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マルセイユのお目当てはブイヤベース。
以前、日本のテレビ番組で「世界一うまいブイヤベースの店」とかなんとか言っていたの
覚えていて、日本から予約をしておきました。
昼間、マルセイユの街を歩き回りながら夜を待ちました。
くたくたになって、汗だくになるまで歩き回りました。
ノートルダム・ド・ラ・ギャルドバジリカ聖堂はマルセイユの象徴のようです。
なんと、その丘の上までも歩いて往復しました。
この日はすべてがブイヤベースのために汗をかいておなかを減らしました。
そしていよいよ夕刻、ホテルでシャワーを浴びて、ネクタイをしてジャケットを決め
込んで、いよいよレストラン「ミラマール」へ。
地中海の夕暮れ、昼の暑さがうそのように引いていき心地よい風とともに席に着きま
した。
出されたブイヤベースの上に蟹がのっていました。(写真下)
恥ずかしながら、この蟹の食べ方がわからず尋ねました。
僕に呼ばれた給仕の若い男、シャツの袖のボタンをはずして捲り上げ、そしてテーブル
のナイフとフォークを取り上げるや大仰に振りかぶって、その小さな蟹を、えいっ!とば
かりに斬りつけるまねをしました。
そして、静かに袖のボタンをもとに留め直して、いいました。
「ムッシュー、こんなものでいかがでしょうか?」
その時やっと僕は気がついて
「おおっ、すばらしい。とれびあん!」
といってその蟹さばきを称えました。
恥ずかしながら、デコレーションの蟹でしかなかったのです。
それでも、すばらしいジョークに助けられて、そして笑いながらワインボトルを
傾けました。
もちろんワインは、Cassis の白ワインにきまっているのです。
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