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コペンハーゲンは、まだ10月の初めだというのに寒くて冷たい雨が降っていました。
デパートに飛び込んで慌てて防寒具を買う始末です。
マフラーにダウンジャケット。
それでもニューハウンのオープンカフェは、寒さに震えながらも時折差し込む日差しを楽しむ人が少なくありません。へんな天気でした。
カフェの席にはそれぞれに毛布が用意されていて、膝にかけたり、肩までくるまったり。
寒さを堪えながらコペンハーゲンから、まだ一時間ほど北へ、汽車に乗ってヘルシングーアという小さな町に行きました。その日は、小春日和の比較的暖かい日でした。駅の前はすぐ港になっていて、対岸には海峡を挟んでスウェーデンの町がすぐそこにみえます。
海峡は、かいきょうという言葉の響きが、それがどこであっても特別の感情を生みます。望郷のセンチメンタルに陥ります。いつまでも対岸の町を眺めていました。
冷たい風がいっそう孤独感を増幅させ、そして次第に頭の中が乾いていきます。過去の出来事を想い出します。馬鹿な日々の後悔。もちろん、とりかえしなどつきません。
小さな港町のカフェやレストランでは結構老人達が目に付きました。ここは、社会福祉の国で豊かな国とされています。老人達はおしゃれでゆったりとしていました。
日本では、年金がなにかと話題になっています。日本の厚生年金では、本人が死んだ場合、妻と子供が受け取りますが、公務員は違います。公務員の年金は、妻や子供が死んでも、父母、孫、祖父母まで引き継ぐことが出来ます。
また、国会議員は、僅か十年の在籍で420万円の年金がもらえるそうですが、この原資の73%が税金でまかなわれているそうです。
ふつうの日本国民にとっては、毎月給料から引かれる社会保険料はかなりの負担率になっていて、給料明細を見るたびにため息ですが、国会議員はほとんど負担をしないで年金が受け取れる特権階級です。
特権階級だから仕方ありませんが、こんな国会議員と公務員とで、我々国民の年金改革をしてあげるというのですから、なにやらおかしなはなしです。
年金生活に入る団塊の世代は企業戦士のご褒美としての老後はどうなのでしょうか。
ここデンマークでもそんなようなことなのでしょうか。
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