端正なその姿。寝息を立てるその僅かに開いた唇に、視線が釘付けになってしまった。 う〜ん。ホント罪作りな程、SEXYだ。 ──チューしてもいいかな? 眠ってるなら、バレないよね? うぅ〜…。でも女の子から唇を奪うって変態?! 起こしちゃったら、どうしよう…それはマズイわ! ほっぺ位なら、イイ…よね? 私は、シン君の頬に恐る恐るチュッと軽くKissを落とした。ホッ、起きないや。 それからベッドの隣にゴソゴソと潜り込んで、心地よさそうな寝息を立てたまま熟睡している彼 の無防備な手を、両手で包み込む様に握りしめながら、一緒に眠りについた。 シン君のポカポカした体温と規則正しいその寝息の音色が、なんだか子守唄のように耳障り良く 響いてホッとする。だんだん瞼が重くなり、私の記憶も徐々に薄れて深い眠りに落ちて行った。 夢で逢えるといいけど、でも今夜は、何も考えず、ただひたすら深く眠って欲しいな… 「…お疲れさま、シン君…。オヤスミ…」 翌朝、チェ尚宮お姉さんが、朝の起床時間を告げに訪れた際、二人一緒に眠っている姿を見て、 絶句したのは言うまでもない。でも、既に目を覚ましていた私は、ベッドの中からモソッと顔を 出し、人差し指を口元に立てて、お姉さんにシン君を起こさないように冷静に小声で制した。 「シィ〜〜!シン君、やっとさっき眠ったところなの。相当疲れてるみたいだから、 もう少しだけ、このまま眠らせてあげて…?」 「はい、承知致しました。妃宮媽媽…」 チェ尚宮お姉さんは、瞬時に事態を把握し、静かに頷くと、何も言わずにそっと控え室に戻って くれた。こんな場面を見ても、顔色をビクとも変えないのはさすが!ありがとう、お姉さん… 私は、孤軍奮闘して疲れ切ってるシン君の羽を休める、ほんの僅かな時間を守りたかった。 できることなら、1日中時間を気にせず、ぐっすり休んで欲しい。 先程訪れたばかりの眠りを妨げたくなくて、私はどうしても起床時刻を引き延ばしたかった。 彼の安らげる場所を守るのは、奥さんの私の役目だから…。せめてもう少しだけ、ギリギリまで ゆっくり休んで欲しくて…。なんとかまだ彼を起こしたく無かった…。 そのスヤスヤと眠る子供のような彼の寝顔をじっと見つめていたら、胸の奥に潜んだ母性本能が くすぐられ、目頭がジンワリ熱くなってしまう。彼のことが大好きな1人の女の子としての気持 ちもミックスされて、もどかしい言葉にならない愛しさが、胸に込み上げ、どんどん溢れ出した。 まだ目覚めさせたく無いのに、おもいっきりギュ〜ッと彼を抱きしめたくなってしまう。 ──シン君。私はあなたを信じてる。絶対に潔白は証明されるから、負けないで頑張って! 私があなたの傍にいつも居るから… 必ず、あなたを守るから… 艶やかなサラサラの黒髪をそっと撫でると、彼を起こさない様にベッドをそろりっと抜け出して、 私は朝の仕度を始めた。シャワーを浴び、身支度が整うと、再びベッドサイドにそっと腰掛け、 滅多に見ることの無かったシン君の美しい寝顔に思わず、ウットリ見とれてしまう。 ──こんなにじっくり、シン君の寝顔見るの初めてかも?あ〜ん、憎らしい程、寝顔まで綺麗ね。 なんて睫毛が長くて、鼻筋が通って綺麗なのかしら…それに形のイイSEXYな唇、女の子 みたいに綺麗な肌…あ、髭だ〜!(笑) 寝るとちょっと伸びて来るのね。チクチクしそう… ふ〜む。当然だけど、やっぱり男の子なんだね!シン君って。ハハハッ 私は吸い込まれる様に無意識にシン君の男性とは思えないきめ細やかな頬を手の甲で、やさしく 撫でていると、ようやく彼がピクッと動き、ぼんやりと眼を覚ました。 