美男ですね その後の話☆

韓国ドラマ 美男ですね のその後など書いてみました

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「ちょうどいいだろう?シャンパーニュロゼって言って、ストロベリーとシャンパンの香りがする紅茶なんだ」
「あ…確かに」香りを思い出してミニョがうなづいた。
ピンクとシルバーのアラザン(糖衣菓子のようなもの)が入っていて、ほのかな甘みに、優しい味だと思った。
「結婚祝いにぴったりだろう?」
ミニョはなんと言っていいかわからなかった。なんだか胸が熱かった。
本当に結婚したんだよね?(式はまだだけど…)
自分に確かめるように心の中でつぶやきながら、まだなじんでいるとは言い難い指輪をじっと見た。
奥さまなんだなぁ。本当にシヌの「奥さま」になれたなんて、嘘みたいだけど…本当なんだ。
「もっと他の人たちにも改めてお祝いしてもらうけど、二人だけの結婚祝いも悪くないだろ?」
ミニョは微笑んでうなづいた。今日のことはきっと忘れないな…ずっと。何があっても。

シヌがお湯を止めて戻ってきて「ちょうどいい頃だから入って」とミニョを浴室へ促した。
「うん…ありがとう、だんな様」
「どういたしまして。大事な奥さまのためですから」
シヌが少しおどけて言うと、ミニョはあえて何も言わずに立ち上がり
「じゃあ、ゆっくり入ってきます」と手を振って向かった。
「あ、そこに残してあるのはシヌのだから、食べてね」
「気にしなくて良かったのに」
「だって、せっかく二人だけのお祝いなんだし、私だけ食べたってこれからずっと言われ続けたくないから」
シヌが笑った。
「なるほどね。じゃあ、ゆっくり味わってるから満喫しておいで」
「はーい」

シヌはデザートを口に運びながら、静かに耳をひそめてその瞬間を待っていた。
「わあ!」
少し離れた浴室のミニョの声がドア越しでもはっきりと聞こえた。
「…成功かな」
シヌが満足げに紅茶を口に運んだ。
ドアがわずかに開いて、隙間からミニョが顔を出した。
「シヌ…あれ…」
「感激した?」
ミニョはうんうん、とうなづくだけだった。初めてのことで、どう表現したらいいかわからなかった。
喜びと驚きと、感謝と…。

シヌはお湯をためるだけでなく、そこに色とりどりのバラを散らし、ローズバス(バラ風呂)を用意していたのだった。



「あ…ありがとう」
「いいから入っておいで」
「うん…シヌ、最高!」ミニョの笑顔が浴室に引っ込んだ。
シヌは予定通りの展開に微笑み、サンドイッチを口にした。
「俺はこのくらいで胸がいっぱいで食べられないのに…よく食べたな」
シヌはミニョがティーセットも楽しんだことを実感し、サプライズが成功したことにホッとした。
「いつもそばにいてやれるわけじゃないから、せめてこれくらいはね」

その頃ミニョは初めてのローズバスの彩りと漂う香りに酔っていた。
「凄い…こんなお風呂初めて」
ここまでされると、やっと実感がわいてきた。
自分は本当にシヌにとって大切な存在なんだな…。こんなにも。
神様、院長先生、それから…お父さんお母さん、それから兄さんも、皆さんに感謝します。
何か一つが違っていても、シヌとは出会えなかった。出会えたことはある意味奇跡かも。
そんな私は、幸せです。
お父さんお母さんが亡くなられたと知った時はショックでしたが…でもシヌにふさわしい心や忍耐力をきっと
私に下さったのだと思います。
それに兄さんがお母さんを探しに行かなければ、シヌと出会うこともありませんでした。
出会うまでの私を両親の代わりに育てて下さった院長先生。
私は院長先生に愛の意味を教えていただきました。
それから…。


「…ミニョ?」
あまりに長い間ミニョが戻らないので、シヌはそっとドアを開け、隙間から覗いてみた。
「あ!」
慌てて浴室のミニョのそばへ駆け寄ったシヌは、幸せそうな寝息を聞いた。
「ミニョ…溺れるぞ」
広々とした浴槽の中、バラが色とりどりに浮かぶ美しい水面下で、大胆にもミニョはくつろいで寝てしまっていた。
「疲れたんだな、ほんとに」そう思いながらも、溺れては困るので、驚かさないようにミニョを起こした。
「ミニョ。眠るならベッドに行かなきゃ」
「んん〜」
シヌが溺れないようにミニョの首を支えながら、そっと声をかけた。
「ここじゃ腕枕はできないぞ」
「……ん?」
「ほら、起きて。浴槽で寝ちゃだめだ」
「…ん、あ?え?あ、あれ??」
次の瞬間キャーと叫ぶところを、シヌがもう片方の手で押さえた。
「とにかく上がって服を着よう」
ミニョがうなづいたので、シヌはそっと口をふさいだ手を離した。
「シ、シヌ…大丈夫だから」
体を隠すように腕を胸の前に持ってきて、体を小さくしているミニョを見て、今更恥ずかしがらなくても、とシヌは思った。
それでもミニョの気持ちを尊重して、シヌはバスタオルを持ってきた。
「向こう向きで少しずつ立ち上がって。それなら見えないからいいだろう」
シヌはバスタオルを広げてミニョと自分の間に壁を作った。
「俺は見ないから、ゆっくり立ち上がって」
言葉通り、慎重にミニョが立ち上がりかけて、ふらついた。
とっさにバスタオルでミニョをくるんで、シヌが抱きしめた。
「気を付けて」
なんだか日本でも同じようなことをしてた気がするなぁ…。苦笑しながらも、ミニョをバスタオルでくるんだ後、
別のタオルで足をくるんで水滴を吸い取った。
「風邪をひくからすぐ着替えないと」
そう言って、シヌは寝室を指さした。
「あっちにワンさんからお祝いでもらった服があるから、着替えておいで」
一瞬、ミニョはぎくっとして、不安になった。まさか、また必要以上に(?)セクシーな下着とか…じゃないよね?
そうだったら、今回持ち帰った衣類の中で着られそうなのを着よう。
ミニョは心でそう誓った。


思ったよりワンさんからの贈り物はおとなしめだった。それでもネグリジェだったので、ミニョはちょっとためらった。
まだ時間が早いし、パジャマよりはセクシーで…シヌはどう思うだろう。
そう思った瞬間に恥ずかしくて、脇にガウンもあることに気づいて、すぐ着てみた。
「これを着ておけば、とりあえず大丈夫かな」
どうせやたらに外へは行けないから、ルームサービスになるなら、この格好でも問題ないかな。
そう自分を勇気づけるようにミニョは割り切ることにした。
シヌだけが見るなら…いいよね?いい…かな。だんな様なんだから、いいよね…?


風呂の次にシヌが見たとき、またもやミニョは寝ていた。
ベッドの上で。
「…風呂といい、ベッドといい、あんなに恥ずかしがるくせに…。大胆なんだか、天然なんだか。まったく」
そっとミニョを布団の中に入れ、その後自分も入った。
「こんな時間からベッドに入るとは、俺も思ってなかったけどね」
そっと腕まくらをしながら、シヌはため息をついた。
「いったいいつからこんなにじらし上手になったんだか」
人の気も知らずにぐっすり寝て…。一人でなんて寝かせるもんか、と意地悪く微笑み、耳元でささやいた。
「寝込みを襲うぞ」
「…んん?」

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