|
インクラビリ。
incurabili。
「治療のあてのない、もう手のつくしようのない病人を意味する言葉なのだが、・・・、なおる見込みのない人たちの水路。なんだか自分のことをいわれているみたいだ・・・」
須賀敦子は、「地図のない道」でこう書いている。
僕は、むしろ「死に至る病」というキルケゴールの躓きの哲学へ思いが馳せた。
そんなわけで、このインクラビリを探した。
それは小さな水路と細い路地でした。
水路と路地の名前をインクラビリと知らなければどこにもでもあるヴェネチアのふつうの風景だった。なんでもないもののなかに、自分にとっては考えされられるものが多いものだ。
|
イタリア
[ リスト ]



