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生体によくなじむ人工骨開発 主に顔に利用 東大病院

2007年08月19日23時57分

 東京大学医学部付属病院のチームが、患者の骨格にぴたりと合い、生体になじみやすい人工骨の開発に成功した。まだ強度に課題があり、力がそれほどかからないあごやほおなど顔面への利用が主だが、10人の患者に移植、いずれも組織とくっついていることが確認できた。同チームは全国10施設で臨床試験を申請、早ければ今秋にも着手する方針だ。

写真CT画像から作った模型。あごの白い部分が推定した骨格。ここに人工骨が入る=東大病院で

 新しい人工骨は、骨の元となるリン酸カルシウムを材料にし、水で固めて作る。コンピューター断層撮影(CT)を元に、プリンターにも使われるインクジェット方式で粉末の材料を何層も吹き付け、移植先の骨の形状に合う人工骨を作る技術を開発した。

 セラミックスと違い、腕や足など力のかかる部位で使うには強度が十分でないが、形を自在に作れる上、組織ともなじみやすい。

 これまでの人工骨は、セラミックスが主流で生体にうまくくっつかないのが難点だった。このため、患者の腰骨などから提供された骨を削って成形していたが、微妙な形を仕上げることができず、顔面などの骨の成形はとくに難しかった。

 同病院ティッシュ・エンジニアリング部副部長の鄭雄一教授は「今回の方法なら手術時間も大幅に短縮できる」と話している。
朝日より転載


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