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ハイリゲンシュタット駅から、38Aのバスに乗りました。2010.8.23 のことです。 そのうち乗客がいなくなり、一人になりました。 そして山の中へ、これからいよいよ登りにさしかかるというところで、運転手はここまで だ、といって降ろされました。カーレンベルクは、というと次のバスを待て、と言う。 あまり理解できないまま、山の中の停留所で一人次のバスを待ちました。 やがて同じ38Aのバスがきましたが、行き先が違っています。 まあ、ともかくそのバスに乗りました。行き先表示の途中にカーレンベルクがあるのかな いのか、バスはどんどん山を登っていきます。 外国でバスや電車や地下鉄を乗っていて困るのは、停車駅を見逃してしまうことです。 たいてい車内放送はなくて、あってもなかなか聞き取れません。 カーレンベルクはすぐに分かりました。山の上に開けた大きな停車場には、帰りのバス を待つ人たちが列をなしていたからです。 夕暮れの山から見るウイーン市内は、吹き抜ける冷たい風に気持ちよく開けていまし た。 恋人達が寄り添い、家族連れの子供達がはしゃぎ回りる緑の中で、ビールを注文する しかありませんでした。そんな中、デッキに座りながら、ウイーンの街の色の変わってい くのをじっと見つめていました。 こういうときが危ないのです。とりとめのない過去への回帰に陥り、後悔と懺悔の嵐に 襲われる予感がしました。その予感を振り払うように早々に立ち上がって、今宵の酒 場、ホイリゲにむかう事にしました。
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2010年09月01日
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