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写真 上 交通事故現場
下 辺りの静かな街角
その日朝、シテ島からサン・シュルピス教会へ向かってぶらぶら歩いてました。
サン・ジェルマン通りに交わる交差点にさしかかると、白バイやパトカーのサイレンが
けたたましく迫ってきました。
交通事故かなと思うと、案の定交差点の真ん中でバスにひかれて自転車が
ペシャンコになっていました。
救急車が被害者を運び入れていました。
大勢の人々が何事かと立ち止まっていました。
そこで、警察官の振る舞いに感動しました。
私服と制服の警察官たちが、交差点で立ち止まる野次馬に向かって
凄い形相で怒鳴り立てているのです。
「おまえたち!!これは見せ物じゃないんだ。さっさつ立ち去れ!」
警棒で殴りかからんばかりの剣幕です。本当に殴られるんじゃないかと思いました。
「こらぁーっ、わからんのか!ばかもん!近寄るな!さっさとあっちへ行け!」
とてもとても、その場に立ち止まって見ていられません。群がったり写真を撮る
なんてことは罪になるんでしょう。なにより被害者や加害者のことを
面白がるなんてことは言語道断だと理解させられました。
多くの人たちは、興味なんてないわよ、という風な顔をしてさっさと歩いていきます。
日本では、とても考えられません。黒山の人だかりでしょう。
秋葉原での惨状は言葉で表せません。この国は病んでいます。
殺人者は当然ですが、、事件現場に群がる人たちが一人残らず携帯やデジカメを
掲げて写真を撮っている光景は異常です。おまけにそれがインターネットで誇らしげに流
されています。
目の前の惨状に手を貸すことなく、笑いながら誰かに携帯電話で中継している若者なん
ぞ、殺人犯と同じようなものに思えます。
かくいうわたくしも、パリの交通事故現場を一枚写真(上)を撮っていました。
この一枚にずっと後悔をひきずっています。パリ市民の対応と警察官の凛々しさに
比べて改めて情けない自分を思います。今回の秋葉原の光景によって
よみがえりました。恥ずかしいことでした。
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