「ん…? あれ?…ここ?」 「おはよう…シン君、目が覚めた?」 「チェギョン?!…お、おはよう。…あぁ、そうか。昨夜、あのまま眠ってしまったのか…」 「そうよ。ビックリしたんだから!大丈夫?身体はしんどくない?」 「あぁ、短時間だけど、ぐっすりよく眠れたみたいだ…」 「そう、良かった…。シン君ったら、とってもスリムだけど、やっぱり男の子なのね。 寝てるのを動かすの、重くて大きいし大変だったわ〜!」 「あ…悪い。世話かけたな。 チェギョンは眠れたのか?」 「うん!シン君って暖っかくて、ポカポカしてて、私もグッスリ眠れたよ!」 「/////・・・え?!あ…そうか。一緒に眠ったんだな?」 「/////・・・う、うん。仕方ないでしょ?」 「そう…だよな…」 「うん…」 「「………」」 ──何?この変な沈黙。…耐えられないんですけど!? 照れてるの? 何度も一緒に寝てるでしょ? 昨日あんなことがあって、私の方が本当は恥ずかしいし〜! 『ちょっと、シン君!昨夜のこと憶えてるの?…』って、聴けないよ〜!@@ 眼を泳がせて視線を反らしていると、シン君は大きく上体を屈伸しながら、私に問いかけて来た。 「…今、何時だ?」 「あ。もうすぐ、ご挨拶の時間よ。シン君、疲れてるだろうけど、準備急いでね!」 「え?!もう、そんな時間なのか? わかった急ぐよ!大丈夫だ。」 シン君は、慌ててベッドから飛び出し、ポーカーフェイスを装って、照れながらそそくさと自室 へと急いで戻って行った。 ──クスクスッ♪ ふふっ、かわいいなぁ〜シン君ったら!照れちゃって! どうしよう。好きな男(ヒト)と二人で一緒に眠るのって、あったかくってあんなに気分が 良いものなんだ。う〜ん…ヤバイなぁ〜。これは、なんだかクセになりそう… ダメダメ!女の子がそんなこと言っちゃ、はしたないでしょ? このことは、シン君にバレないようにしなくちゃ! 絶対、変態って思われちゃうもん! 頬を薄ら紅潮させて、シン君(豆腐)人形をギュ〜ッと抱きしめてソファーに腰掛けて、この先、 寝室を共にする未来の夫婦生活について色々妄想を膨らませ、朝から自分の世界でムフッっと盛 り上がっていたら、いつの間にかもうシン君が、パビリオンにビシッとスーツを着て待っていた。 少しヤツれたその痩けた頬から鋭角的な顎のシャープなラインが、息を呑む程オトコの色気が漂 って美しさに凄みを持たせていた。思わず、ウットリ瞳をハートにして我が夫に見惚れてしまう。 「お待たせ!チェギョン、行こうか…」 ──ふぁ〜♡ スッと手を差し伸べる私の旦那様は、なんてカッコいいのかしら? …朝からクラクラしてしまう。 やっぱ、本物の皇子様なんだよね〜!ウットリしちゃうわ///// うっかり目を奪われ、ポ〜ッと惚けてしまい、ハッと我に返った私は慌てて立ち上がり、シン君 の元へ急いだ。 「うん!行こっ!」 私は、ビッグスマイルで差し伸ばされたシン君の手をキュッと握って歩き出す。 シン君が、せめて私と一緒の時だけでも安らげる様に、とびっきりの笑顔をプレゼントする。 元気が少しでも出る様に、ありったけの想いを込めて… そんな私に、シン君も気絶しそうなほど素敵な眩しい笑顔を返してくれた。 キャ〜!やっぱり、シン君は笑った顔が最高!世界一素敵よ♪ ──さぁ、二人で歩む1日が今日もまた始まる… 〈END〉 《JPG File/Credit:GUNGGAL》
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